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平成27年度関東大学アイスホッケーリーグ戦
11月15日(日) DyDoドリンコアイスアリーナ
東洋大8-1日体大
〔ゴール・アシスト〕
03:18 中澤(古川誠)
17:29 人里(柴田、出口)
18:25 坂本(宮倉)
31:51 出口(飯島)
32:20 田中(阿部)
44:40 古川誠(人里)
52:22 阿部(田中、中澤)
56:32 今野(武尾)
FW出口は股下を狙うシュートでチームに貢献した
ゴール真横からシュートを決め込んだDF田中
序盤こそ少し硬さを見せるも、先制点を決め勢いづいた東洋大は日体大を圧倒し、8-1で勝利を飾った。2ピリではSH(ショートハンド)の最中に2得点を決めるなどピンチの場面で強さを見せつけた。
1次リーグで倒した格下相手でもあり、力の差を見せつけたい戦いとなった。1ピリの滑り出しは硬さが見えるなか、FW中澤(社3=軽井沢)が相手DFの間にパックを攻めいれ先制点を決め、大きなガッツポーズを見せた。そこから両者粘り合いが続き東洋大は中々パスが繋がらない場面もあったが、PP(パワープレー)ですかさず1得点を挙げ、冷静にもう1得点を追加し3-0で日体大を圧倒した。
2ピリではSHのピンチの状態にFW出口(社1=駒大苫小牧)が独走状態から股下を狙ったシュートを決めると、続けてDF田中(国3=ロックリッジ・カナダ)が真横の角度から華麗にゴールし、観客席からも大きな歓声があがる。3ピリでも勢いは止まらず、合計8得点を挙げ堂々と勝利を飾った。
「勝ちきらなくてはならない試合で守りの部分でも攻めの部分でもしっかり努力を見ることのできた試合だったと思う。」と鈴木監督が言うように、攻守ともに納得のいくゲームだったと言える。だが2ピリでの1失点は「3点差と言う心の隙間があって、アグレッシブさがなくて押されてしまった。」とDF田中が話すように、リーグ戦では少しの油断さえもあってはならないと身をもって示した。しかし1年生の甚だしい活躍もあり、特定の選手に偏ることなく、得点を挙げた今試合。得点力が光る試合となった。
早大が引き分けになり、5連勝で3位に追い上げた東洋大。「今時点の順位は重く考えていない」という鈴木監督の言葉通り、目の前の試合に全力を尽くすのみだ。残る中大・明大・早大との試合では東洋大らしいフィジカルなプレーを期待したい。
■コメント
・鈴木監督
チームを離れていたので僕自身も楽しみにしていた試合だった。スタートは少し固かった印象だったが、勝ちきらなくてはならない試合で守りの部分でも攻めの部分でもしっかり努力を見ることのできた試合だったと思う。ショートハンドの時は守りきらなきゃいけないという場面で、まず守りから良いカウンターで攻めて、最後までしっかりとした集中力で決めきってくれたことで試合の流れを変えてくれたと思っている。(早稲田の引き分けを受けて)選手にとっては順位がひとつあがることでモチベーションにはなっていると思う。しかしこれからは上位三校との直接対決になってくるので僕自身は今の順位をあまり重くは受け止めていない。(来週からの三戦に向けて)私自身も選手も楽しみにしている試合。東洋らしく守りからフィジカルにプレーして、チャレンジの気持ちで戦っていきたい。
・FW今野主将(社4=北海道・清水)
1失点したが、いいスコアもできた。完璧ではないが東洋のホッケーができた試合だった。慶応戦からいいホッケーができている。チームとしていい状態できているので、次からは思い切りチャレンジするだけ。(今年の中大は)しっかり守ってしっかり攻めて、切り替えがうまく、全体的にバランスがいいチーム。まずはDFゾーンで相手にチャンスを与えさせないことと、FWとDFの連携をしっかり取ってFWが決めるところで決めること。東洋のホッケーをすれば勝てると思うので、あと1週間の練習でみんなで準備をしていきたい。
・DF田中(国3=ロックリッジ・カナダ)
ここ最近チームとしていい立ち上がりを練習から意識していたから、1ピリの3ー0に繋がったのだと思う。試合を通してよくない時間が少なくて、守りも意識していたので今日の結果になったのだと思う。(2ピリ序盤は)3点差と言う心の隙間があって、アグレッシブさがなくて押されてしまった。失点してしまったが、1点で抑えられたのは良かった。(自分のゴールは)阿部がいいプレーして、攻められる前にパックを奪えたのが良かった。相手が人数少ないのを確認して、良いパス貰えたので決めるだけだった。(守備は)失点が少なくて、GK中心にいい守りが出来ている。FWも一人一人いい守りをしてくれている。FWが守りをしてくれるとDFも余裕をもって守りができる。次の3連戦は今良い流れが来ているので、次の試合ビックゲームになるがチャレンジしていきたい。一人一人自分のプレーができれば勝てると思う。
・FW出口(社1=駒大苫小牧)
(2ピリのショートハンドでの得点について)股下しか狙っていなかったので、股下すぐ直進した。チームとしてはフィジカルとスケートをして東洋らしいホッケーができていたと思う。しかし自分ではまだまだポイントを入れられたと思うので課題の残る結果だった。これからの三戦は一戦一戦を大事に戦っていきたい。
TEXT=玉置彩華 PHOTO=中田有香、星和典