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あと一歩届かなかった春の悔しさを糧に、選手たちは夏を越えて自分を磨き続けてきた。再び始まる戦いの季節。優勝を見据える彼らの決意に迫った。 9月16日に迫った秋季リーグに向けて、総勢12名の決意・意気込みをカウントダウンでお届けする。
秋季リーグ開幕まで残り4日!!
秋季リーグ開幕直前企画。5人目は島田舜也投手(総4=木更津総合)。夏のオープン戦では自分の投球感覚を確かめながら課題に取り組んできた。「自分がチームの軸として、良い雰囲気をつくりながら勝利を引き寄せたい」と語る彼は、昨年2部で獲得したタイトルを、今度は1部の舞台でも狙う覚悟で大学ラストシーズンを迎える。(取材日・9月8日、聞き手・山本華子)
ーーいよいよ秋季リーグ戦が開幕しますが、まずは、この夏に取り組んできたこと、そして今の率直な気持ちからお聞かせいただけますか。
夏はジャパンを辞退してから、少しずつ自分の投げる感覚を確かめながらやっています。
ーー夏のオープン戦を通じて個人として収穫を得た点を教えてください。
まだ、調子自体が上がってこないんですけど、その中でもリーグ戦以外の部分で気づけることや、リーグ戦が始まっていないからこそ取り組める課題がたくさん上がっているので、それについて、今はやっています。
ーー今のチームは春と比べて「ここが成長した」「ここが変わった」と感じる点はどこですか?
チャンスで1本出るか出ないかというところで、最近の試合では出るようになってきました。スコアを見ても、例年より得点が入っている試合が多いので、そういうところは成長してきていますし、ピッチャー陣も、春で経験を積んできたので、その経験値がオープン戦でも出ていると感じます。
ーー優勝という春季リーグからの目標を達成するために、チームとして最も重要だと考えていることは何ですか?
オープン戦でチャンスで1本出るのは良いことなんですけど、リーグ戦でできるかが大切だと思います。ピッチャーも、オープン戦で抑えても評価はされるんですけど、それがリーグ戦でできるかはまだ確定でできるとは言えないところがあるので、リーグ戦でしっかりこれまでのことを発揮できれば、青学や亜細亜、他の大学にも勝てると思います。そういったチャンスで1本やピンチで抑えるという結果を出せれば、優勝も見えてくると思います。
ーー5連覇中の青山学院大学に勝利することは、東洋大学にとって大きな目標だと思います。そのために、チームとして特に意識している点、あるいは最も重要だと考えていることは何でしょうか?
青学はトーナメントや選手権、神宮大会とか、負けたら終わりの環境でやってきているので、そういったところではチャンスで1本出せるかが重要だと思います。そういったチャンスをしっかりモノにできるチーム、選手、実力が必要だと思います。
ーー開幕戦は駒澤大学との対戦です。初戦に向けて、どのようなプレーを見せていきたいですか?
まずは開幕戦で勝ち切ることを一つの目標にしています。その後は、勝って良い雰囲気でリーグ戦を進めていけたら良いと思います。
ーーこの秋季リーグで、チームを優勝に導く「キーマン」となる選手は誰だと思いますか?
自分です(笑)。自分がチームの軸としてやっているので、結果を出して当たり前だと思われているかもしれないんですけど、そう上手くはいかないと思うので、そこで自分がどれだけチームを勝たせることができるか、良い雰囲気を発信していければ周りの選手もいい雰囲気でやっていけると思います。自分だけじゃないんですけど、チームの中心となる選手が、良いリズム感でやっていければ、周りにも伝わると思うので、その良い雰囲気を作る一員として、自分をキーマンに挙げました。
ーーこの秋季リーグ戦で、個人として具体的に達成したい目標があれば教えてください。
去年は2部でタイトルをとったんですけど、それは2部のタイトルなので、1部でも同じように取ることが一つの目標です。
ーーこの秋季リーグ戦は、島田選手にとって大学野球の集大成となるラストシーズンだと思います。どのようなシーズンにしていきたいと考えていますか?後輩たちに残したいものなど、込める思いを聞かせてください。
やりきったと思えるような学生野球で、悔いなく終われるようにしたいです。後輩たちには、自分は言葉でうまく伝えられない分、背中でプレーを見せていける先輩でありたいと思っています。
ーー 開幕まであと1週間となりました。最後に、秋季リーグ戦への熱い意気込みをお願いします!
