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2015.11.08
硬式野球

[硬式野球]「足が震えるくらい緊張した」中川 待望の神宮デビューで結果残す

平成27年度東都大学野球秋季1部2部入れ替え戦・駒大1回戦

11月7日(土) 神宮球場

東洋大0-1駒大


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 左中間へ二塁打を放つ中川


 上々の神宮デビューだ。中川(法1=PL学園)は最終回、相手先発投手・今永(DeNA1位指名)の球威が落ちてきたところを逃さなかった。先頭木村(営4=愛工大名電)が初球で簡単に打ち取られ、追い込まれた状況で迎えた打席。だが、「球筋は見えている方だった」と落ち着いて打席に向かうと、「アウトコースの真っ直ぐ中心」という相手バッテリーの特徴を踏まえ、狙っていた外角の直球をきっちり弾き返す。左中間を破った当たりはチーム唯一の長打となり、一打同点の場面を演出した。「ストレートもキレがあって、見たことのない球だった」という今永に対し序盤の2打席は完全に封じ込まれていただけに、高橋監督も「あのバッティングができればいい」と称賛の声を上げた。

 試合前は「足が震えるくらい緊張していた」と中川。主力選手といえども、まだ1年生だ。ましてや高校時代から通して、これが神宮球場での初めての試合。それが1部昇格のかかった大事な一戦。さらに大学入学後、初めて公式戦で守備に就いた。そんな初ものづくしの試合でも、「試合が進んでいくごとにプレーすることだけに集中できた」というようにしっかりと結果を残した。

 「本当に勝ちたかった。(明日は)勝つしかない」と力強く話した中川。エース・原(営4=東洋大姫路)で初戦を落とし、崖っぷちに追い込まれた。そんな状況を打ち破る一打を放つのはこの男しかいない。


■コメント

・中川(法1=PL学園)

(初めての神宮は)試合前は足が震えるくらい緊張していた。でも、試合が進んでいくごとにプレーすることだけに集中できた。(神宮球場は)やりやすくて、本当に素晴らしい球場。(今永投手は)ドラフト1位ということで、ストレートもキレがあって、見たことのない球だった。なので、打ち崩すのに時間がかかってしまった。アウトコースの真っ直ぐが中心の配球で、最後の打席は狙い球をしっかり仕留めることができた。チーム方針で全員真っ直ぐを狙っていたが、それでも対応しきれなくて、何度も同じ失敗をしてしまった。そこは反省点だと思う。(今日は)本当に勝ちたかった。まだ明日もあるし、勝てば3戦目もある。しっかり、そこに備えてやっていきたいと思う。

(明日は)勝つしかない。チーム全員で勝つという意識を持って臨みたい。


TEXT=菅野晋太郎 PHOTO=美馬蒔葉