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挑戦の秋がやってくる。東洋大学卓球部の男子は、春季リーグで1部昇格を目標に掲げ、全員が練習に励んできた。その中でも悔しさを味わった結果にはなったが、課題と収穫を明確にし、チームは一段と成長を遂げている。上下の垣根を越えて高め合える雰囲気の中、若手の台頭と上級生の意地が融合し、チームは確かな手ごたえをつかみつつある。秋の舞台で彼らがどんな戦いを見せるのか――。注目の秋季リーグ戦が幕を開ける。
2人目は柳沢瑠玖(法1=青藍泰斗)選手のインタビューをお送りする。
ーー東洋大の男子卓球部はいかがですか
みんな明るくて、仲が良くて、にぎやかでいいチームだと思います。
ーー憧れの先輩は
4年生の左利きの松本大地(社4=遊学館)さんです。理由はやっぱり男気があるからです。
ーー春季リーグを振り返って
自分は全試合出させていただきましたが、勝ちが一勝しかあげられなくて、その一勝は大事な時に次取れたのでそこはよかったんですけど、次の秋リーグでも出場する機会があったら次は全勝目指してやっていきたいです。
ーー春季リーグでの手応え
春終わってから地元の栃木県の国体予選で優勝できたので実力は少しずつついてきているのかなと思います。大学の大会でも結果を出す練習は着実にできていると思います。
ーー高校との違いは
リーグ戦でいうと高校は5番までしかないのですが、大学だと7番まであって強い選手が2人いてもリーグ戦だと勝てないので。あとはやっぱり高校と比べて大学はみんなパワーもあるし、一球に対する執念も段違いなのでそういうところでギャップ感じています。
ーー始めたきっかけは
始めたのは小学5年生の10歳の時で、2017年の世界卓球で張本選手と水谷選手が試合していて、張本選手がすごい若い年齢で水谷選手に勝って上までいったのがすごいなと思って年齢はあまり関係ないなと思ってそこに魅力を感じて始めたという感じです。
ーー大学入ってからも年齢は関係ないと感じるか
大学生は卓球をやっている人の中だと上の層になったのですが、社会人のの選手には高校の時は勝てなくても勝てるようになってきたし、逆に下にも手堅く勝てるようになってきたなと感じます。
ーー春季リーグ戦で課題になったところは
強い選手に当たったときにサーブがとてもうまくて、うまくレシーブができないと一発で持ってかれてしまうのでラリーまで持って行ければ自分結構ラリーは得意なのでいい勝負はできるかなと思っているのでレシーブが課題です。
ーー個人として成長した点は
技術的に言うと高校時代よりバックハンドが上手くなってプレーに余裕ができたかなという部分と精神的にも高校の時よりもメンタルが強くなって、0ー2の状態からも3-2で勝てるようになってきたり、2-0で勝っている時は油断せずに3ー0で締められるようになったところは精神的な面でも安定してきているかなと思います。
ーー緊張するタイプですか。
どうなんですかね。緊張してないつもりではあるんですけど、緊張している時もあります。でもメンタルは強くなったなと思います。
ーー現在特に力を入れているポイント
春リーグの課題になったレシーブや左利きの対策練習です。あとは大学入って設備がよくなったのでウエイトトレーニングなどしてフィジカル鍛えています。
ーー現在のチームの雰囲気は
直近に全日学予選という大学の中で大きな大会で、みんな練習終わっても残って練習していたり、それぞれ課題を持って意識高く熱量を持って取り組んでいると思います。リーグ戦に向けて4年生は引退前最後になるので下級生は4年生のためにという気持ちや、4年生は最後で自分が出るために頑張っている人や出場して頑張ろうとしている人など1部昇格に向けて同じ目標を持って頑張って行けてると思います。
ーー先日のチームカップを振り返って
自分はAチームで明治大Bチームに相手が1人棄権して2-0スタートなのもありますが横部叶愛(国2=明徳義塾)さんが取ってくれて明治に勝てたのは良かったんですけど、次のベスト8決定で駒澤Dチームととあたってそういうレベルにも勝てないといけないんですけど自分が2番で落としてしまって、自分が大事な時に落とさないようリーグ戦では頑張らなきゃいけないなと思います。
ーープレッシャーは感じますか
高校生の時は自分がエースで出させていただいて勝たないといけないというプレッシャーがありましたが、今は周りが強いので自分は1年生なのでのびのびやらせてもらっています。
ーーチーム内での個人的注目選手は
エースの横部叶愛選手ですね。明徳義塾でエースで勝ち上がっていて、そういう選手がいると勝てる気持ちが少しでもみんなも持てるのでありがたいですね。
ーー原田主将は柳沢選手だと仰っていました
分かってますね(笑)
ーー自分に期待が寄せられている実感はあるか
期待されていると感じすぎるとプレッシャーを感じてしまうのでそこまで何も感じず。でも勝ちたいという気持ちは個人的に結構強いので期待はしてもらったとしてもいい意味で感じています。
ーー秋季リーグに向けて1年生から見てチームの仕上がりは
こないだもミーティングをして絶対に1部に昇格しろよと喝を入れてもらい、全日学もあるので良い状態で仕上がっていると思います。
ーー秋季リーグで注目してほしいご自身のプレーは
色紙にも書いたんですけど「一球入魂」で。自分はまだまだ実力もなくて2部にも勝てるか分からないぐらい弱いですが、相手より一球に対する気持ちは強いので思いの強いプレーを見て欲しいです。技術的に言うとラリーが続く中でバックハンド一発で決まるかもしれないので注目してほしいです。
ーー秋季リーグに向けて、チームの目標と個人の目標
チーム目標は1部昇格と明確に決まっていて、個人的な目標は全勝してチームに貢献することが1番の目標です。
TEXT=鈴木真央/PHOTO=スポトウ卓球班