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平成27年度東都大学野球秋季1部2部入れ替え戦・駒大2回戦
11月9日(月) 神宮球場
東洋大8-4駒大
(イニングスコア)
2回戦 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 |
東洋大 | 1 | 0 | 0 | 1 | 0 | 2 | 2 | 1 | 1 | 8 |
駒大 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 3 | 4 |
(東洋大)
増渕、〇原(1勝1敗)-後藤田
二塁打:後藤田
打順 | 守備 | 名前 | 打 | 安 | 点 |
1 | (遊) | 阿部健(営3=帝京) | 5 | 4 | 0 |
2 | (三) | 田中将(営2=帝京) | 3 | 0 | 1 |
3 | (一) | 中川(法1=PL学園) | 5 | 2 | 2 |
一 | 久保(営3=桐蔭学園) | 0 | 0 | 0 | |
4 | (中) | 笹川(営3=浦和学院) | 5 | 1 | 0 |
5 | (二) | 林(営4=桐生一) | 4 | 2 | 1 |
6 | (左) | 茶谷(営3=東北) | 4 | 1 | 0 |
打右 | 小笠原(営4=大社) | 1 | 1 | 1 | |
7 | (指) | 鳥居(営3=愛工大名電) | 2 | 0 | 0 |
走指 | 冨澤(営4=愛工大名電) | 1 | 1 | 0 | |
打指 | 藤森(法3=文徳) | 1 | 0 | 0 | |
8 | (右)左 | 安西(営3=聖光学院) | 3 | 1 | 0 |
9 | (捕) | 後藤田(営4=東洋大姫路) | 3 | 2 | 3 |
| 37 | 15 | 8 |
名前 | 回 | 打 | 安 | 責 |
増渕(営4=鷲宮) | 4 1/3 | 19 | 5 | 1 |
〇原(営4=東洋大姫路) | 4 2/3 | 19 | 8 | 3 |
七回2点適時打二塁打を放つ後藤田
ベンチの声援に応える
五回、ピンチで遊飛に抑えガッツポーズする原
入れ替え戦2戦目は8対4で勝利し昇格に王手をかけた。一昨日12三振で完封負けを喫した打線は後藤田(営4=東洋大姫路)が3打点を挙げるなど15安打を放ち、駒大投手陣を攻略。投げては先発・増渕(営4=鷲宮)と後を受けた原(営4=東洋大姫路)が粘りの投球で相手打線を4点に抑え振り切った。
負ければ引退、2部残留となる試合で後藤田のバットが勝利を呼び込んだ。3点リードの七回2死一、二塁「狙っていた」というチェンジアップを捉えると打球は左中間を破り2者が生還。ダメ押しの2点適時二塁打で試合を決めた。
初戦では負けにつながる捕逸を犯し、試合後もいつもは人一倍コメントを残す後藤田だがその日は消えゆく声で言葉少なに球場を後にした。「1戦目は自分のエラーで負けた。もう一回、原に投げさせてあげたい」。今日の一打は、原への思いがバットに乗り移った。四回には貴重な追加点となる左前適時打、六回には犠打でチャンスを広げるなど2安打3打点の大活躍。今秋は打率が.300と規定打席未到達ながらも、キャリアハイの成績を残した。2部優勝を決めた試合でも3打点の活躍、大事な一戦で頼りになる男がこの日も存在感を発揮した。
五回途中からマウンドに上がった原とは、明日のために初戦でほとんど投げなかったシュートを多投する余裕も見せた。最終回に3点を失うものの何とか反撃を振り切った。
明日は運命の最終戦。7年間バッテリーを組んできた原とも最後の試合になる。「最後は勝ちで終わらせたい」。そう力強く宣言した後藤田。宿敵・今永を打ち、原と二人でチームを1部に導く。
■コメント
・高橋監督
負ければ(入れ替え戦)4連敗だったので、止められて良かったです。東野から2、3点は取れると思っていたから、増渕にはいけるところまでと思っていた。よくもちました。でもやっぱり、完投しないとな。(五回)先頭、9番に簡単に二塁打打たれるところはまだ甘い。(四回の)ミスが出て駄目かと思ったけど、2アウトから後藤田に一本出たのが大きかった。中川もリーグ戦は3割5分打っているから、相手も相当マークしていると思う。よく打ちましたよ。ただ、1年生がリーダーじゃだめ。4番・笹川が打ってくれないと。問題は明日。原も1年間ずっとやってきて、疲労もきている。今永を打てるかどうか。
・後藤田(営4=東洋大姫路)
チェンジアップを狙っていた。最後は原を勝ちで終わらせたいという気持ちしかない。今日は力が抜けていた。前の試合でスライダーとストレートしか投げてなかった。だから明日に向けてシュートを見せたいってことだったからほとんどシュートだった。エラーから始まったから失点はそんなに気にしていないが、自分がうまくなだめてあげればよかった。1戦目は自分のエラーで負けたようなもんだったので、今日は何とか最後原に投げさせてあげようという思いで臨んだ。7年目で最後になると思うので、悔いないようにやっていきたい。藤田監督が来ているときはいつも打てていなかったので今日は何とか打ててよかった。
・原(営4=東洋大姫路)
今日はいつでもいけるようにと監督から指示があった。勝つことのみを意識した。一昨日はスライダーばかりの配球だったので、今日はスライダーは全然使わずにアウトコースのシュートとツーシーム、フォークを投げて、バッターがどんな反応をするかが確認したかったところだった。結果フォークで三振を取れた。点差が開いてたゲームだったので、それを含め明日のことも考えながら投げてました。昨日は、雨天場でキャッチボールしたり、ランニングやトレーニングをしたり、いつも通りの調整をしました。ブルペンでは投げてないです。先頭バッターの出塁が失点につながってしまった試合はいくつかあったので、そこだけ気をつけるようにしてました。九回は「早く終わりたい」という気持ちがあって、ボール球を出したりだとかそういう配球をすればよかったんですが、七点も差があるということで、どんどんストライクゾーンに軽くいってしまったのが失点につながってしまいました。(九回のマウンド上で)監督からは「大丈夫か?しっかりしろ。交代するか?」と声をかけられた。スライダーは3球程度しか投げなかった。シュートは明日に隠すより試してみた。だいたい明日のキーになるボールは確認できた。(明日に向け)最後はもう腹をくくってやるしかないのでしっかり投げたいと思います。
・林(営4=桐生一)
今日は絶対に3戦目につなげるという気持ちで臨んだ。絶対に勝つという気持ちを持っていた。(明日に向けては)ここで負けたらここまで来た意味がないと思う。4年生なので最後燃え尽きたい。
TEXT=千野翔汰郎 PHOTO=千野翔汰郎、美馬蒔葉