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2025.10.14
ラグビー

[ラグビー] 東洋大が苦戦しながらも、攻守で強さを示し開幕3連勝

2025年度関東大学リーグ戦第3節・法大戦

熊谷スポーツ文化公園ラグビー場Bグラウンド

〇東洋大 45{38ー7、7-14}21 法大






番号

Pos.

名前

1

PR

島田晃誠(総4=松山)

2

HO

小泉柊人(済4=目黒学院)

3

PR

岡田恭和(スポ2=脇町)

4

LO

栗原大地(総4=伊勢崎興陽)

5


ジュアン・ウーストハイゼン(総4=Helpmekaar College )

6

FL

ナモア・ファタフェヒ(総3=桐生第一)

7


森山海宇オスティン(総4=目黒学院)

8

NO8

ステファン・ヴァハフォラウ(総4=札幌山の手)

9

SH

生田旭(総2=国学院栃木)

10

SO

林星安(総4=目黒学院)

11

WTB 

中山二千翔(総2=日本航空石川)

12

CTB

天羽進亮(済4=城東)

13


アダム・タマティ(総4SacredHeartCollege)

14

WTB

浅尾至音(スポ3=城東)

15

FB

池渕紅志郎(総2=城東)

16

Re.

白幡塁斗(総1=札幌山の手)



岩崎ヴィージェ―純(総1=目黒学院)

18


阿部正英(総2=三本木農業)

19


植田宗優(済4=筑紫)

20


山岡快翔(総3=関商工)

21


佐々木健人(総4=札幌山の手)

22


小菅優斗(総1=北越)

23


梅木颯斗(総2=黒沢尻工)



鉄紺が苦しみながらも堅い守備で点差を守り切った。12日、熊谷スポーツ文化公園ラグビー場Bグラウンドで行われた関東大学リーグ戦第3節東洋大vs法大の一戦。序盤からゲームを支配した東洋大が前半で5トライ差に突き放すも、後半は一転、法大のテンポ感のある攻撃に翻弄される。


その中でも、東洋大は重点的に対策してきたというディフェンスで耐え抜き、後半の被トライを2に抑え、最終スコアは45-21。攻守にわたる強さを示し、ダブルスコアで法大を下した。


ノーホイッスルトライを決める中山


試合は開始早々に動いた。1分、WTB(ウィング)中山二千翔(2年)がラインブレイクから独走し、ノーホイッスルトライを決める。幸先よく先制したが、再開後にノックフォワードによるペナルティで自陣へ攻められると、ディフェンスに隙が生まれトライを献上。試合は振り出しに戻る。


その後は東洋大がゲームを支配した。15分、法大のこぼれ球をWTB浅尾至音(3年)がすかさず奪取して独走トライ。


このプレーを皮切りに、東洋大の攻撃が鋭さを増していく。19分から46分にかけてHO(フッカー)小泉柊人(4年)が3度、SH(スクラムハーフ)生田旭(2年)が1度、東洋大の強みであるモールを起点にトライまでつなげた。一挙5連続トライを挙げてスコアは38ー7。リードを広げて前半が終了した。


独走する浅尾


後半も先にトライラインを割ったのは東洋大だ。再開から5分、モールからパスを回し、梅木颯斗(2年)がディフェンスをかわしながらゲインする。タックルを受けてラックを作ると、生田がパスと見せかけて前進してフィニッシュ。6トライ差にリードを広げる。


試合は完全に東洋大の支配下と思われた。だが、ここから法大のスピード感のあるプレーが展開され苦戦する。


再開後から自陣でのプレー時間が増えると、なかなかボールを奪えない。自陣深くでの相手ボールのラインアウトではペナルティを誘い、ピンチを脱出するが、なおも自陣での戦いを強いられる。


堅いディフェンスで守り続けるも19分、スクラムから展開されたハイスピードな攻撃に対応しきれず被トライ。さらに36分には巧みなキックを絡めた攻撃で突破される。



しかし、最後まで東洋大の規律あるディフェンスが光り、相手のトライ数を2に抑えて最終スコアは45-21。苦しみながらも、開幕から無傷の3連勝を飾った。


POMを獲得したヴァハフォラウ


次節は開幕3連敗中の立正大との対戦。昨年度は東洋大が4連勝と勢いに乗っていた中、わずか8点差で黒星を喫した相手だ。


東洋大は開幕3連勝で東海大と同率首位に位置するものの、修正すべき課題は浮き彫りとなった。終盤に上位校との対戦が控える中、次節ではなんとしても上昇気流を加速させるきっかけを作りたい。


脚力を武器に東洋大のトライゲッターとして奮闘する中山は「後半は自陣でのプレーが多かったことが課題。個人としてはハットトリック以上を狙えるように」と力を込めた。


さらに、FL(フランカー)ステファン・ヴァハフォラウ主将(4年)は「自分たちのコミュニケーションのミスで後半、相手ボールの時間が増えてしまった。ペナルティを減らすことが次節までの修正点」とチーム課題を挙げ、改善を目指す。


個々の能力とチームの結束力を存分に発揮することはできるか。次節は25日、東洋大のホームタウンにある川越運動公園陸上競技場でキックオフする。


◾︎選手コメント

◇中山二千翔

ーー試合を振り返って

前半は東洋のペースで進めることができたので良かったんですけど、後半はずっと自陣でプレーすることが多かったので、そこは課題として残った試合でした。


ーー個人の手応えは

最初に1本目に取れたのは嬉しかったんですけど、それ以降は全然いいアタックできてなかったので、もっとボールをもらう回数を増やしたりとか工夫して頑張りたいと思います。


ーー後半、相手ボールが多かったがその要因は

ディフェンスをする時も受けに回ってしまったりとか、エリアのところをキックとかの使い方で相手に押されていたのかなと思います。


ーー勝ちきれた勝因は

なかにいる人たちがしっかり足を持っていこうとか、みんなでコミュニケーションしながら、ここ2週間ずつディフェンスの練習もしていたというのもあって、ゴール前で何本か止められたのが良いのかなと思います。


ーー次節に向けて

今日は一点しか取れなかったので、次はハットトリック以上を狙えるように頑張りたいと思います。


◇ステファン・ヴァハフォラウ(POM)

ーー試合の振り返りを

前半はとてもいい流れでプレーできたのですが、後半はどうしても同じ流れでプレーすることができなかったので、次の一戦では後半からの準備をしっかりしていきたいです。


ーー後半相手ボールの時間が増えた要因としては

自分たちのコミュニケーションのミスでエラーがありました。

チーム内のコミュニケーションとペナルティを減らすことが課題です。


ーーその中でも勝ち切れた勝因は

ディフェンスを2週間重点的にやってきました。やってきた練習を試合で出し切れたので勝ち切ることができたと思います。


ーーPOMに選出されたが、ご自身としての手ごたえは

まだまだ足りていないと思います。個人的にはあまり活躍できなかった感覚があります。キャプテンとして、チームの一人としてもっといいパフォーマンスができるはずなのでもっと頑張っていけるように練習していきます。


ーー次節に向けて

この試合で出た課題を解決して後半からも力を出し切れるようにいい準備をしていきます。


TEXT=北川未藍 PHOTO=北川未藍、戸邉花音