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[硬式野球]東都大学野球 秋季1部リーグ戦・青学大1回戦
10月14日(火)明治神宮球場
〇東洋大6ー2青学大
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | |
青学大 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 2 |
東洋大 | 0 | 4 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | × | 6 |
大坪、馬庭、向髙ー高山、政所
・打者成績
打順 | 守備 | 名前 | 打数 | 安打 | 得点 | 打点 |
1 | (一) | 髙中一樹(総2=聖光学院) | 4 | 0 | 0 | 0 |
2 | (二) | 吉田元(営4=龍谷大平安) | 3 | 1 | 1 | 0 |
3 | (三) | 池田彪我(営4=三重) | 4 | 2 | 0 | 0 |
4 | (右) | 花田旭(総4=大阪桐蔭) | 3 | 1 | 1 | 0 |
5 | (中) | 山内教輔(総2=東海大相模) | 2 | 0 | 0 | 1 |
6 | (遊) | 宮下朝陽(総4=北海) | 3 | 1 | 1 | 0 |
7 | (捕) | 高山亮太(総2=三重) | 1 | 0 | 1 | 0 |
山田隼(総3=木更津総合) | ||||||
政所蒼太(営4=天理) | ||||||
8 | (指) | 樫原晃樹(営3=済美) | 1 | 0 | 0 | 0 |
打 | 冨安海来(営3=履正社) | 1 | 0 | 0 | 0 | |
金丸健司(営3=上尾) | 1 | 1 | 0 | 1 | ||
9 | (二) | 秋元俊太(済4=木更津総合) | 4 | 1 | 1 | 4 |
計 | 27 | 7 | 6 | 6 |
・投手成績
勝敗 | 名前 | 回数 | 球数 | 被安打 | 四死球 | 三振 | 失点 | 自責点 |
勝 | 大坪廉(総3=智辯学園) | 5 0/3 | 97 | 3 | 5 | 3 | 2 | 2 |
馬庭優太(総1=大社) | 2 | 32 | 10 | 2 | 2 | 0 | 0 | |
向髙滉人(営4=報徳学園) | 1 | 14 | 4 | 1 | 0 | 1 | 0 |
東洋大が青学大の連勝を6で止めた。リーグ戦も残りわずかとなり、迎えた青学大との1回戦。先発は「必ず試合を作ってくれる」と指揮官から厚い信頼を寄せられる大坪(総3=智辯学園)。2回2死満塁から秋元(済4=木更津総合)が打球を右翼席へ運び、先制の満塁弾を放つ。3回には山内(総2=東海大相模)の犠飛、8回には金丸(営3=上尾)の適時打が飛び出し、6ー2で先勝した。
先制の満塁弾を放った秋元
初回、大坪はフルカウントから先頭打者に中安打を許すも、2死二塁で迎えた4番・渡部(青学大)を2球続けてストライクに追い込み、見逃し三振。落ち着いた立ち上がりを見せた。
丁寧な投球が持ち味の大坪
2回2死、ドラフト候補・宮下(総4=北海)の三塁打で一気に流れを呼び込んだ。高山(総2=三重)、樫原(営3=済美)の四死球が絡んだ好機で迎えた2死満塁。打席には秋元。相手先発・鈴木の投じた球を右翼席へ運ぶ満塁弾で試合の均衡を破った。「自分でもびっくりしたんですけど嬉しかったです」と先制の一撃を笑顔で振り返った。
4回表、3番・小田(青学大)に四球を与えるも、続く打者の三ゴロを池田(営4=三重)が巧みにさばき、5-4-3の併殺打。続く5番・中田(青学大)を空振り三振に仕留め、クリーンナップを断ち切った。
その裏、吉田(営4=龍谷大平安)が渾身のヘッドスライディングで内野安打をもぎ取ると、続く池田が右前打でチャンスを広げる。花田(総4=大阪桐蔭)の犠打で1死二、三塁とし、山内の犠飛で貴重な追加点を奪った。
吉田、渾身のヘッドスライディング
6回1死一塁、髙中(総2=聖光学院)の頭上を越えそうな打球を、二塁手・吉田が好位置で処理し二ゴロに抑える。2死二塁で4番に四球を与え、やや苦しい場面もあったが、鈴木(済4=長崎日大)を中心にベンチから声援が飛ぶ。大坪もそれに応えるように粘投。6回まで青学打線をわずか1安打に抑える好投を見せた。「チェンジアップが低めにしっかり決まって、投げミスがなかった」と胸を張った。
7回、無死から2ラン本塁打を浴びたところでルーキー・馬庭(総1=大社)をマウンドへ送りこむ。安打を許す場面もあったが無失点で切り抜け、打者を打ち取ると雄叫びを上げる気迫の投球を見せた。
雄叫びを上げる馬庭
8回、花田が右前打で出塁し、山内が犠打でつなぐ。2死二塁から代打・山田(総3=木更津総合)が四球を選び、2死一、二塁とチャンス拡大。ここで代打・金丸が三塁線を破る適時打を放ち、青学大を突き放した。2人の代打起用が見事に的中した。
