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2025.07.19
ボクシング

[ボクシング]新星が躍動!第78回関東大学リーグ最終戦、2部全勝優勝を達成!!

第78回関東大学ボクシングリーグ戦 第5週

7月12日(土) 後楽園ホール


《試合結果》

◯東洋大5ー2 大東大●


【F】◯高山(RSC:R3 2’57)鎌田● 

【B】●青山(判定:0ー5)安中◯

【Fe】◯黄木(RSC:R1 2’06)石川●

【L】◯ 大原(RSC:R3 0’18)武内●

【LW】◯仁平(RSC:R1 2’22)及川 ●

【W】◯秋元(RSC:R2 1’53)渡辺●

【LM】●(WO)稲葉◯

 

 

  7月12日、第78回関東大学ボクシングリーグ戦が最終戦を迎えた。4戦終了時点で2部リーグ1位を確定させていた東洋大は、大東大との最終戦に新戦力を投入。全勝優勝を懸けた一戦で新たな力が躍動し、5-2で勝利を収め、見事2部全勝優勝を果たした。


ミニマム級・高山


ライト級・大原


ウェルター級・秋元


  この日は、フライ級の高山(営1=西宮香風)、バンタム級の ・青山(スポ2=金足農業)、フェザー級・黄木(営2=武相)の3選手が、大学で初めてリーグ戦のリングに立った。東洋大から今リーグで初めて1年生として出場した高山がフライ級でチームの先頭を務めた。初出場ながらも立ち上がりから果敢に前へ出て主導権を握りにかかり、接戦の末、残り3秒での劇的なRSC勝利をもぎ取った。


  バンタム級には青山が登場。絶対に勝つという思いで挑んだ初めての舞台だったが、序盤は緊張から動きが硬く、相手のペースにのまれる場面が続いた。第2ラウンド以降は打ち合いでも引かずに食らいついたが、日本ランキング上位の実力者を前に、ストレートを何度か被弾し、惜しくも判定負け。「もう一度リーグ戦に出て1勝を目指したい」とリベンジを誓った。

  

  続くフェザー級には、黄木が登場。初のリーグ戦ながら立ち上がりから距離を制し、鋭い一撃を次々と打ち込んで主導権を握った。リーチを生かしたパンチで攻め立て、1ラウンド2分6秒でRSC勝利。堂々たるデビュー戦となった。


  ライト級には、副主将の大原(営4=駿台)がゲームキャプテンとして今リーグ初出場。右手の負傷により左手だけの戦いを強いられながらも、冷静に主導権を握った。第の2ラウンドには左のカウンターを決めてスタンディングダウンを奪取。疲弊した相手に対し、第3ラウンド開始直後から一気に圧をかけ、連打で追い込みRSC勝利を収めた。


  ライトウェルター級には、今リーグ3度目の出場となった仁平(営2=駿台)が登場。試合開始直後からテンポの速い打ち合いを展開する中、左のカウンターを決めて流れをつかむ。最後は相手のパンチをかわしながら鋭い連打を打ち込み、1ラウンド2分22秒でRSC勝利を収めた。これでリーグ戦3戦3勝。力強く存在感を示した。


  ウェルター級には、今リーグ5戦目の出場となる秋元(営2=青森山田)が登場。相手も4戦全勝と互いに無敗同士の注目カードとなったが、秋元は一歩も譲らなかった。第2ラウンドには左ストレートが炸裂し、スタンディングダウンを奪取。さらにその直後、鋭い左の一撃で試合を決め、RSC勝利を収めた。リーグ5戦全勝で締めくくり、圧巻の強さを示した。


    最後はライトミドル級で不戦敗となったものの、チームとしては5-2で大東大を下し、選手層の厚さと個々の成長が際立った今季の戦いぶりは、チームの地力を証明する内容となった。全5試合を戦い抜き、5勝無敗・勝数31・RSC等18という圧巻の成績で男子2部リーグ優勝を果たした東洋大。7月20日(土)に行われる入れ替え戦では、日大との1戦に挑み、1部復帰を懸けた大一番に臨む。


《2部リーグ・東洋大戦績》

5勝0敗/勝数31・RSC等18

第1戦 日体大 ◯6-1

第2戦 慶大  ◯7-0

第3戦 専修大 ◯7-0

第4戦 明大  ◯6-1

第5戦 大東大 ◯5-2


◼︎選手コメント

・高山

1年生で試合に出たことがなくて、会場のお客さんが多くて、声援とかもすごくて緊張していたんですけど、チームのトップバッターとして絶対に勝って青山君につなぐと思って試合に出ました。今日の試合を振り返って、よかった点はRSCで勝てて流れを持っていけたところかなと思います。ただ、練習通りの動きができたかというとそうではなくて、力んでしまって距離がぐちゃぐちゃになってしまなので、もっと自分の練習しているボクシングができるように頑張ります。試合に1回出て満足ではなくて、来年のリーグ戦にもつなげていけるように頑張りたいです。


・青山

負けられない、絶対に勝つという気持ちで試合に挑みました。初めてのリーグ戦だったので、リングに立ったときはすごく緊張して、最初は動きが硬くなってしまいました。今日の試合でよかった点は、打ち合いで負けなかったことです。逆に悪かった点は、相手の得意なストレートをもらってしまって、もらい方がよくなかったところです。今後はそのもらい方を改善して、もう1度リーグ戦に出て、まずは1勝を目指して頑張ります。


・大原

1番は試合に出て、無事怪我もなく勝ててよかったです。あまり相手の対策とか今回してなくて、自分の動きさえ出せれば勝てるかなと思っていて、やってみて自分のペース持ち込めたのはよかったかなと思います。試合前は全勝優勝がかかった大一番ということで、リングに上がってからの握手とか挨拶のときに、これまで東洋が全勝できていた分、負けられないというプレッシャーが大きくて、だいぶ緊張したんですけど、リング上がったら楽しめたので、よかったかなっていう感じです。10点満点中7点、8点ぐらいあげてもいいんじゃないかなと思いますけど、入れ替え戦はこの調子じゃもっと厳しい戦いになってしまうと思うので、しっかり気合を入れて10点満点のパフォーマンスをできるように頑張ります。怪我でもう日本選手権の予選を棄権してるので、次の入れ替え戦が大学4年間でラストになるので、そこは絶対に負けられないです。


TEXT=鎌形美希 PHOTO=鎌形美希、山本華子