Article

記事


2025.07.30
ボクシング

[ボクシング]関東大学女子トーナメント戦 表彰・選手コメント集

関東大学ボクシング女子トーナメント戦


《女子トーナメント戦 戦績》

1位 東洋大学:18点(出場点5+勝点9+優勝点4/RSC等4)

2位 日本体育大学:16点(出場点7+勝点6+優勝点3/RSC等1)

3位 駒澤大学:3点

4位 拓殖大学・中央大学:2点

6位 早稲田大学・法政大学:1点

8位 日本大学:1点

9位 亜細亜大学:0点


  

 

  今大会では、ミニマム級の宮田ゆう(営1=熊本工業)、フライ級の西中結菜(営4=浪速)、バンタム級の原田美琴(ラ4=東海大付属熊本星翔)、フェザー級の山田月琴(スポ1=宇佐)が各階級で勝利を挙げ、ライトフライ級の吉田姫菜(済3=海南)も準決勝を突破して決勝に進出。東洋大女子ボクシング部は5人の力を合わせ、出場点・勝点・優勝点を合わせた合計18点を積み上げ、悲願の団体初優勝を果たし、トロフィーを手にした。

  また個人表彰では、西中が女子最優秀選手賞、原田が女子優秀選手賞に輝いた。


女子最優秀選手賞を受賞する西中


          女子優秀選手賞を受賞する原田


  それぞれの選手が今大会への思いや自身の試合を振り返った。

♦︎宮田ゆう

――団体初優勝を果たした今の気持ちは?

安心のほうが大きいです。1人でも負けたら優勝できないという状況だったので、「自分が勝たないと」という気持ちが強くて、少し力んで動きが固くなってしまいました。でも、3-2でギリギリでなんとか勝てたのは大きかったと思います。


――試合を振り返って

正直、試合内容はとても悪かったですね。距離を取って戦うのが自分のスタイルなのですが、相手は前に出てくるタイプで、1度対戦したことがあったのでわかっていたんですけど、それでも前回よりもプレスが強くて、自分の距離で戦うことができませんでした。相手のペースに巻き込まれてしまって、ポイントは取れていたと思いますが、良くなかったです。ギリギリでどうにか勝てたという内容でした。


――試合中に意識していたことは?

相手はプレスが強いので、ずっとどうやって相手のプレスをさばくかを考えていました。


――東洋大女子ボクシング部に入ってよかったと感じた瞬間は?

高校のときより技術は確実に上がっていると思います。強い先輩たちと毎日練習しているなかで、自分はまだまだだなと思いながら試合をしていました。今日の試合を経験して、また成長できたと思います。練習で先輩にボコボコにされながら、さらに上を目指していきたいなと思います。


♦︎西中結菜

――団体初優勝を果たした今の気持ちは?

とても嬉しかったです。


ーー試合を振り返って

自分のボクシングができたと思いますし、決勝ではRSCで勝てたので、団体にも貢献できたかなと思います。去年は決勝で負けていたので、今回しっかり勝ててよかったです。


――どのような気持ちで臨みましたか?

私は日本代表としてカザフスタンでボクシング大会(ワールドボクシング杯2025)に出場する予定があって、日本チームはもう出発していたのですが、私は「団体優勝を取る」ことを理由に、出発を遅らせる選択をしました。だからこそ、絶対に優勝したかったですし、チームにもみんなで頑張ろうとやってました。


――後輩たちの姿を見て感じたことは?

ミニマム級の宮田はかなり接戦でしたけど、3-2でしっかり勝ち切ってくれました。フェザー級の山田も、強い相手に勝ってくれて、本当に頼もしかったです。後輩たちが頑張ってくれたからこそ、団体優勝ができたのだと思います。



♦︎原田美琴

――団体初優勝を果たした今の気持ちは?

今回、メンバーも揃っていて、団体優勝を取れるチャンスは確率的に高いかなと思っていました。実際に優勝できて、団体優勝の時にキャプテンを務められたのもとても嬉しく思っています。


――試合を振り返って

試合の結果はもちろんですが、勝ち方の種類によってもポイントが変わってくるので、もっと早めに小得点を取れるような勝ち方をしたいと思ってしまって、1、2ラウンド目があんまり噛み合わなかったのが反省点です。


ーーどのような気持ちで臨みましたか?

私の前でミニマム級やフライ級の選手たちが流れを作ってくれていたので、それを切らさず、次の選手につなげることを意識して試合に臨みました。練習の段階から、今回は団体優勝を狙える機会だと思ったので、チームで高め合って来られたと思います。


ーー後輩たちの姿を見て感じたことは?

後楽園というボクシングの聖地で、1年生たちが自分の力をしっかり発揮してくれたのはとても誇らしかったです。


ーー応援してくれた方々へ伝えたいことは?

こういう大会は、個人の力も大事ですが、応援があってこそ成り立つ試合だと思っています。応援する人がいて、初めて私たちは選手として戦うことができるので、応援してくださった皆さんに本当に感謝しています。


♦︎山田月琴

――団体初優勝を果たした今の気持ちは?

フェザー級で1番最後に出る立場で、前の3人がバトンをつないでくれたので、ここで自分も勝たないといけないという気持ちがありました。先輩たちが果たせなかった団体優勝を、絶対に逃してはいけないという気持ちもありましたし、1年生がアンカーを務めるというプレッシャーもありました。団体優勝できて本当に嬉しいです。


ーー試合を振り返って

試合前から相手選手のことは聞いていて、高校も3冠している実力のある選手だと知っていまきた。動画見て研究していましたが、実際に目の前に立たれると、気迫とかどうしても相手の戦績にとらわれてしまって、いつもそれでうまく自分のボクシングできないんですけど、今回は先輩とかからいろいろ声掛けしてもらったので、自分のボクシングができたと思います。部活でボクシングをするのが初めてだったので、すごくテンション上がりました。点数をつけるなら70点くらいかなと思います。


ーー試合中に意識していたことは?

相手は全国経験もある選手だとわかっていたし、以前試合をしたことのある同級生だったので、普段は仲が良いんですけど、リングに入ると一気にバチバチになります。優しい印象もある選手ですが、中に入ると気迫がすごくて、それに押されかけます。それでも、気持ちでは絶対に負けないように意識していました。


ーー東洋大女子ボクシング部に入ってよかったと感じた瞬間は?

小中高校やってましたが、高校もボクシング部がなくて自宅のジムでずっとやっていたので、今部活としてボクシングに取り組めていることが嬉しいです。東洋のいいところは、上下関係厳しくなく、みんなも優しくて、男子の選手もいろいろ気にかけてくれたり、意見交換したり、話かけてくれたりと、雰囲気が他の大学と違っていいなと感じています。練習面も東洋はレベル高いなと思って、それが東洋のいいところだと思っています。



♦︎吉田姫菜

――団体初優勝を果たした今の気持ちは?

優勝してくれて、本当に嬉しかったです。


ーー仲間の試合を見て感じたことは?

どの選手も気持ちが前に出ていて、見ていて感動しました。


ーー今後の目標や意気込みは?

これからは個人戦でも結果を残せるように、また頑張っていきたいと思います。


TEXT=鎌形美希 PHOTO=鎌形美希、山本華子