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2025.12.11
硬式野球

[硬式野球]「とにかく頑張らないといけない」花田旭に中日が指名挨拶

中日ドラゴンズのグッズを身に付けてのフォトセッション

中日ドラゴンズのグッズを手にガッツポーズ

岡野祐一郎スカウトとのフォトセッション

東洋大・井上大監督とのフォトセッション

(撮影=10月31日、東洋大川越キャンパスにて)

中日ドラゴンズ・井上一樹監督と挨拶を交わした場面

(撮影=10月24日、明治神宮野球場にて)


 10月23日に行われたプロ野球ドラフト会議2025(以下、ドラフト会議)にて中日ドラゴンズより6位指名の花田旭(総4=大阪桐蔭)が指名挨拶を受けた。


 挨拶を終えた花田は、「とにかく頑張らないといけない」と気を引き締めた。ドラフトから時間が経ってだんだん実感が湧いているようだが、むしろ新たな環境に身を置く覚悟が日に日に強まっているようだった。


 花田は大阪桐蔭という強豪校で存在感を発揮してきた右の長距離砲。「守備と走塁は高く評価していただいてるので、あとバッティングの方を、とにかくアピールしていけ」と球団からの言葉を受け止める。

 

 大学では思うような結果を残せない悔しさも味わった。それでも、「プロで長くやるっていうのは一つ自分の目標」と前を向き、「走攻守のバランスの良さ、一番はやっぱバッティングでアピールできるようやっていきたい」と目標を掲げる。


 「結果を出し続ける」。

 同じリーグでプレーする宮下、島田の存在も刺激になる。かつての仲間も並び立つ舞台で、自身の能力を一段と磨き上げる。




◾️囲み取材

花田旭

ーー指名挨拶を終えて今の心境はいかがでしょうか?

ドラフトから時間経ちましたけど、だんだんと実感が湧いてきて、とにかく頑張らないといけないなと思います。


ーー指名挨拶を終えて、球団の方から伝えられたこととかありますか?

守備と走塁は高く評価していただいてるんで、あとバッティングの方を、とにかくアピールしていけっていう風に言っていただきました。


ーー改めてご自身の持ち味を教えてください。

スカウトの方にも長打は評価しているっていう風に言っていただいているんで、あとはやっぱり、そのコンタクト率であったりとか、そういうところをもっともっと磨いていきたいなと。


ーースイングスピードはどれくらいとか分かりますか?

多分、今年の春のリーグ戦の時に170キロ、試合で170前後ぐらいだったと思います。


ーー(打席の)結果は?

多分、内野ゴロかファールかどっちかだったと思います。


ーー子どもの頃は野球以外習い事はされていた?

いや、習い事としてはしてなかったんで、野球だけで。


ーーお母様は大阪桐蔭の寮母さん?

 寮母っていうほどでもないんですけど、まあ、お手伝いさせていただいてるって感じですね。


ーー食堂の?

はい。寮とか受付したりとか。泊まり込みではないですけど。


ーーいつぐらいからやられてたんですか?

1年は経ってると思います。2年弱ぐらい。


ーー大阪桐蔭は色々な先輩がいらっしゃいますが、先輩や小さい頃から憧れの人とかはいらっしゃいますか?

 先輩ではあんまりいないんですけど、意識の高い方ばっかりなんで、そこは尊敬してるっていう風に思ってます。


ーー東洋大に入る決め手は感じだったんですか?

U-18の日本代表を経験させてもらった時に、他にも4人ぐらい桐蔭に決まってる子がいて、そこで一緒にいこうぜって言う風に言ってもらって、決めたって感じです。


ーー一緒に行こうぜっていう感じで、行ける学校ではない気が(笑)

まあ、お誘いはいただいてたんで、その迷ってる中で一つ決め手になったって感じです。


ーー高校はどんな3年間でしたか?

 3年間結構厳しい環境の中でレベルの高い野球を教えてもらったんで、その中でスタメンとして出させてもらっててすごくいい3年間でした。


ーー大学の4年間はどうでしたか?

あんまり、やっぱ高校の時のように思い通りにいかない状況が多くて、その中で自分もちょっと少し苦しんだ部分もあったんですけど、そのやっぱメンタル面であったりとか、そういうところやっぱ鍛えられたかなと思います。


ーー それはいつぐらいの時期に?

全般的に思い通りにいかなかったことは多かったんですけど、特に3年4年の時は結構鍛えられたかなと思います。


ーー 3年4年っていうのは、もう怪我があったとか、それだけじゃなくて?

1、2年の頃は先輩に頼ってっていう感じだったんですけど、3、4年からはもう本当にチームの中心としてやらないといけないっていう風に思いながらやってたんで、そういう面では成長したかなっていう。


ーー大学の同期で3人、支配下でプロ入りっていうところですけど、刺激などどういう風に感じられましたか?

もう能力が高いのは、もう1年の頃から分かってたんで、自分より上の順位で3人とも行ったので、そこはプロに入ってからは負けないぞっていう気持ちでやりたいなと思います。


ーー即戦力として、1年目の目標は?

もう1年目から一軍の舞台でいち早くチームの戦力になれるようにやっていきたいなと思います。


ーー2月のキャンプはどういう風に過ごしていきたいですか?

とにかく、もう行ったらすぐアピールできるような体づくりであったりとか、そういったところをしっかり怠りなくやっていきたいなと思います。


ーープロ入りまで、キャンプまでに自主トレとかで、目標とかあったりするんですか?

あんまりその大きくしすぎて能力を落とすっていうよりかは、バランス良く鍛えたいなっていう風に、怪我しない体づくりとか、その辺をやっていきたいなと。


ーーどういう風にアピールしていきたい?

まずはその走攻守におけるのバランスの良さというか、でもやっぱ一番はやっぱバッティングでアピールできるようやっていきたいなと思います。


ーー 今までで一番飛ばしたホームランって何mぐらい?

130mぐらいですかね。


ーーいつぐらいですか?

リーグ戦で2部の時、拓殖戦で打ったホームランが一番かなっていう風に思うんですけど。ちょっと分かんないです。


ーー何年生の時ですか?

 3年生の秋だったかなと思います。


ーーここで練習試合するってなると、結構場外に飛ばされたりするんですか?

 場外に、道路とかまでは飛ばしたことないんですけど、左中間のワンバンで道路越えそうになったことはありますか。


ーーいつぐらいの時ですか?

 1年生の夏ぐらいです。


ーー改めて、プロのその長い目で見た目標とかは?

プロで長くやるっていうのは一つ自分の目標でもあるんで、怪我したりとか、そういうので終わってしまうこともあると思うんで、そこ怪我しないように結果を出し続けるっていうことをやっていきたいなと。


ーーどれぐらいまで目標はありますか。

やっぱ10年以上はやりたいなと。


ーー10年以上、理由はあるんですか?

もう長ければ長いほどいいんですけど。10年以上を目標に。


ーー東洋大学に入って一番良かったと思うところってどこかありますか?

自主性の練習が多い中で、考えてやるっていうところが、いいところかなと思います。




TEXT=福田和奏、PHOTO=山本華子