連続インタビュー5人目は、大坪廉投手(総3=智辯学園)。春季リーグでは先発としてチームを牽引した。前半5回までは完璧な投球を見せながらも、6回に失点を許した青学との3戦目を糧に、夏は「9回を投げ切る体力をつけたい」と意気込む。そんな大坪投手に、春季リーグを振り返ってもらった。(取材日:7月11日、聞き手=山本華子)
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昨秋、1部昇格を果たした東洋大学は、さらなる高み――1部優勝を目指し春季リーグに挑んだ。結果は昇格後すぐの3位と目標には届かなかったが、その戦いぶりは確かな底力を印象づけた。今回は、そんな彼らに春季リーグを振り返ってもらい、次なる目標を語ってもらった。総勢15名のインタビューを、8日間にわたりお届けする。
ーー惜しくも優勝には届かなかったものの、昇格後即3位という結果を残し、率直な感想は
3位なんですけど、自分たちは優勝を目指してやってきていたので、ここで満足してたらダメだと思います。
ーー1部リーグを実際に戦ってみて、2部との違いや印象に残ったことは
2部との違いはバッターの質というか、いい打者が多いので、どう抑えるかとかをめっちゃ考えてやっていました。やっぱり青学と亜細亜のレベルが高かったですね。
ーー春季リーグ、チーム全体を振り返って良かった点、逆に課題に感じた点は
良かった点は、去年に比べて点を取れたことと、守備のエラーが少なかったことだと思います。課題は、均衡した試合で完封負けが何回かあったので、そこでどう1点を取って完封負けを防げるか、粘り強さが課題かなと思います。
ーー自身のプレーを振り返って良かった点、そして改善点は
良かった点は5回までですけど完璧というか、ある程度ちゃんと投げて試合を作れたのでそこは良かったと思います。悪かった点は6回からバッターに捕まりだして良くなかったので、9回を投げ切る力をつけないといけないと思います。
ーー今季はどのような目標を持ってリーグ戦に臨みましたか?
まずは島田さん(総4=木更津総合)の救護、自分は足を引っ張らないようにっていうのを課題として、目標として持っていました。あとは完封したかったんですけどできなかったので、秋に達成できるように頑張ります。
ーー春季リーグ全体を振り返って、自己採点すると何点?その理由もお願いします。
厳しく65点くらいで。理由は青学の3戦目の時とか均衡した試合であっさり点を取られてしまったので。あの試合が一番悔しかったですね。
ーー一番印象に残っている試合は
5回まで完璧だったので、青学の3戦目ですね。
ーー自分自身のプレーで収穫を得た部分は
高いレベルを経験することができて、どう抑えるか、自分の中での考え方も変わってきたので、そこをしっかりとやることですね。
ーー昨年は中継ぎとしての登板がほとんどだった中で、今季は島田さんと2人で先発を任され、チームを引っ張る役割を担いました。先発投手としてチームを背負う覚悟について、どのような思いを持っていましたか?
先発は試合を作らないといけないので、その中で試合を作って、いい流れを投球の中でしっかりと作ろうと思っていました。
ーー試合中、笑顔が見られる場面が多かったのが印象的でした。プレー中の心境や、チームの雰囲気づくりのために意識していることは
笑顔は勝手に出ているんですよね。周りも明るい感じで来てくれるので。
ーーこの夏、重点的に取り組みたいこと、強化したいことは
長く投げる体力を絶対につけたいですね。データを取ってくると思うので、その中で持ち球を磨いて、配球も良くしていきたいです。
ーー現在の変化球の持ち球は
カットボール、チェンジアップ、カーブです。
ーーリーグ戦を通じて感じた今年のチームの良さや特徴は
明るい選手が多いので、そこがいいと思います。
ーー(少し先の話になりますが)卒業後はプロの道を考えていますか
プロにいきたいんですけど、今の実力じゃ全然無理なので、しっかり結果を残して、自信をつけていきたいです。
ーー今後への意気込み
今後はまず怪我をしないこと。あとはしっかり最後まで投げ切ることと、ジャパンに選ばれることです。
◇プロフィール◇
大坪廉(おおつぼ・れん)
生年月日/2004・5・14
身長・体重・最高球速/174㌢・83㌔・148km/h
最近楽しかったことや嬉しかったこと/ホンダ鈴鹿っていう社会人チームに行ってきて、初めて三重に行けたので楽しかったです。
三重で食べたおいしかったご飯/初めて食べたひつまぶしです。
夏休みの楽しみなイベント/オープン戦でしっかり投げたいです。楽しみです。
TEXT=山本華子 PHOTO=スポトウ硬式野球班