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2025.12.11
硬式野球

[硬式野球]夢のプロの舞台へ 島田舜也、宮下朝陽にDeNAが指名挨拶

 10月23日に行われたプロ野球ドラフト会議2025(以下、ドラフト会議)にて横浜DeNAベイスターズより2位指名の島田舜也(総4=木更津総合)、3位指名の宮下朝陽(総4=北海)が指名挨拶を受けた。


河野アマスカウト(左)、島田(左から2人目)、宮下(右から2人目)、長谷川編成部長(右)でフォトセッション

指名挨拶を受けた左から井上監督、宮下、島田

  島田(左)と宮下(右)はデスターシャポーズを見せる


 ベイスターズの未来を担う2人が新たな一歩を踏み出した。

 挨拶に駆けつけた長谷川編成部長は、「2人ともドラフト1位で選ばれてもおかしくないポテンシャルの選手だと思っている。2巡目が始まるときに、『残ってくれ』と祈っていた選手」と期待を寄せる。「持ってるものは間違いないので、それを発揮させてあげられるような環境を僕らが作らないといけないなというところで、その責任感も感じている」と球団としての思いを語った。


 島田は、心境を聞かれると「球団の方とかと喋る機会が増えた中でだんだん湧いてきた」とプロ入りを徐々に実感している様子。


 生まれ育った横浜への思いはひときわ強い。「素直に嬉しいですし、地元でプレーできるということなのでより一層結果でみんなに恩返し」と誓った。「ポテンシャルをポテンシャルだけで終わらせないで、しっかり結果で残す」と強い意志がにじんでいた。


 一方の宮下は、「呼ばれた時から夢が叶ったという実感がすぐに出て、今日もこうやって球団の方と話をできてさらに実感が湧いてきた」とワクワクを隠しきれない様子。


 打撃面で悔しいシーズンを過ごしたからこそ、ベイスターズからの評価は大きな自信につながった。「その部分も含めて評価していただいた、自分が持っているポテンシャルを評価していただいたのがとても嬉しかった」と語る。

 

 プロの舞台でもさらに存在感を示すつもりだ。「スローイングにはとても自信があるので、『守れる選手』と思ってもらえるように。率を残せる中距離バッターになりたい」と強い決意を宿した。


 2人の戦いは、ここからが本番だ。覚悟と期待を背負い、プロの舞台へ踏み出す。




◾️囲みコメント

♢長谷川編成部長

ーー改めて2人の指名理由、そして期待する気持ちをお聞かせください。

本当に2人とも、ドラフト1位で選ばれてもおかしくないようなポテンシャルを持っている選手だと思っています。 2巡目が始まるときに、本当に『残ってくれ』と祈ってた選手。 彼らのポテンシャルは本当に間違いない、持ってるものは間違いないので、それを発揮させてあげられるような環境を僕らが作らないといけないなというところで、その責任感も感じてます。もちろん2人ともエースであったり、クリーンナップとか打線の中軸でっていうことができるような選手だと思うので、そこに向かって野球に夢中に取り組んでもらえたらなと思っています。

 

ーー島田さんは先発と中継ぎどちらの起用を考えていますか。

最後の完成形として先発というイメージを持っていますけど、そこになるまでの過程の中でいろんな経験をしてもらえればと思ってます。


♢島田舜也

ーードラフトから1週間、心境の変化などは

今はドラフト終わってからまだ実感はあまりなかったんですけど、こうやって球団の方とかと喋る機会が増えた中でだんだん湧いてきた感じがあります。


ーー周りからの反響は

自分は地元が横浜っていうのもありますし、地元ファン、友達とかでもベイスターズファンというのはたくさんいたのでそういった周りの方からお祝いの言葉とかというのはたくさんいただきました。


ーー島田くんは地元横浜のチームに入団、改めてお気持ちは

本当に素直に嬉しいですし地元でプレーできるということなので、より一層結果でみんなに恩返しというかそういったところでアピールというかプレーできればなと思います。


ーー改めて長谷川編成部長などからはどのような言葉をかけられた、印象的な言葉は

ベイスターズという球団はすごい人としても野球選手としても熱い人であったり信頼されるような選手の集まりということを聞いたのでそういった一員に自分も早く加われるようになっていきたいと思います。


ーーどんなところを評価してもらえたかお話はあった?

ポテンシャルというのは高く評価していただいていたので、プロでもそのポテンシャルをもっと伸ばせるようにというか、それをポテンシャルをポテンシャルだけで終わらせないでしっかり結果で残すというところを出せていけたらなと思っています。


ーー先輩の石上選手のお話だったりとか島田君でいうと1個上に篠木投手がいると思うんですけども改めてお二人とかに連絡しましたか?なんて返信帰ってきましたか?

おめでとうっていう感じでこれからよろしくって返信はもらいました。


ーーご自身の長所とどうそれをプロの世界で活かしていきたいか

自分の長所はやっぱり真っ直ぐが強いところなので、そこはプロでも投げ続けていきたいですし、あとは得点圏でのピッチングスタイルというよりもしっかり気持ちを出した投球スタイルが自分の持ち味なのでそういったところをアピールできればなと思います。


ーー1年目の具体的な目標と将来のご自身の将来像

1年目は結果もそうですけど、まずはプロの環境になれるということを大きな1つの目標として2年目3年目と、将来的には自分の個人としてはメジャーリーグを目指しているのでそういった選手になれるようなふさわしいプロ野球選手になることを目指します。


ーー今日何をもらった?