代打起用に応えた金丸
最終回、向髙(営4=報徳学園)は先頭打者に安打を許すも後続をしっかりと抑え、6ー2でゲームセット。青学大の連勝を6で止める価値ある勝利となった。
今秋、青学大からはじめて白星を挙げたのは東洋大。試合前、指揮官が口にした「最初に青学さんから勝ち点を取るのはうちだ」という言葉通り、チーム一丸となってつかんだ大きな一勝だった。この勝利を自信に、2つ目の勝ち点を狙う。
TEXT/PHOTO=福田和奏
◼︎コメント
・井上監督
ーー連勝中の青学に対して初戦を制し、率直な感想は
試合に勝ったことは良かったですし、今日の朝もみんな試合メンバー集めて、青学さん春からずっと通じてどこも勝ち点が取れていないというところで、最初に青学さんから勝ち点を取るのはうちだという話をしました。状況によってはもしかしたらうちの試合で優勝が決まっちゃう可能性もあるので、それだけは絶対に避けようと、避けてくれとお願いをして。それ同時にうちも当然徐々に順位を上げていかないといけないのでそういう意味ではやっぱり今日勝ててよかったです。
ーー2回の攻撃、相手先発の鈴木投手から宮下選手の長打から秋元選手がホームラン
そこは本当にチャンスだったので、1点でも入れればいいなと思っていたんですけど、秋元から。交流戦でも打ったんだよね?すごいチームとしても楽になりましたね。
ーー大坪投手が試合をしっかり作っているところでどう1戦目を送り出した?
大坪に関してはずっとそうなんですけど、必ず試合を作ってくれると僕の中で思っているので、安心してみていました。
ーー監督の期待通り?
そうですね。
ーー宮下君のスリーベースは本来の力が徐々に出てきたかなという感じ?
ちょっとましですかね。ほんのちょっとです。でもこのちょっとが大事なんです。きっかけになるので。
ーーこんなもんじゃない?
能力は見て分かる通り高いとは思うんですけど、能力が高いだけでは実際それを実力に変えないと意味がないと思っているので。
ーー秋元くんのホームランについて
まあ味をしめなきゃいいなと。(笑)だめなんですよ。本当に。ホームラン打つと味しめちゃってスイング変わっちゃうので。でもああいうとこで結果出してなんぼです。
•大坪選手
ーー今日のピッチングを振り返って
正直、あそこまで抑えられると思っていなくて、ずっと気持ち入れっぱなしでも投げていたので、ホームラン打たれた回で、ちょっと(気持ちが)切れたのかなと思ったので、そこは反省するべき点かなと思います。
ーー一番手応えを感じたボール、どこが一番自分の中で良かったなと思っていますか?
チェンジアップが低めにしっかり決まって、投げミスがなかったことです。全球種ですけど、投げミスなくしっかり投げれたので、良かったかなと思います。
ーーホームラン打たれた時はどういう攻め方を?
初球がちょっと際どい感じだったので、次のボールもカットでいったんですけど、それが甘く入っちゃって
取りに行ったカットをちょっと甘く入って、打たれた感じです。失投です。気持ちの面でも反省するべきところはあります。
•秋元選手
ーーどんな気持ちで打席に向かった?
満塁とかそういうのは全く気にしないで、ずっとチームにバッティングで迷惑をかけていたので、1点でも取りたいと思って打席に行きました。
ーー打った球種とコースは
真っ直ぐで、真ん中だったと思います。
ーー長打を狙っていた?
全く。逆方向を狙っていました。
ーー打席内容、何が良かった?
池田に、打席に入る前に、インコース来たら引っ張っちゃえと言われて、そういう言葉もよかったかなと思いました。
ーー入った瞬間どんな思いでダイヤモンドを回った?
自分的にも、びっくりしたんですけど嬉しかったです。
ーー池田くんからアドバイスを受けたのは、打席に入る直前?
僕は逆方向を意識だったんですけど、内に来たら引っ張っちゃえとネクストの時に言われたので。
ーーその言葉が打撃に生きた?
そんな気がします。
ーー初球ボールで、ストレートボールで2球目も真っ直ぐ待っていた?
真っ直ぐを待ってました。
ーー鈴木さん(青学大)といえば、ストレートの強いピッチャー、それを打ち返すイメージを昨日からしてた?
そうですね。早い真っ直ぐにはずっと合わせて練習してます。
ーー青学6連勝5連覇中、青学に勝ちたいという気持ちが強かった?
青学に勝ちたいというよりは、どのチームにも負けたくない気持ちが多いので、青学に勝ちたいというよりは、一戦を勝ちたいという感じです。
ーーホームランボールもらったのははじめて?
1回交流戦の時に打ったので、そのボールだけです。高校時代は5本くらいです。
ーー満塁ホームランは野球人生初めて?
練習試合とかではあったんですけど、公式戦は初めてです。
ーー進路は?
社会人野球です。