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[硬式野球]東都大学野球 秋季1部リーグ戦・駒大1回戦
9月16日(火)ジャイアンツタウンスタジアム
●東洋大0ー2駒大
| 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | |
| 東洋大 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
| 駒大 | 1 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | × | 2 |
大坪、飯塚、向髙、金綱、桝川ー高山、鈴木二
・打者成績
| 打順 | 守備 | 名前 | 打数 | 安打 | 得点 | 打点 |
| 1 | (指) | 山田隼(総3=木更津総合) | 3 | 0 | 0 | 0 |
| 打 | 冨安海来(営3=履正社) | 1 | 0 | 0 | 0 | |
| 2 | (三) | 池田彪我(営4=三重) | 3 | 0 | 0 | 0 |
| 打 | 中村瑠斗(営3=拓大紅陵) | 1 | 1 | 0 | 0 | |
| 走 | 大城戸陸琥(総2=九州学院) | 0 | 0 | 0 | 0 | |
| 3 | (中) | 山内教輔(総2=東海大相模) | 3 | 1 | 0 | 0 |
| 打 | 金丸健司(営3=上尾) | 1 | 0 | 0 | 0 | |
| 4 | (遊) | 宮下朝陽(総4=北海) | 4 | 0 | 0 | 0 |
| 5 | (一) | 髙中一樹(総2=聖光学院) | 3 | 1 | 0 | 0 |
| 6 | (右) | 花田旭(総4=大阪桐蔭) | 2 | 1 | 0 | 0 |
| 7 | (左) | 秋元俊太(済4=木更津総合) | 2 | 0 | 0 | 0 |
| 8 | (捕) | 高山亮太(総2=三重) | 2 | 0 | 0 | 0 |
| 打 | 前髙翔太(営3=熊本工業) | 0 | 0 | 0 | 0 | |
| 捕 | 鈴木二知佳(済4=長崎日大) | 0 | 0 | 0 | 0 | |
| 9 | (二) | 吉田元(営4=龍谷大平安) | 3 | 0 | 0 | 0 |
| 計 | 28 | 4 | 0 | 0 |
・投手成績
| 勝敗 | 名前 | 回数 | 球数 | 被安打 | 四死球 | 三振 | 失点 | 自責点 |
| 負 | 大坪廉(総3=智辯学園) | 5 1/3 | 73 | 9 | 1 | 1 | 2 | 2 |
| 飯塚遥己(営2=常総学院) | 0 2/3 | 11 | 0 | 1 | 1 | 0 | 0 | |
| 向髙滉人(営4=報徳学園) | 1 | 19 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | |
| 金綱伸悟(済3=木更津総合) | 0 2/3 | 7 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | |
| 桝川颯太(営3=関東第一) | 0 1/3 | 3 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |

