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令和7年度 東都大学準硬式野球 秋季1部リーグ戦・中央大・第3回戦
9月9日(火)スリーボンドベースボールパーク八王子
◯東洋大ー中央大
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | |
中央大 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 8 | 10 |
東洋大 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
金子、浅野、吉村、小野田ー黒岩
マウンドに集まり気持ちを切り替える選手
1年生バッテリーの吉村(左)と黒岩(右)
国士舘大に2連敗と悔しい結果となった東洋大。続く第3回戦の相手は全日本王者の中央大だ。1部残留を目標とする東洋大にとって、早くも強敵に立ち向かう一戦となる。結果的には、点を取ることはできなかったが、そこには多くの学びと経験を得た選手の姿があった。
先発捕手は1年生の黒岩(健1=前橋育英)である。彼は1年生ながらも先輩投手とよくコミュニケーションを取り、投手の良さを生かせるような配球を心がけている。この試合でもピンチの場面が度々訪れたが、見事三振を勝ち取り、最少点で打線を抑えた。
4回裏、東洋大の攻撃。寺田(国1=都立日野)、永井(経2=広陵)の右2連打で2死一、二塁。チャンスが来たと思われたが阿部の内野ゴロで打線は繋がらず。その後、六回裏にも柳下(経3=横浜隼人)、寺田の2連打があったが、この回も中央大投手三浦に抑えられた。
2–0とまだまだ逆転のチャンスを十分に持っている東洋大。反撃ムードが高まる中、最終回が始まる。しかし、中央大の好打線は、1年生バッテリー吉村(文1=横浜隼人)、小野田(理1=山村国)−黒岩に容赦なく襲いかかった。先頭打者、岩井が左安打、続く打者に2死を奪うも三塁手の失策、左方向への3塁打により3点目を追加。その後も右安打で走者が帰り、2番吉井の2ラン本塁打で5–0。四球、そして2塁打と連鎖が止まらずこの回は8点を許す展開となった。
苦しい展開をなんとか断ち切り東洋大の攻撃が始まる。しかし、内野ゴロ、内野飛球と早くも2死、ここで代打に竹本(健1=秋田)を送った。ファウルボールで強気に狙っていくが最後は見逃し三振でこの試合を終えた。
◼︎コメント
・大久保学生監督(生3=木更津総合)
〈今日の試合を振り返ってコメントをお願いします〉
ゲームプランとしては後半勝負のつもりでゲームに入りました。6回までは1–0でプラン通りだったんですけど1本が出なかったことと先頭を出せなかったことが今日の敗戦の理由だったかなと思います。
〈前の試合から5日ほど空いての今日の3回戦だったと思いますがその間の練習で意識して取り組んだことを教えてください〉
国士舘大戦で選手の義務であるバントを2、3個ミスしたのでたくさん練習しました。ただ、今日の試合では使う場面がなかったです。
〈最後の打席で竹本選手を起用した理由を教えてください〉
まず、経験ですね。竹本は練習試合でも打っている選手でこれからのリーグ戦まだまだ長いですし、今のうちから場数を踏ませた方が大事な場面で出しやすいかなと思い起用しました。
・黒岩(健1=前橋育英)
〈今日の試合は先発での出場ですが先輩方からどんな声かけをされましたか?〉
同じキャッチャーの吉田さんがよく声かけしてくれます。吉田さんにはすごく感謝をしていてベンチに戻ると1番に駆け寄ってくださって自分に自信が持てるように悩んでいる時でも、その中で、できていることをよく褒めてくれたり、ナイスプレーなどのプラスな声かけをしてくれます!
〈今日の試合はどんな配球を心がけて試合に挑みましたか?〉
中央大の打線は1〜9番まで雰囲気ある選手が集まっているのでしっかりコースに構えてピッチャーの良いところを引き出せるような配球を考えました。金子さんの時はテンポの良いストレートと変化球を組み合わせてピンチの場面も1点で抑えられたので良かったかなと思います。改善点を挙げると、先頭のフォアボールと浅野さんの時のピンチの場面の時のタッチアップで、でもう少し低めに要求する声かけができたかなと思ったのでコミュニケーションの継続とピンチの時の配球をもう一度考えていきたいと思いました。
〈八回・九回と1年生バッテリーだったと思いますが何か2人の間で決めていることはありますか?〉
会話を大事にしています。2人ともまっすぐを打たれるのでその日の状態を見ながら、よく話し合って変化球を組み合わせました。
TEXT・POHTO=吉田妃莉