相川監督のサイン入りネームプレートです。


ーーなんて書いてある?

一緒に頑張りましょうと書いてあります。


ーー(相川監督から)直筆のメッセージをもらって感じることは?

この言葉通りこれからはベイスターズの一員になるので、相川監督ともですし、他のスタッフや関係者、選手のみんなと頑張りたいという気持ちが強いです。


ーー大学OBの村上選手が阪神で活躍されていますが、どのように思われてますか。

村上さんとは直接的な関係はないんですけど、好プレーを見ていて、すごくコントロールのいい選手だなとは思いますし、自分にないそういうコントロール、細かいところの能力はあると思うので、そういうところを見習っていきたいところです。 

 

ーー憧れのメジャーの投手は

千賀投手が好きで、真っ直ぐでおしてフォークで落とすっていうので自分と系統が同じだと思うので千賀投手が好きなピッチャーです。

 

ーー目標は160km/h?

Max160km/hというよりかは、160km/hに近い平均を目指したいです。

 

ーー直球の平均は

140後半くらいです。

 

ーー下半身をかなり鍛えている?

かなりでもないんですけど、決められたトレーニングをやっています。

 

ーー島田さんもDeNAファンだった?

はい。そうです。小学校でチラシを貰うたびに横浜スタジアムに行っていました。

 

ーー誰のユニフォームを着ていた?

荒波選手です。

 

ーー太もも周りは何センチですか?

68cmくらいです。体を大きくすることで自分が思っている力感より、少ないエネルギーで速い球を投げることができるので、そういったところで筋力向上っていうのはしっかりやってきたつもりです。


♢宮下朝陽

ーードラフトから1週間、心境の変化などは

自分は呼ばれた時から夢が叶ったという実感がすぐに出て、今日もこうやって球団の方と話をできてさらに実感が湧いてきたという形です。


ーー周りからの反響は

ドラフト選ばれた時からずっと連絡が来ていて、ちょっと返すのが嫌になったくらい来たんですけど

ちょっとしてからしっかり一人一人に返したのでよかったです。


ーー宮下くんは学校のYouTubeで結構ハマスタでプロ野球を見てたという話があったと思うんですけど改めて横浜のイメージって何かありますか?

石上さんがベイスターズに行かれてから自分もベイスターズの試合を見るようになって、石上さんを結構応援していた分もあって、その中でハマスタに行くことがあって、結構応援とかも自分好きですし色々な熱いファンの方が多いという印象があります。


ーー改めて長谷川編成部長などからはどのような言葉をかけられた、印象的な言葉は

自分はこの4年のシーズンはなかなか打てないシーズンが多かったんですけど、その部分も含めてベースターズの方は評価していただいたので、自分が持っているポテンシャルを評価していただいたのがとても嬉しかったです。


ーー先輩の石上選手に連絡しましたか?なんて返信帰ってきましたか?

石上さんからしてくれるっていうのはちょっと待ってた部分もあったんですけど、なかなか連絡こなかったんで自分からちょっと話しかけて、同じチームでできるのが嬉しいっていうのと、自分が石上さんについていくっていう風に伝えたら、『お前は加藤についていけ』って言われたんですけど加藤さんも先輩ではあるのでどっちの先輩も目指してついていきたいなと思っています。


ーーご自身の長所とどうそれをプロの世界で活かしていきたいか

自分は守備の面でスローイングはとても自信があるのでまず守れる選手というふうに思ってもらえるように頑張りたいのと、バッティングはやっぱりチャンスで打つバッティングをしたいというのと、中距離バッターではあるので、そのホームラン大きいのを狙わずにしっかり率を残せるバッターになりたいと思います。


ーー1年目の具体的な目標と将来のご自身の将来像

1年目はまず怪我をしない体を作るためにしっかりいろんな先輩であったり素晴らしい選手がいるのでいろいろ話を聞いたりして自分のものにできるようにというのと、先輩の石上さんだったり加藤さんがいるので負けないように必死についていきたいなと思います。


ーー(相川監督から)直筆のメッセージをもらって感じることは?

相川監督を胴上げできるようにチーム一丸となって頑張りたいと思います。


ーー大学OBの石上さんについてどのように思われますか。

石上さんはスピード感があって、自分にない球際の強さだったり、ウエイトを一生やっているというイメージがあります。自分が1、2年生の時にウエイトを一緒にやっていたのでプロでも一緒にやりたいと思います。

 

ーー石上さんをすぐに超えたい?

送球の安定性だったり、長打だったり、スピード以外のところで自分をアピールしたいと思います。

 

ーー横浜戦はどのくらい行かれますか。

今年は2回です。ハマスタと神宮のベイスターズ戦を見に行きました。『石上さん!』って叫んだんですけど、全然気づいてくれなくて。気づいてファンサービスをしてあげられるような選手になりたいです。


 

TEXT=福田和奏、PHOTO=福田和奏、山本華子