先発投手の大坪

九回、代打で安打を放った中村

3番手の向髙

スタメンマスクを被った高山
いよいよ秋季リーグ戦が開幕。優勝を目標に掲げる東洋大は、駒大との初戦を迎えた。先発の大坪(総3=智辯学園)が6回2失点と粘りの投球をみせるも、打線が援護できず敗戦。黒星スタートとなった。
立ち上がりである一回の表。ベンチからは「勝つぞ」、「初戦からいくぞ」という声が飛び交う。勝利へ向けていいスタートを切りたいところだが、先頭打者の山田(総3=木更津総合)が右飛で1死となると、続く池田(営4=三重)と山内(総2=東海大相模)が2者連続一ゴロに倒れ、3人で初回の攻撃を終えた。
その裏、初回を3人で抑えリズムに乗った駒大がさっそくチャンスを迎え、東洋大はピンチに。安打と盗塁によって1死二塁という場面。3番・出村(駒大)に適時打を浴び、1点先制されてしまう。しかし、4番・眞邉(駒大)から見逃し三振を奪うと応援席からは歓声が沸き、大きな盛り上がりを見せた。続く5番・服部(駒大)を遊ゴロで打ち取りスリーアウト。最小失点でこのピンチを切り抜けた。
二回の裏。1死二塁という厳しい場面で左安打を浴び、2死一、三塁となる。その後盗塁を決められ、2死二、三塁。あと1つのアウトが遠く、痛恨の四球を与えてしまい、2死満塁のピンチを背負う。しかし、続く2番・鈴木(駒大)を二ゴロに打ち取り、ピンチを切り抜けた。大坪は雄叫びを上げ、ガッツポーズを見せた。
この流れを攻撃に繋げたいところだったが、打線が振るわず三回、四回といずれも3人で攻撃を終えた。
四回の裏。先頭打者に中安打を許すと、犠打によって1死二塁とまたもや得点圏に走者を置いてしまう。遊飛で2死とするも、右前適時打を浴びて追加点を許した。その後も中安打によって2死一、二塁というピンチの場面。しかし大坪は、応援席からの「大坪頑張れ!」という応援の声を背に、2番・鈴木を左飛に打ち取り、ピンチを乗り切った。
反撃の糸口をつかみたい東洋大は五回表、花田(総4=大阪桐蔭)が初球を捉えて投安打を放つ。しかし、併殺によって3者凡退。六回表の攻撃も、2者連続の左飛と空振り三振によって、五回に続いて3者凡退となった。
六回の裏。先頭の渡邉(駒大)に左安打を許すと、犠打によって1死二塁となる。ここで東洋大は継投に入り、飯塚(営2=常総学院)を投入。四球を与えたものの、無失点でこの回を切り抜け、仕事を果たした。七回には、向髙(営4=報徳学園)が登板。安定した投球で、駒大打線を3者凡退に抑えた。
八回表、東洋大の攻撃。先頭打者は中飛に倒れたものの、花田が四球を選んで出塁する。しかし、痛恨の走塁ミスで2死となってしまう。このプレーには井上監督は「野球を分かっている人間なら走る場面ではないことくらい分かるはず」と辛口のコメント。その後、7番・秋元(済4=木更津総合)、代打・前髙(営3=熊本工業)が2者連続で四球で出塁を果たし、2死一、二塁のチャンスを迎える。しかし、吉田(営4=龍谷大平安)が左飛に倒れ、チャンスを活かすことが出来なかった。
その裏、金綱(済3=木更津総合)が駒大打線を左飛と右飛で2死とすると、続いて登板した桝川(営3=関東第一)が中飛で3死とし、継投で3者凡退に抑えた。
後がない東洋大は九回の表、次々と代打を送り、逆転を狙う。代打・冨安(営3=履正社)は中飛に倒れたが、代打・中村(営3=拓大紅陵)が右安打を放ち、代打の仕事を果たす。その代走として大城戸(総情2=九州学院)が投入された。逆転への期待が高まり、応援席のボルテージが上がる。しかし、代打・金丸(経営3=上尾)が一飛、宮下(総4=北海)が三ゴロで3死となり、反撃及ばず試合終了。
秋季リーグ戦の初戦を勝利で飾ることはできず、特に打撃に課題が残る結果となった。ただ、ベンチや応援席からの前向きな声かけは、この試合を通して絶えることなく選手たちに注がれていた。戦いはまだ始まったばかりだ。優勝という目標に向かって走り続ける選手たちの活躍に期待したい。
TEXT=佐藤結芽 PHOTO=吉田妃莉
◾️コメント
・井上監督
ーまずは初戦黒星となりましたが、振り返ってみていかがだったでしょうか
大坪に関しては、十分6回2失点だったので合格だとは思います。2点くらいは取られると思っていたので。ただまあ打つ方ですよね。僕は何もできなかったのでいろいろピッチャーの交代とか野手の交代で仕事をしました。何もさせてもらえなかったので。
ー相手の仲村投手の印象は
ちゃんと低めに丁寧に投げてくるピッチャーで、ミーティングでは低めはやめておこうねと言っていたけどあれだけ打たされていましたよね。
ー想像以上のピッチングだったのか
僕は(打席に)立ってないのでわからないですけど、見た通りのピッチャーなのかなと思ったので、なんで打てないのかなっていう。
ー投手を5人使うという継投は想定外だったのか
それは想定外です。仕事が本当になかったので、選手交代で仕事をしようかなと。
ー8回には走塁ミスがあったが
あんなの野球をわかっている人間だったらあんなとこ走る場面じゃないくらいはわかると思うんですけどね。何を考えているかよくわからないですけど。
ー先発の大坪選手を起用した1番の理由は
やっぱりオープン戦良かったので。
ー島田選手が投げられないということではないですか
それはないです。逆に明日、島田がやってくれるんじゃないですか。
ー島田選手より大坪選手の方が状態が良かったのか
と思いますよ。オープン戦の結果だけ見ればもちろん。
ー今日の姿はオープン戦の時の姿とは違っていたのか
そうですね、若干ちょっとここという時に球がやっぱり浮いていた、つめが甘かったっていうのはありますけど、でもそれでもさっき言ったように6回2失点なので、全然彼の責任ではないですけどね。僕は本当はもう4回で代えようかなと思ったのですけど。でもあいつが逆転するまで投げますと言ったので。もう逆転しないぞと言ったんけど。案の定しないでしょ。でも、それでもあいつが投げたいというので6回まで引っ張ったんですよ、逆転を信じていたので。
ー4番の宮下選手のバッティングについては
彼に聞いてあげてください。僕があんまりコメントすると辛口になってしまうので本当に。
ー秋に新戦力として期待している選手を上げるとしたら誰ですか
いないですよ。いないから(メンバーは)変わってないでしょ。
ー逆にいうとベンチ入りしてる中で出したいなという選手がいるのかと
いないんです。
ーひと夏で出てこなかったのか
出てこなかった、実際。だから春とほぼ変わってないと思います。ちょっと打順は変えましたけど。