開幕まであと1週間を切ったので、できることは限られているんですけど、オープン戦を通じてまだリーグ戦の準備ができていないので、そういったところを、試合を重ねるごとに良くなっていけるように、試合をしたら反省して一つ一つ課題を潰していきたいと思います。
◇プロフィール◇
島田舜也(しまだ・しゅんや)
生年月日/2003・4・30
身長・体重・最高球速/185㌢・95㌔・155㌔(公式)
ーーチームメイトの中で「この人にはかなわないな」と思う、野球以外の意外な才能を持っている選手はいますか?
向髙(営4=報徳学園)のアニメの知識量です。自分はアニメの人物を覚えるのが苦手なので、そこはかなわないです。
秋季リーグ開幕直前企画。6人目は政所蒼太捕手(営4=天理)。この夏、「チャンスで一本」を仕留めること、そして結果だけでなく“アウトの内容”まで突き詰める打席の質にこだわって取り組んできた。春と比べてチームは、攻撃では得点力が増し、アウトの内容も良くなってきたと手応えを語る彼に大学ラストシーズンへ向けて決意を聞いた。(取材日・9月8日、聞き手・山本華子)
ーーいよいよ秋季リーグ戦が開幕しますが、まずは、この夏に取り組んできたこと、そして今の率直な気持ちからお聞かせいただけますか。
夏取り組んできたことは、チャンスで一本(打つ)ということと、ヒットを打つことが一番なんですけど、アウトの内容っていうのを意識していました。今は、リーグ戦が近づいてきて、最後のリーグ戦ということもあるので楽しみな気持ちもあります。
ーー夏のオープン戦を通じて個人として収穫を得た点を教えてください。
夏のオープン戦は、普段のリーグ戦で(バッテリーを)組まないピッチャーとも組んできたので、色々なピッチャーの特徴を自分の中で把握できたかなと思います。
ーー今のチームは春と比べて「ここが成長した」、「ここが変わった」と感じる点はどこですか?
オープン戦ではリーグ戦よりも全員、アウトの内容が良くなりましたし、得点できているところもたくさんあるのでそこがいいかなと思います。
ーー優勝という春季リーグからの目標を達成するために、チームとして最も重要だと考えていることは何ですか?
守備かなと思います。バッテリーを中心にゼロで抑えることができれば、打撃面では打ってくれる人が多いので、守備が大切だと自分の中では思っています。
ーー5連覇中の青山学院大学に勝利することは、東洋大学にとって一つの目標だと思います。そのために、チームとして特に意識している点、あるいは最も重要だと考えていることは何でしょうか?
春は結構互角に戦えていたと思うので、特に変えずにバッテリーを中心にゼロに抑えることと、青学のピッチャーは良いですけど、一つのチャンスを無駄にせずに一本出せれば、戦えるんじゃないかなと思っています。
ーー開幕戦は駒澤大学との対戦です。初戦に向けて、どのようなプレーを見せていきたいですか?
駒澤は自分の中でいいイメージがないんですけど、いつも通りどういう状況でも焦らず、落ち着いてやっていければチームとしては安定していくと思うので、冷静にいこうかなと思っています。
ーーこの秋季リーグで、チームを優勝に導く「キーマン」となる選手は誰だと思いますか?
宮下(総4=北海)、池田(営4=三重)、花田(総4=大阪桐蔭)かなと思います。春のリーグ戦でも打つべき人が打てれば勝っていて、その3人が打ってくれれば、勝率があがると思うので、その3人がキーマンかなと思います。
ーーこの秋季リーグ戦で、個人として具体的に達成したい目標があれば教えてください。
3割を打ったことがないので、3割打ちたいと思います。
ーーこの秋季リーグ戦は、政所選手にとって大学野球の集大成となるラストシーズンだと思います。どのようなシーズンにしていきたいと考えていますか?後輩たちに残したいものなど、込める思いを聞かせてください。
個人的には、出ているリーグ戦が4シーズン目で、リーグ戦の雰囲気も分かってきたので、思いっきり楽しむっていうのを目標にやっていきたいと思います。後輩には、キャッチャーとして、同じポジションの人に教えてあげられることはあまりないですけど、プレーとかで見本になれるように頑張りたいと思います。
ーー 開幕まであと1週間となりました。最後に、秋季リーグ戦への熱い意気込みをお願いします!
大学野球も残り数カ月になってきたので、一日一日を大切にして、リーグ戦では4年間のやってきたことを出すことと、とりあえず楽しんでやっていきたいと思います。
◇プロフィール◇
政所蒼太(まどころ・そうた)
生年月日/2004・2・11
身長・体重/163㌢・75㌔
ーーチームメイトの中で「この人にはかなわないな」と思う、野球以外の意外な才能を持っている選手はいますか?
鈴木二知佳(済4=長崎日大)の時間にルーズなところです。
PHOTO=吉田妃莉