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2026.03.30
準硬式野球

[準硬式野球]令和8年度春季1部リーグ戦開幕直前インタビュー1日目/大久保達希・柳下祐輝

 「楽しく、言えるチーム」。選手たちは、自分たちのチームをこう表現する。昨秋のリーグ戦では入れ替え戦に臨み、1部残留は果たしたものの、決して満足のいく結果ではなかった。さらに関東大会では、同じ1部リーグの国士舘大に敗れ、無念の敗退。課題と悔しさを残すシーズンとなった。その雪辱を期す春季リーグ戦は、4月4日の専修大戦で幕を開ける。持ち味である風通しの良い雰囲気を武器に、どこまで上り詰められるか。開幕を目前に控えた今、総勢14名の選手たちに熱い意気込みを聞いた。



連続インタビュー1人目は学生監督を務める大久保達希(生4=木更津総合)。3季連続ベストナインに選出されるなど選手として輝かしい成績を残す傍ら、監督としてチームの舵を取る。今季の目標は「3位以内で、全国大会の予選会に出ること」。チームを俯瞰的に見て、言葉を紡ぐ姿は確かな冷静があった。堅実な走攻守を武器とする大久保は、彼らの挙げる「言えるチーム」でどのような試合を見せるのか、注目が集まる。(取材日:3月29日・聞き手=市澤結衣)


ーー昨年度を振り返って

選手としてはベストナインも取ることができて、関東代表にも選ばれて日本一になったので充実した選手生活を送れているなと思います。チームとしては最下位になって1番下を味わったので、今年は上を目指してやっていこうと今やっています。



ーー直近の関東大会について

今まで課題だった最後に勝ち切れないというところが国士舘大戦で出たかなというところがありました。この春リーグは接戦が多い試合になると思うのでそこでどれだけ勝ち切れるかが重要になってくるかなと思います。


ーー最後勝ち切るためには

最近、練習の間などの動きを早くするようにして、生活面からしっかり行動で示そうとしています。それがどう影響するかはわからないですけど、良い方向に動いてくれれば、と頑張ってます。


ーー気持ちの切り替えについて

自分たちよりも(レベルが)上のチームがたくさんいるというのはしっかり感じました。(東洋大が)同じリーグの国士館大に負けて、その国士舘大が専修大に負けているので、また下から逆襲という気持ちで今はやっています。


ーー練習中に周りを鼓舞する声が良く聞こえたが、意識しているのか

そうですね。やっぱり東洋の強みが声なので声は練習から出せるようにしてます。


ーー関東大会から春季リーグ戦に向けて取り組んでいること

最近、キャプテンが怪我をしたり背負いすぎている部分があって、チームを動かすのと自分の成績で悩んでいた部分がありました。今はキャプテンの怪我が治って自分のプレーに集中できるようになってきたので、このまま楽しんで春リーグを迎えられたらなと思います。


ーーリーグ開幕が迫った今、チームの雰囲気は

まだまだ自覚が足りていないなというところがあって、行動とか声とかもっと出せる部分が多いのと、新1年生が入ってきて、新2年生がこれからどれだけ指示の声で引っ張っていけるかというのがこの春リーグは大事かなと思います。


ーー1部で戦っていく上で大切にしたいこと、目標

チームとしてはリーグ戦3位以内というのを目標に。3位以内に入れば全国大会出場の予選会に出ることができるのでそこを目標にしています。監督としては新一年生を試合に出していきたいと考えていて、一年生の下からの勢いをそのままチームに還元できたらなと思います。


ーー山場は

初戦の専修大戦で春の成績は決まる気がしているので、初戦でどれだけ善戦できるかというところで山場かなと考えています。


ーー初戦の戦い方は

守備からリズムを作って、攻撃につなげる。後半勝負に持ち込んで勝ち切るというところを意識しています。


ーー今年のチームの強みは

玉田(涼聖・総4=佐久長聖)、大久保筆頭に「言えるチーム」を作っていて、先輩後輩関係なくチームのプレーに対して(意見を)言えるところが強みかなと思っています。



ーー自分のアピールポイント

走攻守。バッティングに関しては3季連続ベストナインを取っていて、次は4季連続、3年連続ベストナインを目指しているので、そのアベレージで打てるというところが強みかなと思っています。


ーー春季リーグの注目選手やキーマンは

大島(昊河・文3=富山第一)と寺田(悠真・国2=都立日野)かな。今1番、2番バッターが塁に出たときに返すバッターがいなくて。寺田と大島の2人にはチャンスで1本ヒット打ってもらえれば春リーグも勝っていけると考えているのでポイントゲッターとしてこの2人をキーマンとしています。


ーー新入生について

高校野球を最近までやっていた子たちは動きとかもちゃんとしている、なあなあにやらない部分が多いので、そういうところに刺激を受けてみんなも真面目にやろうと取り組んでいると思います。


ーー1年生の起用について

実力での起用を考えているんですけど、同じレベルだったら経験値としても下(の学年)を使いたいなと思っています。1年生の方がリーグ戦のピッチャーの怖さを知らない子が多いと思うのでどんどんがっついてくれれば、と思います。



ーー1番尊敬できるチームメイトは

笹谷(洋太朗・健3=岡山理大附)です。アップリーダーでアップからしっかり声を出してみんなを鼓舞している姿、そういう存在がいるからこそみんなが声を出せる環境ができていると考えています。笹谷はこのまま自分を失わずに頑張ってほしいなと思います。


