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この春、東洋大学硬式野球部に、期待のルーキー達が入部した。全国の強豪校で実績を積んできた逸材たちが、いよいよ大学野球の舞台で躍動を始める。そして今回はその中から春季リーグ戦に出場した6名の新入生にインタビューを行った。東洋大学を選んだきっかけや現在の心境、そして4年間で目指すべき目標まで、赤裸々に語ってもらった。
新入生企画最終日
6人目は、馬庭優太投手(総1=大社)。昨夏の甲子園では、投打にわたる活躍でチームを93年ぶりのベスト8へと導いた。彼のの持ち味は、緩急を織り交ぜた投球でピンチでも冷静に打者を抑えられる点にある。その特徴は、大学での公式戦初登板となった青学大との1回戦でも発揮された。延長10回、11回のタイブレークを無失点で切り抜け、堂々たるデビューを飾った。今回は、そんな馬庭投手にこれまでの野球人生や、これからの目標について話を聞いた。(取材日6月4日、聞き手=山本華子)
※6月24日に投稿したルーキー特集時の馬庭選手のコメント全文を掲載しています。
ーー野球を始めたきっかけは
野球を始めたきっかけは、親に体験があると言われて、それで小学校について行って野球の体験をさせてもらったというのが野球を始めたきっかけです。
ーー大社高校時代を振り返って
一応エースという立場で野球をさせてもらっていて、そのピンチに強くなるために練習してきたので、ピンチに強い選手だったのかなと思います。
ーー高校三年間で最も印象に残っている試合は
やっぱり自分がサヨナラを打たせてもらった、甲子園の試合(早稲田実業戦)っていうのが一番印象に残っています。
ーー東洋大学に入学した決め手は
チームの監督さんが東洋大学を勧めてくださって、セレクションに行かせてもらったのがきっかけです。
ーー他の大学も考えていた?
行きたい大学は他にもあったんですけど、やっぱり誘ってもらったので、野球がすごく強いって聞きましたし、だから東洋大学に入学させていただきました。
ーープロ志望はあった?
特に考えていなかったです。大学進学だけですね。
ーー東洋大学に入学して、井上監督の印象は
最初は見た目とかですごく怖い方だなと思っていたんですけど、話してみるとすごく優しい方で、いい監督さんだなと思いました。
ーー東洋大での練習。高校時代と違うところは
やっぱり自主性というのがあって、結構時間も余るのでそういう面では自分で取り組むというか、自分でやらないと伸びないなという風に思いました。
ーーご自身強みやアピールポイントは
打たせて取るっていうのが持ち味で、速球で押すっていうのもあるんですけど、やっぱり緩急を混ぜながら投球をして、ピンチでも抑えることができるっていうのが自分の持ち味かなと思います。
ーー現在特に力を入れて取り組んでいることは
球速っていうのがあまり出ないのでそういう面でトレーニングとかをしっかり詰めています。
ーーチーム内で憧れとしている選手は
エースの島田さん(総4=木更津総合)っていうのがすごくストイックで練習とかされていて、東洋のピッチャーだったら代表というかいいピッチャーだと思います。
ーー東洋大野球部の雰囲気は
皆さん優しいですし、すごく野球をやりやすい環境を作ってくださっていい練習環境だなと思います。
ーー大学公式戦初登板はタイブレークという緊迫した場面。この試合を振り返って
タイブレーク、ピンチの場面であげてもらったので、そこは自分の中で絶対に抑えようという気持ちでいきましたし、抑えることはできたんですけど、最後に打たれてしまってそこが反省点かなと思います。
ーーこれから先発で勝負をしていきたい?
まだ4年間全然時間はあるので(今)先発の方はおられますし、だから抑えとかリリーフでしっかりと輝けたら良いなと思います。
ーー春リーグ全体を振り返って
初めて神宮で投げさせてもらって、その神宮の雰囲気っていうのはつかめたのかなと思います。
ーー4年間を通してどのような選手になりたい?
4年後には自分がエースになれるような存在にはなりたいなと思います。
ーー4年間での目標、意気込みを
4年間で自分たちの春と秋リーグは絶対に優勝したいなと思います。
ーー尊敬する人に巨人の坂本勇人選手をあげていた。どのようなところを尊敬していますか
小さいころからテレビで見ていて坂本選手のプレーがとてもかっこよかったからです。
◇プロフィール◇
馬庭優太(まにわ・ゆうた)
生年月日/2006・5・9
身長・体重・最高球速/176㌢・80㌔・141km/h
仲の良い選手/先輩だと桒江さん(営2=龍谷大平安)、大竹さん(営2=藤代)とかが仲が良いです。
地元の自慢/観光地で自然があるところ。
おすすめの場所/出雲大社
TEXT=山本華子
PHOTO=スポトウ硬式野球班