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関東大学リーグ戦最終節・大東大戦
秩父宮ラグビー場
〇東洋大 34{24ー0、10-12}12 大東大
| Pos. | 名前 |
1 | PR | 山下源也(総2=熊本工) |
2 | HO | 小泉柊人(済4=目黒学院) |
3 | PR | 岡田恭和(スポ2=脇町) |
4 | LO | アルメイダ聖(総1=日本航空石川) |
5 | ジュアン・ウーストハイゼン(総4=Helpmekaar College ) | |
6 | FL | ナモア・ファタフェヒ(総3=桐生第一) |
7 | 森山海宇オスティン(総4=目黒学院) | |
8 | NO8 | ステファン・ヴァハフォラウ(総4=札幌山の手) |
9 | SH | 佐々木健人(総4=札幌山の手) |
10 | SO | 天羽進亮(済4=城東) |
11 | WTB | 中山二千翔(総2=日本航空石川) |
12 | CTB | 浅尾至音(スポ3=城東) |
13 | アダム・タマティ(総4SacredHeartCollege) | |
14 | WTB | 梅木颯斗(総2=黒尻沢工) |
15 | FB | 池渕紅志郎(総2=城東) |
16 | Re. | 宗形神羽(済4=目黒学院) |
岩崎ヴィージェ―純(総1=目黒学院) | ||
18 | 渡邉裕太 (総4=開志国際) | |
19 | 山口英之介(総2=熊谷) | |
20 | 金井悠隼(スポ3=東海大相模) | |
21 | 坂本琥珀(総3=仙台育英) | |
22 | 小澤壱颯(総4=関商工) | |
23 | 井戸川ラトレル(総1=國學院栃木) |

準優勝の賞状を手に持つヴァハフォラウ
勝利を告げるホーンが鳴り響いても、東洋大フィフティーンは喜びの表情を見せなかった。
11月30日、秩父宮ラグビー場を舞台に関東大学リーグ戦最終節・大東大戦が行われた。この試合に先立って行われた東海大学ー流通経済大学戦で東海大が勝ち点6を積み上げたことにより、キックオフ前に東洋大の2位が確定。それでも鉄紺戦士たちの勝利に対する気持ちは変わらなかった。「リーグ戦の結果は気にしない。大学選手権に向けた一戦だと思って目の前の試合を勝ち切ることだけ」と、心はすでに次なる舞台へ向いていたからだ。「一戦必勝」の思いをもって臨み、最終スコアは34ー12。2週間後に控える大学選手権につながるような一戦となった。
太陽の光が照り付ける聖地で、リーグ戦最後の80分間がキックオフした。先にスコアを動かしたのは東洋大。6分、敵陣でのラックからSH(スクラムハーフ)佐々木健人(4年)がパスを送り出すと、SO(スタンドオフ)天羽進亮(4年)からサイド際のWTB(ウイング)梅木颯斗(2年)へ。相手ディフェンスをハンドオフで押し返し、相手を寄せ付けないスピードで先制トライを決める。
勢いは加速していく。敵陣で圧力をかけ続けた18分、FL(フランカー)森山海宇オスティン(4年)がディフェンスに絡まれながらも押し進めて、LO(ロック)ジュアン・ウーストハイゼン(4年)がギャップを突くトライで12ー0。
24分には大東大のシンビンにより7点が追加された。相手が一時的に14人体制となり、東洋大が優位な状態でプレーを再開すると、再び敵陣を侵略。28分に梅木がライン際を爆走し、その差を24点にまで広げて前半が終了した。

インゴールへ滑り込む梅木
ハーフタイムが明けた後半も東洋大の勢いは衰えない。グラウンド中央から攻撃を仕掛けていくと2分、森山がタックルを受けながらパスを送ると、受け取った天羽がゲイン。最後はWTB中山二千翔(2年)にボールを委ね、インゴールに沈めた。
10分、東洋大はマイボールラインアウトからのモールで力強く押し込み、スコアを34ー12とする。ここまで主導権を握り続け、モスグリーン軍団を0点に抑えていた鉄紺戦士たち。しかし、試合はここから大東大の反撃を受ける展開へと移っていく。
終盤に差し掛かった30分。グラウンド中央でパスを回していたところを相手のタックルが刺さり、ボールを奪取されてそのままトライを献上する。
さらに34分には、ディフェンスラインに生まれた隙を突かれ、連続トライ。猛攻を仕掛けてくる相手に対し、東洋大は苦しい時間帯を迎えた。
ロスタイムに突入した際には、自陣深くまで攻め込まれる場面もあった。相手のモールが前進し、窮地に追い込まれるが、粘り強くトライラインを堅守し、ペナルティを誘発。この局面をしのぎ切った。
続くラストワンプレーでは、東洋大が攻撃に転じる。CTB(センター)アダム・タマティ(4年)がインゴール直前まで運んだが、最後はディフェンスに絡まれてボールがタッチを割り、ノーサイド。最終節は34ー12で幕を閉じた。

合計勝ち点は過去最多の34に、2年連続準優勝。しかし、東洋大フィフティーンに喜びの表情はなかった。
「今年のチームには本当に自信をもって、春から取り組んでいた。うれしいというよりも、悔しい気持ちが大きい」
試合後に語った福永昇三監督の言葉には、初優勝を目指してきたチームの努力の重みが宿っていた。
しかし、その悔しさの裏で、チームの視線はすでに次なる舞台へ向いている。
「喜べるのは大学選手権で1勝を挙げてから」と指揮官。
福永監督が就任して以降、29年ぶりのリーグ戦1部昇格や同リーグ初の準優勝などチームは躍進を続けてきた。
福永体制8年目。今年はどんな結末を迎えるか。まずは、12月14日に初戦を迎える大学選手権で初勝利を目指す。
■選手コメント
◇森山海宇オスティン
ーー今節の振り返り
最終戦は結構ミスが多かったので、
ーー試合が始まる前に2位が決定している中でど
2位って決まったんですけど、
ーーどちらかというと2週間後の選手権に重点を置く形か
そうですね。ただ、
ーーこのリーグ戦を通して優勝を目指してたと思うんですけれども
優勝を目指していたんですけど、
ーー2週間、
今日もミスが多かった
ーー
フィジカルの部分では結構通用した部分があったと思うので、これからの試合に向けて一番自分がチームを引っ張って行くような存在になり
◇福永昇三監督
最終戦ということで、
ーー今年のチームと去年と比べて、
今年のチームには本当に自信を持って、
ーーベスト15に4人が選ばれていましたが、
本当に日々の努力の積み重ねがすごい。
ーーステファン選手のリーダーシップをどう見られているか
我々世代というか、自分から声を張り上げて、
◇ステファン・ヴァハフォラウ
ーー選手権に向けてどういう準備をしていきたいか、
選手権はもう十分な経験があるので、
ーー強みと思うところは
誰でもボールをもらえますし、
TEXT=北川未藍 PHOTO=北川未藍、土田夏帆

