記事
[硬式野球]東都大学野球 秋季1部リーグ戦・駒大2回戦
9月17日(水)ジャイアンツタウンスタジアム
●東洋大4ー6駒大
| 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | |
| 駒大 | 0 | 0 | 1 | 0 | 1 | 4 | 0 | 0 | 0 | 6 |
| 東洋大 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 4 | 0 | 0 | 4 |
島田、向髙、谷、桝川、金綱ー政所、高山
・打者成績
| 打順 | 守備 | 名前 | 打数 | 安打 | 得点 | 打点 |
| 1 | (指) | 山田隼(総3=木更津総合) | 3 | 0 | 0 | 0 |
| 2 | (三) | 池田彪我(営4=三重) | 4 | 2 | 1 | 1 |
| 3 | (中) | 山内教輔(総2=東海大相模) | 2 | 0 | 0 | 0 |
| 打→左 | 金丸健司(営3=上尾) | 2 | 0 | 0 | 0 | |
| 4 | (遊) | 宮下朝陽(総4=北海) | 3 | 1 | 0 | 0 |
| 5 | (一) | 髙中一樹(総2=聖光学院) | 4 | 1 | 1 | 0 |
| 6 | (右) | 花田旭(総4=大阪桐蔭) | 2 | 0 | 1 | 0 |
| 7 | (左)→中 | 秋元俊太(済4=木更津総合) | 4 | 1 | 1 | 1 |
| 8 | (捕) | 政所蒼太(営4=天理) | 1 | 0 | 0 | 0 |
| 打 | 中村瑠斗(営3=拓大紅陵) | 1 | 0 | 0 | 0 | |
| 捕 | 高山亮太(総2=三重) | 2 | 1 | 0 | 2 | |
| 9 | (二) | 吉田元(営4=龍谷大平安) | 3 | 0 | 0 | 0 |
| 計 | 31 | 6 | 4 | 4 |
・投手成績
| 勝敗 | 名前 | 回数 | 球数 | 被安打 | 四死球 | 三振 | 失点 | 自責点 |
| 負 | 島田舜也(総4=木更津総合) | 5 1/3 | 111 | 10 | 1 | 4 | 5 | 4 |
| 向髙滉人(営4=報徳学園) | 0 2/3 | 26 | 3 | 1 | 0 | 1 | 1 | |
| 谷公希(総3=三重) | 1 | 9 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | |
| 桝川颯太(営3=関東第一) | 1 | 7 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | |
| 金綱伸悟(済3=木更津総合) | 1 | 9 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 |

