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平成27年度東都大学準硬式野球秋季2部リーグ戦・亜大3回戦
10月30日(金) 新座市総合運動公園野球場
東洋大7×-6亜大(延長十回)
サヨナラ本塁打を放ち、ダイヤモンドを一周する佐藤弘
高田は俊足を活かした適時三塁打を放った
四回に適時打を放ちリードを広げた伊藤(法3=小出)
3年生が全員出場する最後の試合。最後に2年の佐藤弘(法2=星稜)が勝利の花を添えた。
「いつもサポートしてもらう分、応援したい」。ベンチから試合を見守っていた佐藤弘はチームの勝利を願っていた。勝っても負けても順位に支障がないこの試合だが、どうしても勝ちたかった。去年の秋、亜大に負け目の前で優勝を見届けた。3年生が全員出場する最後の試合で宿敵に負けるわけにはいかない。3年生を中心に全員で勝利をつかみに行った。序盤からリードを広げるが、離しては追いつかれの状況が続く。八回に同点に追いつかれ試合は振り出しに戻った。この空気を一風するために戦力をどんどん変えていくが、点が生み出せない。すると延長十回、「準硬式での打球の仕方が分かってきた」と話す途中出場した佐藤弘の打球は、中堅手の頭上を大きく超えた。チーム一丸となって手に入れた勝利。本塁打を振り返り、チームへの感謝の言葉を口にした。その日頃の思いを乗せ、今季3本目の本塁打を3年生へ贈った。
「まだまだ打てる球はあるが、集中力が足りない」と佐藤弘は手ごたえと課題を話す。その表情は何か確かなものをつかんでいた。今季最終戦、4本目の本塁打に大きな期待がかかる。
■コメント
・佐藤弘(法2=星稜)
みんなで勝を取ろうという意味でチーム一丸となってやれた。準硬式の野球、打撃の仕方が分かってきた。だからこれからもバンバンチームに貢献していきたいと思う。(次戦へ向けて)あと一戦しかないので3年生の引退ということも考えつつ、個々の能力を上げていくという意味でも勝って言い勝利を飾って終わりたい。
・高田(法3=東亜学園)
3年生全員出られる試合が最後になるので、楽しくできればいいなと思っていた。そこで打てて勝ちにつながって良かった。今日の試合はとても楽しかった。こういう試合ができるのってもう人生でないと思うので。(調子は)特に良かったというわけではないが、雰囲気が良かったので打てた。(次戦に向けて)自分は出れるかわからないが、ベンチからでも声を出して、試合に出たら今日みたいな活躍ができるように頑張りたい。
TEXT=横山恵美 PHOTO=中田有香