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2015.10.26
バスケ

[バスケ]日体大に30点差で惨敗 最終週は有終の美を

第91回関東大学バスケットボールリーグ戦
10月25日(日)日本体育大学世田谷キャンパス

東洋大62-92日体大

 18|1Q|22
 21|2Q|22
   6|3Q|31
 17|4Q|16

スタートメンバー

11 中村晃太郎(済3=幕張総合)

30 川上海斗(済1=市立船橋)

54 マッカーサーエリックジュニア(国1=デイナ)

55 井上亮太(済4=昌平)

88 山本大貴(済3=市立船橋)


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前半だけで2本のスリーポイントを決めた井上


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中村はゲームコントロールだけでなく自らもシュートを狙いにいった


 前回は4点差で惜敗した日体大に、62対92でまさかの大敗。前半は僅差で食らい付くが、3Qで一気に30点差に離される。そのまま東洋大に追い風が吹くことはなく、日体大に2敗目を喫した。


 「勝ちたい」と思う気持ちが負けていた。日体大は現在、2部3位。黒星が増えることは1部との入れ替え戦出場に影響する。一方、東洋大は6位のため、1部とも3部とも入れ替え戦の可能性はない。置かれている状況の差が、勝利への執念の差として出ていた。

 スロースタートではあったが高さのある日体大に果敢に立ち向かい、前半は5点差以内に抑えた。井上(済4=昌平)は練習時から調子が良かったというスリーポイントを積極的に狙い、ディフェンスを外へ引き付ける。しかし、ボールを回さずに外からシュートを打つことで、段々と攻撃が単発になっていく。そのシュートも確立が下がり、さらにオフェンスリバウンドも取ることができない。「みんなどんどん落ち込んでしまった」と井上が振り返るように、負の連鎖ですべてが崩れていった。「敗因は覇気がないこと」。目(さっか)監督は後半、終始「集中!」と声を掛けていた。しかし、選手たちも応援席も静かなコートに敗北のブザーが鳴り響いた。


 次週が最終戦となるリーグ戦。4年生はこれで引退となる。開幕2連敗、主力の不調に始まり、1年生から4年生全員の結束力が強く求められた今季。「4年生に勝ちを捧げて終わりにしたい」と話す中村(済3=幕張総合)と、「4年生として後輩に何か残してあげられるような勝利をしたい」と話す井上。二人の言葉はこのリーグ戦で得た互いを思う気持ちを表していた。全員が後悔なく終わることができるように、全員でなんとしても2連勝を取りにいく。


■コメント

・目(さっか)監督
気持ちで負けてしまった。後半からいらないターンオーバーが多く、ゲームの流れも切れたし気持ちも切れていた。そのときディフェンスを粘れば良かったが、それができない。敗因は覇気がないこと。相手は入れ替え戦がかかった試合だから勝ちたいという気持ちが強いが、東洋大は勝っても負けても入れ替え戦の可能性はないというところで、覇気の差が出た。でもそれは言い訳にはならない。次の神大は3部との入れ替え戦がかかっていて勝ちにくると思うが、絶対に負けられない。よく考えて挑もうと思う。

・井上(済4=昌平)
もう上も下も入れ替え戦は見えないが、一つでも勝ち星を増やしてこれまでの順位を塗り替えていこうという気持ちで挑んだ。試合前のアップも声が出て盛り上がっていて、その勢いで前半は食らい付いていけたのだと思う。でも、後半からシュートが入らなくなってリバウンドも取れなくなって、みんなどんどん落ち込んでしまった。気持ちが落ちるとなかなか立て直せないという東洋大の悪い面が出てしまったのが敗因。次週が最後のリーグ戦なので、なんとしても2勝して終わりたい。今年は下級生が中心のチームだが、4年生として後輩に何か残してあげられるような勝利をしたいと思う。

・中村(済3=幕張総合)
3Qでシュートが決まらず、それがディフェンスにも影響してしまったのが敗因だと思う。(3Qで大きく離された原因は)シュートが入らないときにディフェンスの戻りが遅かったなど。やはりディフェンスの面が大きかった。(課題は)毎試合シュートが入るわけではないので、ディフェンスを頑張るしかない。来週でリーグ戦が最後なので2勝して、4年生に勝ちを捧げて終わりにしたい。


TEXT=木谷加奈子 PHOTO=福山知晃