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2025.08.14
硬式野球

[硬式野球]~確かに刻んだ春 、次なる一歩へ~2025年春季リーグ振り返りインタビュー⑪吉田元内野手

昨秋、1部昇格を果たした東洋大学は、さらなる高み――1部優勝を目指し春季リーグに挑んだ。結果は昇格後すぐの3位と目標には届かなかったが、その戦いぶりは確かな底力を印象づけた。今回は、そんな彼らに春季リーグを振り返ってもらい、次なる目標を語ってもらった。総勢15名のインタビューを、8日間にわたりお届けする。  

連続インタビュー投稿11人目は吉田元内野手(営4=龍谷大平安)。「相手にとって嫌なバッター」になるという徹底した意識で挑んだ結果、一部リーグ3位となる好打率.350を残した。さらに守備ではリーグ開幕前に掲げた「エラーゼロ」を有言実行。攻守にわたりチームへ貢献した。そんな吉田選手に春季リーグを振り返ってもらった。(取材日・7月11日、聞き手・山本華子) 


ーー惜しくも優勝には届かなかったものの、昇格後即3位という結果を残し、率直な感想を教えてください。

優勝を狙ってたので、それに対しては悔しい気持ちもありますけど、負けた亜細亜大学と青山学院大学には、いい試合ができたので、あとちょっとのところを詰めてやらないといけないと感じました。


ーー1部リーグを実際に戦ってみて、2部との違いや印象に残ったことはありますか。

球場が違うっていうのもありますし、まあ、観客の量も違うんで、自分的にはやっぱ一部楽しいなっていうふうに思ったのと、やっぱ、まあ、試合やってて、すごい選手が、まあ、プロにいくんだろうなっていう選手が多いので、そういう人たちと対戦するのは楽しいっていうのもありました。


ーー春季リーグ、チーム全体を振り返って良かった点、逆に課題に感じた点を教えて下さい。

守備でのエラーが一部の大学の中で少なかったので、それは良かったと思います。課題は負けた大学は接戦の中で落としてるので、あと1点、あと1本っていうところが足りないのかなと思いました。


ーー自身のプレーを振り返って良かった点、そして改善点を教えてください。

リーグ始まる前にエラーゼロと言って、それができたのが自分の中で良かったです。課題、自分のなかで打てなかった打席の内容がちょっと悪いことが多かったので、そこは秋に向けての課題だなと感じました。


ーー今季はどのような目標を持ってリーグ戦に臨みましたか?

自分はどんな形でもいいから勝てばいいと思ってるので、個人の結果というよりはチームがどうやったら勝てるかということだけを考えてやってました。


ーー春季リーグ全体を振り返って、自己採点すると何点ですか?

自分の中では、今まで出たリーグの中で一番チームに貢献できたと思うので、80点でお願いします。


ーーリーグを通して好調を維持し、打率.350と1部リーグで3位の成績を収めました。ご自身の好調の要因は、どのようなところにあったと感じていますか?

自分は相手にとって嫌なバッターになるっていうことをずっと意識していて、それが実践できるようになってきたことかなと感じています。


ーー一番印象に残っている試合を教えて下さい。

 青学戦と亜細亜戦の延長で負けた試合、2試合ですね。その2試合は勝ち切れた試合だと感じてるので、その2試合勝てれば、もうちょっといい結果になったんじゃないかなと思います。


ーー日大戦ではサヨナラ本塁打を打ちました。その試合について今振り返って良かったことなど感じることはありますか?

その試合で初めて、1番(打者)で使ってもらって、やる気はいつもと一緒なんですけど、やってやろうと思う気持ちは強くて。そのホームランの前にヒットが1本出てたので、自分の中でも楽に打席に入れたので、いい結果に繋がったと思います。


ーー自分自身のプレーで収穫を得た部分は何ですか。

今回は、率を残せたのもそうですし、チャンスの場面で打てることがこのリーグは多かったと思うので、それは収穫で、継続してやっていきたいと思います。


ーー長打率も昨年度と比べて大きく向上しましたが、冬の練習で特に意識して取り組んだことなど、その要因について教えて下さい。

自分は打つときに力が入りやすいので、このリーグ戦は力を抜いて、芯で捉えることだけをやってきたんですけど、振る量というよりは、そのことを意識してやり続けた結果かなと思います。

ーーこの夏、重点的に取り組みたいこと、強化したいことはありますか。

9番を任せられることが多いので、もうちょっと相手からして嫌なバッターになるには、追い込まれてから粘りだったり、逆方向のヒットだったりが必要だと思うので、その2つを自分の中では重点的にやっています。


ーーリーグ戦を通じて感じた今年のチームの良さや特徴を教えて下さい。

全員が打てないというよりは、誰かが流れを変えてくれるバッティングをして、そこからチームに勢いづけて勝てた試合も結構あるので、そこが今年のチームの強みかなと思います。


ーー卒業後の進路を教えてください。

社会人で野球を続けます。


ーー今後への意気込みをお願いします。

ラストシーズンになるので、とにかく勝つために全力でプレーして、一部優勝することが目標です。



◇プロフィール◇

吉田元(よしだ•げん)

生年月日/2003・7・25

身長•体重/174㌢•79㌔

最近楽しかったこと/帰省したときに地元の友達とか家族に会えたこと。自分の中でリフレッシュできて、いい練習もその分できてるかなと思います。

夏休みの楽しみなイベント/4年生で川か海に行くので、それは自分の中で楽しみです。

TEXT=山本華子 PHOTO=スポトウ硬式野球班