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2025.09.11
サッカー

[男子サッカー]白熱の準決勝!PK戦で駒澤大を退け決勝進出!

第49回 総理大臣杯全日本大学サッカートーナメント 準決勝

9月10日(水)セイホクパーク石巻フットボール場


◯東洋大1ー1駒澤大(5ー4)


《得点者》 (アシスト)

90+1分 湯之前 匡央


《PK戦》

1回目 東洋大◯(山之内)-◯駒大

2回目 東洋大◯(西村)-●駒大

3回目 東洋大◯(鍋島)-◯駒大

4回目 東洋大◯(湯之前)-◯駒大

5回目 東洋大◯(髙橋愛翔)-◯駒大


▽GK

磐井 稜真(国2=東京Vユース)


▽DF

荒井 涼(国4=日大藤沢)→58分 髙橋 愛翔(国4=大宮U18)

福原 陽向(国4=鹿島Y)→ 69分 西村 龍留(国3=柏U-18)

山之内 佑成(国4=JFAアカデミー) 

徳永 崇人(国4=前橋育英)→58分 鍋島 暖歩(国4=長崎U-18)


▽M F

田制 裕作(国4=柏U-18)

湯之前 匡央(国4=柏U-18)

大橋 斗唯(国4=柏Uー18)


▽F W

村上 力己(国4=尚志)

宮永 羚進(国4=JFAアカデミー)→32分 宮本 新(経2=横浜FC)→ 81分 依田 悠希(国3=三菱養和SCユース) 

髙橋 輝(国3=大宮U18)


 決勝進出をかけた絶対に負けられない第49回 総理大臣杯全日本大学サッカートーナメント(以下、総理大臣杯)の準決勝。対戦相手は、「アミノバイタルⓇ」カップ2025 第14回関東大学サッカートーナメント大会ではPK戦の末に辛勝した駒澤大学である。今回も、110分+PK戦の激闘の末に勝利となった。


 試合開始早々から積極的に攻め込んだが、決定機を作りきれず、得点には届かなかった東洋大。前半32分、MF田制のスルーパスからFW村上が抜け出して決定機を迎えたが、放ったシュートは枠を外れた。迎えた42分にはシュートを放ったものの相手DFにクリアされ、そのこぼれ球から駒澤大のカウンターが始まる。相手がボールを保持してからわずか13秒後、ゴールを許し0ー1と先制点を奪われた。さらに前半アディショナルタイム、左サイドを切り裂かれると、相手FWが鋭いシュートを放つ。しかしGK磐井が反応し、見事なセーブで失点を許さず、前半は0ー1のまま終了した。

 後半もボールの支持率を保ちつつ攻め続けたが、相手の堅い守備に阻まれ得点には結びつかなかった。それでもピッチ上の選手たちは落ち着きを失わず、緊張感の中でも平常心を保っているようであった。そして迎えた後半アディショナルタイム。FW与田がPA内で相手のファールを受けPKを獲得。MF湯之前が冷静にゴールを決め、試合終了間際に同点に持ち込みそのまま延長戦へ。

 延長戦に入ってからも攻めの姿勢を崩さず、前後半で2本ずつシュートを放ったつもゴールは割れず、決着はPK戦に持ち込まれた。

 勝てば決勝進出が決まるPK戦。会場は張り詰めた空気に包まれる中、最初のキッカーは主将の山之内。落ち着き払った力強いシュートでゴールネットを揺らし、チームに勢いを与えた。続く駒大の2人目のキッカーがクロスバーを直撃し失敗してしまう。

 この一打で流れは一気に東洋大へ傾いた。選手たちは次々と冷静にゴールを決め、着実にリードを広げていく。そして迎えた5人目。重圧のかかる場面で立ったのはDF髙橋愛翔。ここで決めれば勝利が決まるという大きなプレッシャーを背負いながらも迷いのないシュートで突き刺した。そのまま東洋大の勝利が確定し、歓喜に包まれた。

 次戦の相手は、関西学生サッカーリーグ前期で2位に入り、リーグ前期での敗戦はわずか1回と抜群の安定感を誇る関西学院大学。2023年の総理大臣杯では準優勝を果たしており、2年ぶりの決勝進出となった。普段は関東と関西でリーグが分かれる中、普段は実現しない顔合わせが決勝の舞台で実現する。「アミノバイタルⓇ」カップ2025 第14回関東大学サッカートーナメント大会で準優勝に涙をのんだだけに、総理大臣杯では優勝を飾り、最高の形で大会を終えたいところだ。


TEXT=山﨑萌衣


▪️コメント

・湯之前 匡央

ーー試合後半に見せたゴールシーン振り返っていかがですか

依田選手がPKを獲得してくれて、自分は自信を持って蹴るだけでした。依田に感謝です。



ーー駒澤大学の守備に苦しむ時間もあったと思いますが、チームとして共有していた対策などはありましたか。

とにかく焦れないこと、そして自分たちがやってきたサッカー、仲間を信じるということを意識していました。


ーー4年ぶりの決勝という舞台に立つにあたって、今の率直な心境と意気込みをお願いします。

チーム全員で決勝まで辿り着きました。

東洋一丸で優勝を掴み取りにいきます。

応援よろしくお願いします。



・髙橋 愛翔

ーー駒澤大学のカウンターに苦しむ場面もあったと思いますが、特に後半戦、守備面や切り替えの部分で意識していたことはありますか。

駒澤大学はシンプルに背後へボールを蹴ってくるチームなので、チャレンジ&カバーを徹底して、常に相手より数的優位をつくることを意識していました。


ーーPK戦では最後にキッカーを務められていましたが、その順番はどのように決まったのでしょうか。また、大きなプレッシャーがあったと思います。どんなことを意識して蹴りましたか。

キッカーは挙手制で決まったんですけど、4番目までは順調に決まっていきました。ただ5番目は誰も手を挙げなかったので、勇気を出して自分が挙手しました。前半で負傷交代してしまった同期の宮永くんの思いも背負って、ゴールに蹴り込みました。



ーー4年ぶりの決勝という舞台に立つにあたって、今の率直な心境、意気込みをお願いします。

東洋大学に入学する前、4年前の決勝を観に行きました。そのときは優勝を果たせなかったので、今度こそ自分たちの手で掴み取りたいと思っています。チーム一丸となって、必ず優勝します。