力投を見せるエース・島田

本塁打を放った池田

代打で打席に入り、見事2塁打を放った高山

高山の2塁打で本塁に生還する秋元
前日の駒大・第1回戦の敗戦から、迎えたこの日の第2回戦。投手陣が十分な成績を見せる中、打撃に1本が出ない苦しい現状。池田(営4=三重)の本塁打から巻き返しを狙うが2点差で止まり、駒大に2連敗となった。
東洋大・先発は、エース島田(総4=木更津総合)。「とにかく楽しむ」ことをテーマに力強い投球を見せる。打撃に課題が残る東洋大にとって、島田の生き生きとした立ち振る舞いはチームの大きな原動力となっていた。一回、二回と安打を打たれているもののどちらも無失点で抑えた。
二回裏、4番・宮下(総4=北海)の打席。初球を迷いなく中堅手前へ放ち、出塁した。しかし、髙中(総2=聖光学院)の二ゴロであえなく併殺され、続く花田(総4=大阪桐蔭)も三ゴロと、3人で攻撃を終えた。
三回表、安打と盗塁で2死二塁と得点圏に走者を置いた場面。3番・出村(駒大)に右翼手を大きく越える打球を放たれ、1−0。高まる歓声に息を呑むが、落ち着いて、右飛を打ち取りスリーアウト。最小失点でこの回を抑えた。
その裏、東洋大は、三者凡退となかなか打線に花が咲かず、苦しい状況。
そんな状況の中で五回表、2連打を打たれた。冷静に守りたいところだが、三塁・池田の悪送球で1点が追加され2−0。そして無死一、三塁でタイムを取った。内野に集まり、冷静に話し合ってからの再スタート。「頑張れ、頑張れ島田!」という声援を背に三ゴロ、続く打者も二ゴロでホームに刺し、追加点を阻止した。最後は三振で抑えこの回も1失点でピンチを切り抜けた。
五回裏、なんとか流れを引き寄せたい東洋大。2死で花田が四球を選び出塁するも秋元(済4=木更津総合)の三振で3死と反撃できず。
東洋大に点が入らない中でこれ以上の失点は抑えたい島田。その表情は変わらず、勇ましさと試合を楽しむ様子が伺えた。六回表、先頭に右安打を打たれ、続く打者の犠打を阻止し、三振を取るが、その間に盗塁を決められ、1死二塁。さらに右前打を浴び、走者を2人おいた状況で9番・武富(駒大)の打席へ。その後、右方向へフェンスを大きく越える3ラン本塁打を打たれ、5ー0。ここで島田に代わり、向髙(経4=報徳学園)がマウンドに上がる。チームの雰囲気を切り替えて抑えたいところだが、中安打で出塁を許す。犠打で2死を奪うが、続く打者に四球を与え、2死一、二塁と再びピンチを迎える。4番・眞邊(駒大)に投安打を打たれると追加点を許し、6−0でこの回を終えた。
七回裏、ついに東洋大に好機が訪れる。先頭の池田がファーストストライクを豪快なスイングで打ち上げる。打球は勢いを落とさず、フェンスを越えた。ここまで安打1本と苦しい状況が続く中で池田の本塁打は点を取り返してくれるのではないかという雰囲気をまとっていた。代打に金丸(経3=上尾)を送るが左飛、続く宮下は三振で2死を奪われるが、髙中の中安打、花田が死球で出塁し、2死一、二塁。秋元の中安打に高中を本塁で刺そうと試みるが足が勝り、2点目を追加。そして、七回の守備から出場している高山が、本日初打席へ。右方向へ二塁打を放つと花田、秋元が生還。この回で6−4まで追い上げを見せた。
八回裏、1死で池田に打席が回る。本塁打の後の打席に期待が高まる中、左翼フェンス直撃の二塁打を放ち、チャンスを作った。しかし、金丸の遊ゴロの後、宮下が四球を選ぶが最後は髙中が三振となり、追加点を得ることができないまま最終回へ挑む形となった。
一方の投手陣は七回に谷(経3=三重)、八回には桝川(経3=関東第一)が登板し、最後にマウンドに立ったのは金綱(経3=木更津総合)だった。テンポの良い投球を見せ、三者凡退で打者を抑えた。
点差は2点。逆転を狙う東洋大だが、安打は出ず、試合を終了した。
開幕カードは落としたが、まだまだ秋季リーグ戦は始まったばかりで優勝の可能性が消えたわけではない。投手陣が好投を続ける中、打線のつながりが勝利の鍵となる。結果を気にしすぎず、本来の力を発揮して、次戦の國學院大戦で強気に挑む姿を期待したい。
TEXT=吉田妃莉 PHOTO=佐藤結芽
◼︎コメント
・井上監督
ー最後2点差まで詰め寄った形にはなりましたが、そこはどういうふうにお考えですか?
学生にも言ったんですけど、当然、勝つところがあれば負けているところもありますし、そんなに悲観的にならないでと話して、まだ始まったばかりなのでここから巻き返せばいいかなと思っています。ただ、楽観視はできないですけど、来週また紅白戦があって、時間はまだあるので、反省するところは反省してしっかり生かしていけたらなと思ってます。
ー先発を託した島田選手については
内容的には、最後は3点取られて5点になりましたけど、それまで2失点なので十分です。昨日も言ったように野手が打たなすぎるというところです。
ー七回で4点を取り返したところは
つながる、つながるって言いますけど、ここまできたら本当につなげて欲しいですよね。やるのは選手たちなので。
・島田舜也(総4=木更津総合)
ー秋のリーグ戦初登板を終えて
オープン戦で調子を上げることができなかったので、その中では今日は状態は悪くなかったと思うんですけど、最後は体力的にバテたっていうのがあってもっと練習が足りないかなと思います。
ーーMAX153は、いかがでしたか?
まっすぐも感触的には良かったんですけど、打たれてしまっているのでそこはもう少し調整というかもっと細かいところもやっていきたいです。
ーー次戦に向けて手応えと課題を教えてください
体力面であったり、まっすぐに張られているというのはわかっているのでその中でいかにまっすぐを打たせて取るのか、変化球を見せるのか、という組み立てをもう少し政所と相談してやっていきたいと思ってます。
ー細かいところの調整とは
コースとか高さとかの問題だと思うんですけど気持ちの面では試合を楽しむことができていたので、楽しむ以外に打ち取るというか、細かいコースの投げ分けというか、今日は真ん中周辺に集まってしまったのでそこを修正していきたいです。
ーフォークは封印していた?
投げてはいました。今日は抜けが多かったのでそこは一つの課題というか試合の中で修正しなければならない一つのポイントかなと思います。
ー初戦ではなく2戦目での先発は何か試合にかける思いっていうのはありますか?
とにかく楽しむことをテーマとして取り組んでいます。
◾️次回の試合予定
9月24日(水)11時30分〜
3塁側先攻
@明治神宮野球場

