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第49回 総理大臣杯全日本大学サッカートーナメント 3回戦
9月7日(日) 遠野運動公園陸上競技場
◯東洋大2ー1中央大
《得点者》 (アシスト)
47分 香取 武(荒井 涼)
70分 鍋島 暖歩
▽GK
磐井 稜真(国2=東京Vユース)
▽DF
荒井 涼(国4=日大藤沢)
髙橋 愛翔(国4=大宮U18)
山之内 佑成(国4=JFAアカデミー)
西村 龍留(国3=柏U-18)
▽M F
鍋島 暖歩(国4=長崎U-18)→76分 仲野 隼斗(国4=三菱養和SCユース)
相澤 亮太(国4=大宮U18)→ 77分 宮本 新(経2=横浜FC)
湯之前 匡央(国4=柏U-18)→90分+1分 中村琉聖(国3=横浜FCユース)
大橋 斗唯(国4=柏Uー18)→79分 田制 裕作(国4=柏U-18)
▽F W
依田 悠希(国3=三菱養和SCユース) →62分 髙橋 輝(国3=大宮U18)
香取 武(国1=川崎Uー18)
ベスト4をかけた第49回 総理大臣杯全日本大学サッカートーナメント(以下、総理大臣杯)の3回戦。対戦相手は、同じ関東大学サッカーリーグ戦1部に所属する中央大。リーグ前期では、接戦の末1−0で勝利し、今回も2ー1で勝利したが、最後の瞬間まで気の抜けない展開となった。
開始直後から中盤での激しいボールの奪い合いが続き、得点には結びつかなかった。だが、飲水タイムを終えた前半25分以降は東洋大が攻撃リズムをつかみ、主導権を握る時間帯が増える。ゴールが生まれなかったものの、流れをつかんだまま前半を折り返した。
後半開始わずか2分で、MF鍋島が前線へロングボールを送ると右サイドを駆け上がったDF荒井が素早くクロスを供給。それに反応したFW香取がヘディングで合わせ、ゴールを脅かした。試合の均衡を破る東洋大の先制点。また、後半24分には中盤でDF髙橋が相手の動きを冷静に見極め、すかさずボールを奪取。東洋大はそのままテンポの良いパス回しで攻撃を展開する。左サイドから駆け上がった西村がクロスを送るも、相手DFにヘディングで阻まれる。しかし、そのボールを鍋島が見逃さずにボールを拾うと、ミドルシュートを放ちゴールへ。2ー0と東洋大がリードを広げた。
このまま勝利すると思ったが、後半45+2分と試合終了間際に痛恨の失点。東洋大は勝利の喜びと悔しさが入り混じる試合を終えた。
今回の勝利で、東洋大は4大会ぶりのベスト4入りを決めた。2021年は準優勝に終わったが、今大会は果たして頂点に立つことができるのか。決勝進出をかけた次戦の相手は、関東リーグ1部で好成績を収める日体大に勝利した駒澤大。「アミノバイタルⓇ」カップ2025 第14回関東大学サッカートーナメント大会ではPK戦の末に辛勝した相手だけに、今回は差をつけて決勝へと駒を進めたいところだ。
TEXT=山﨑萌衣
◼️コメント
・香取 武
ーーゴールシーンを振り返って
荒井涼(国4=日大藤沢)君から精度の高い素晴らしいボールがきたのでもう枠に飛ばすことだけに集中して押し込みました。
ーー本大会初のスタメン入りを果たしましたがどのような思いで試合に臨みましたか
この大会前からすでにコンディションも上がってましたし、いつも通りやればいいと思ってました。それが自然と結果に繋がると信じて試合に臨みました。
ーー3試合を終えてご自身の変化や手応えはありますか
試合を重ねるごとに成長できているなと感じますし自分の課題であるシュートの意識やプレーの安定感もよくなってきていると実感しています。
・鍋島 暖歩
ーーゴールシーンを振り返って
こぼれ球が自分の前に落ちてきたのでミートだけ意識して思い切り振りました。
ーー昨年の悔しさを乗り越えて、4年ぶりの出場する総理大臣杯にどのような思いで望みますか
昨年は関東予選で負けてしまい、総理大臣杯に出場すら出来ず、悔しい思いをしました。チーム全員がその悔しさを全力でぶつけるという思いを持って今大会に臨んでいます。
ーー4年生の折り返しを迎えましたが、前期に比べご自身の変化はありますか
1番は天皇杯でJ1のチームと対戦し、プレースピード、強度、技術などを肌で感じることが出来たことが大きかったと思います。前期に比べて自分のプレーに余裕や自信が生まれていると実感しています。