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日本体育大学陸上選手権大会
11月7(土)~8(日)日本体育大学健志台キャンパス
▼1日目
男子100m
1組
4着 北村 10"87 ※決勝進出
3組
5着 武田 11"44
DNS 長部
6組
7着 永池 11"61
7組
DNS 笠原
9組
4着 竹内 11"37
男子100m 決勝
5位 北村 10"82
男子100m 2次レース
5組
4着 竹内 11"46
9組
4着 永池 11"59
男子400m
1組
2着 富樫 48"56 ※決勝進出
3着 櫻井 48"81 ※決勝進出
DNS 丸池
2組
4着 四家 49"81
DNS 野口
4組
DNS 相羽
6組
3着 越栄 51"63
男子400m決勝
3位 富樫 49"49
DNS 櫻井
男子三段跳
伊藤 13m37
DNS 戸塚
▼2日目
男子200m
1組
DNS 小林
DNS 北村
2組
2着 池田 22"66
DNS 富樫
3組
DNS 丸池
7組
DNS 永池
男子400m障害
3組
1着 横川 53"41 ※決勝進出
4組
3着 吉野 56"63
男子400m障害 決勝
DNS 横川
女子400m障害
1組
4着 長畑 1'05"62 ※決勝進出
女子400m障害 決勝
DNS 長畑
富樫は冬季練習に向け前半の入りなど課題を明確にした
横川は約8ヶ月ぶりの試合となる故障明けのレースを走り切った
日体大競技会が2日間に渡って行われ、短距離部門が今シーズンの締めくくりとして出場。各選手とも冬季練習に向けて課題を明確にした大会となった。
短距離部門は現在シーズンオフとなっており、来週の日曜日から冬季練習がスタートする。それを見据えた上で、各自目標を持ってレースに臨んだ。
1日目の出場者は、今季試合の少なかった選手が中心となった。400mで決勝に進んだ富樫(文3=酒田光陵)も、5月の関東インカレ(以下、関カレ)ではマイルでチームに貢献する走りを見せたが、後半シーズンはほとんど試合に出場できていなかった。今回はあまり調子が整っていない中でのレースとなったが、前半から楽に入ると2本目ではタイムを上げる。「走り自体は課題にしていたところが少し直ってきたと思う」と、内容としては手応えをつかんだ。
2日目は来年の関東カレの標準切りを目指した400m障害の長畑(ラ3=文京)、横川(工3=浜松湖南)がそれぞれ決勝進出を決める。しかし「動きが少し固くなってしまった」と長畑が話すように、競技直前に雨が強くなったことが影響し、二選手とも関カレ標準突破はならなかった。それでも梶原監督は「(長畑は)前半は良かったので収穫はある」、「(横川は)後半よく走れていた」と二選手に及第点を与える。特に横川は故障明けの今季初レースを走り切り、「感覚自体は全然悪くない」と浮上のきっかけをつかんだ。今季はけがに苦しみ「1年を無駄にしちゃったかなという気持ち」と振り返るだけに、来季にかける思いも強い。「4年生の意地をしっかり見せられるように」。横川、長畑、そして富樫も来季は最終学年を迎える。3年間の経験を生かし、充実した冬季練習に取り組むことでチームを引っ張っていきたいところだ。
短距離部門は、来シーズンに向けて冬季練習に入る。梶原監督が全体の課題として掲げたのが、「初期加速のパワーが低い」というものだ。スタートで他選手を置き去りにするような爆発力を身につけることを第一に、各自の課題を詰めていく。今回最終学年への意気込みを語った3年生を筆頭に、来季はさらにレベルアップした走りを見せてくれるはずだ。
■コメント
・梶原監督
(1日目は)来週の日曜日から冬季練習に入るので、これまであまり試合に出れなかった者や、いい状態にしてから冬季練習に入りたいという者が、解散期間だが何人か出場した。気温が低くなかったにもかかわらず思ったようなタイムが出なかったのが残念。走るリズムやストライドのつくり方が違っていたりしたので、しっかりチェックして冬季に入りたい。いい時はタイムが出てもリズムが崩れると落ちてしまうという選手が多いので、平均的に出せるパフォーマンスをできるようにしていかないといけない。その中でベストがぽんと出るようになるのが理想なので、その辺がまだ足りないと思う。気温変化などちょっとした要因で崩れてしまうようでは、まだ強い選手にはなれない。(2日目は)長畑、横川は関カレのB標準を切ることを目標としていた。長畑はスピード練習をやっていて「前半だけでもうまくいければ」というところで前半が良かったので収穫はあるかなと。逆に横川は後半よく走れていたので、前半もう少しうまく走れればB標準が切れていたと思う。もったいなかったが、ずっと故障していてレースに出られなかった中で、今季最後にこのコンディションでこの感じを出せたので次につながるかなと。来年は50秒台を狙わなければいけない選手。ようやく厳しい練習に耐えられるようになってきたので、いきなりは難しいが自覚を持ってやってもらいたい。(冬季練習に向けて)桐生もそうだが他の選手もスタートからの初期加速のパワーが低いので、第一課題にやっていきたい。あとはそれぞれが課題を把握しているか、それを書かせて話をしながらやっていきたい。
・富樫(文3=酒田光陵)
今シーズン最後の試合でシーズン後半はあまり試合に出れず、動きもあまり良くなかったのでいい流れで冬季を迎えられるようにしたいと思っていた。予選は走ってみてそこまで悪くなかったが、全体的にあまり調子は良くなかった。予選の前半は楽に入れて、後半も割と普通に走れた。前半の通過が遅いので冬季で直していきたい。走り自体は課題にしていたところが少し直ってきたと思う。最後の冬季練習になるので、4年生になった時にしっかり記録を出して、チームに貢献できるように練習をしていきたい。
・長畑(ラ3=文京)
(今日のレースは)あまり良くなかった。前半はまあまあ良かったけれど後半に体力がもたずたれてしまい、最後の10台目が合わなかったので悔しい。レースのときに雨が強くなって気温も低く、動きが少し固くなってしまった。(今季を振り返って)今年はずっと調子が上がらず、次頑張ろうと思いつつもずっと調子が上がらないままきてしまった。最後のレースでもいい結果が残せなかったので今季はずっと悔しい思いだった。(今後は)来年4年生で最後の年になってしまうので悔しい思いをしないように冬季練習を積んで、来年はいい締めくくりができるように頑張りたい。
・横川(工3=浜松湖南)
試合で400m障害を跳ぶのは8ヵ月ぶりくらい。故障でずっと跳べなかったが、復帰戦にしてはちょっと遅く「もうちょっと出せたかな」と思う。けがの痛みはほとんどなかったので来年の関カレ標準を切るつもりで走ったが、練習不足で前半はうまく足が合わずロスして、あと0.4秒くらい足りなかった。(今の状態は)久しぶりに跳んでみて、感覚自体は全然悪くないなと。終わってからの話になってしまうが、うまくいっていれば標準は切れたかなという感覚だった。(今年を振り返って)シーズン初戦に出てからほとんど跳んでいなかった。けががずっと治らず練習もなかなか再開できなかったので「1年無駄にしちゃったかな」という気持ちがかなり大きい。今の状態はそんなに悪くないので、冬季をうまく過ごして来年につなげ、また関カレ標準を切れたらと思う。(来年に向けて)下に強い選手がどんどん入ってきているので、負けないように、4年生の意地をしっかり見せられるように、来年もしっかり頑張りたい。
TEXT=青野佳奈、石田佳菜子 PHOTO=福山知晃、野原成華