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平成27年度東都大学準硬式野球秋季2部リーグ戦・青学大2回戦
東洋大4-0青学大
青学大の優勝が決まりベンチに下がる東洋大ナイン
松下は力投するも悔しさが残るマウンドとなった
優勝のためには勝ちを奪わなければならなかった大一番。しかし、青学大に0―4で完封負けを喫し、優勝の可能性がなくなった。
負けたら相手の優勝が目の前で決まってしまう。去年の秋季リーグにてサヨナラ負けで亜大に優勝を決められた苦い経験がある。この経験をまた味わないためと自らの優勝のために今回の試合は絶対に勝たなければならなかった。
しかし、その思いとは裏腹な試合となってしまった。先発の松下(ラ3=西湘)が二回に満塁の場面を抑えるなど、ピンチを抱えながらも無失点と奮闘。しかし、五回に先頭打者に四球を許すと、次の打者に先制打を浴びる。その後は抑えたものの、六回以降をリリーフに託しマウンドを降りた。一方、打線は「早打ちしてしまった」と言うように三振は1つのみだったものの簡単に打ち取られてしまい、5安打に抑えられる。出塁しても噛み合わず、淡白な攻撃になってしまった。特徴的だったのは七回、1死で佐藤弘(法2=星稜)が左翼に二塁打を放ち、初めて得点圏に走者を置く。しかし、続く打者が次々と打ち上げてしまい得点を奪えなかった。
結果、相手投手を攻めきれず敗戦。リーグ優勝の夢は潰え、再び苦い経験を味わう試合になってしまった。「完敗ですね」と学生監督である佐藤彰(ラ2=早稲田佐賀)が試合後語った。優勝がなくなったとはいえ、試合は続く。少しでも上の順位で終えることを目標にこれからも戦い続ける。
◼︎コメント
・月性(法3=柏南)
勝たなきゃ優勝はないという試合で、特別な思いがあったので勝ちたかった。みんな一生懸命やった結果だが、いつもの悪いところがでてしまった。ミスですね。ミスが重なってしまったところが向こうとの差かなと思います。(自身のバッティングは)調子は良かったのでいつも通りいこうと思ったが、得点に繋がるバッティングができなかった。(次戦に向けて)3年生は次の代も2部で戦えるように、2年生は次に繋がるような試合をしてくれたら3年生として嬉しい。
・佐藤彰(ラ2=早稲田佐賀)
完敗ですね。4回まではピンチで相手のバントミスがありながら気が抜けて負けてしまった。基本的に相手のミスで助けられたことが大きかった。結局満塁であったり、3塁になるまでは相手のミスで4回まではギリギリで抑えられたのが現状だったので、いい流れではなかったです。(打線は)やはりフライが多かった。結局相手投手は四球が0だったので、早打ちしてしまったかなと。勝つためにやってきたが、勝てなかったということは足りなかったということで。今季リーグ戦まだ終わってませんから、キャプテンは「ここまで来たら2位になれるように」と。すぐには切り替えられないですけど。また勝てるように頑張ります。負けられないので勝ちに行きます。
・松下(ラ3=西湘)
悔しい試合でした。優勝できるかできないかは今日ここで決まる試合だった。こっちが1点も取れないで落としてしまった。どうしても悔いが残る試合だった。最近調子を崩していて投げれていない中で、それでも最多勝を取ってきた自信はあった。でも、今日も5回まで危なっかしい投球をしてしまって、大事な試合を最後まで任されなかったのが悔しかった。(自身のピッチングは)先頭への四球が良くなかった。それでも悪いながらに抑えられたのは良かった。勝ち点を取ってないから下の可能性もでてきた。あと勝ち点を2つぐらい取るまで安心できない。投げろと言われれば試合を作れるようにしていきたい。
TEXT=青池藤吾 PHOTO=村田真奈美