ーーリーグ戦で1番楽しみにしている相手は

中央大学です。関東大会で中央大学は優勝して、全国の切符はつかんでいます。やっぱり関東で1番強い相手と試合できる機会はなかなかないので、そこで高めていければなと思います。


ーー中央大戦の展望

(現時点で試合をすると)ぼろ負けです。中央大戦はどれだけ粘れるかというところが大事になってきます。1つのミスでそこを突いてくるのが中央大のポイントなので、ミスをせず、1つずつ丁寧に取っていきたいと思っています。


ーー春季リーグ戦への意気込み

東洋大の強みを活かして楽しく、上を目指してやっていけたらなと思っています。


◇プロフィール◇

・大久保 達希

生年月日 / 2004・12・18 

身長・体重 / 179㌢・75㌔

出身校 / 木更津総合


ーー野球を始めたのはいつ?

→小学1年生から

(父が野球好きで、生まれる前から野球をする運命だった)

今までの野球人生で1番心に響いたなと思う言葉は?

→考動力

(理由)高校時代の練習の1/3が自主練習で、自ら"考"えて行"動"する"力"を使ったので、学生主体の準硬式野球にも活きているから





  連続インタビュー2人目は柳下祐輝(営4=横浜隼人)。昨年度は負けが続いたものの、その中で手応えも得られたと語る。チームの中枢を担う柳下は意外にも「失敗したら落ち込むタイプ」だという。しかしチームメイトにも助けられ、「玉田を全国大会に導いた主将にする」と今では強気だ。取材中彼が繰り返し口にした「楽しく」という言葉。その胸の内をユーモアも交えながら明かした。(取材日:3月29日・聞き手=市澤結衣)


ーー昨年度を振り返って

昨年度は公式戦で年間3勝しかすることができなかったので悔しい結果となってしまいました。


ーー直近の関東大会について

初戦の壁がでかいというのを身に染みて感じることができて、苦しい展開だったんですけど初戦は勝つことができて良かったと思います。その次の国士館大、東都リーグで春に戦う相手に対して勝ち切りたかったんですけど、なかなか相手ピッチャーを崩すことができなかったので春リーグでリベンジしたいなと思ってます。


ーー気持ちの切り替えについて

気持ちは切り替えられてます。春リーグで3位に入れば全日本選手権の予選会に出場することができるのでそこを目指しています。負けた試合も悪い試合ではなく、内容の良い試合でした。それを継続することができればあと少し突き詰めるだけで勝てるのかなと思えているので、そこは割り切れています。


ーー負けた試合から得たものは

8回まで1-1という接戦の中で節目での1球の大切さ、1球の重みというのを感じることができて、そこを突き詰めればリーグ戦も良い試合、勝てる試合をできるのかなと思います。


ーー関東大会から春季リーグ戦に向けて取り組んでいること

東都のピッチャーのレベルがかなり高いので、真っ直ぐだったり速い球にどうアプローチしていくのかというのをみんなで考えてやっています。


ーー具体的には

バットを短く持ったり、コンタクトしやすいように自分たちでやっていく。テンポが良いピッチャーがいるので立ち遅れないようにとか、そういうところで自分のペースに持ち込むことができれば自分のパフォーマンスを精一杯出せるのかなという考えをチーム全体で共有できているのかなと思います。


ーーリーグ開幕が迫った今、チームの雰囲気は

練習試合でも結構良い試合をできているのかなと思いますし、チームの雰囲気も全員が「リーグ戦で勝つ」という意識ができていると思うので、このままいけば良い成績が残せるんじゃないかなと思います。


ーー1部で戦っていく上で大切にしたいこと、目標

個人では、本当に楽しむこと。自分は失敗したら落ち込んでしまうタイプなので、失敗しても落ち込まずに楽しんで。結果は後からついてくるものだというマインドでやっていくことを目標に、今できることをやる、自分の最大限のパフォーマンスをするということを考えてやっていきたいと思います。



ーー山場は

初戦の専修大学との試合が一番大事だなと考えています。初戦を取ることによって勢いづける。5度同じリーグでやっていてお互いチームの情報もわかっているので、そこは利用しつつ、初戦を大切にやっていきたいなと思います。


ーー今年のチームの強みは

楽しく野球をやるところだと思います。和気あいあいとした雰囲気で野球できて、打ったらみんなで盛り上がって、良いプレーをしたらみんなで褒め合う。エラーしてもみんなが慰めてくれたり「切り替えろ」という声かけをしてくれることによって楽しく野球ができる、そういうチームだと思います。


ーー春季リーグの注目選手やキーマンは

大久保(達希・生4=木更津総合)と金子(直央・済4=福島商業)、そして大島(昊河・文3=富山第一)だと思います。今まで成績を残してきた人たちなので打ってくれるとチームが盛り上がるとおもいます。


ーー新入生について

自分たちが大学に入ってきた時より本当にレベルが高いなと思います。球の扱いやフットワーク、スイングスピードもレベルが高いです。



ーー自分のアピールポイントは

自分のお尻がプリプリしているところがアピールポイントかなと思います。ファーストでよく見てください(笑)

真面目に言うと、フルスイングでチームを勢いづけることができるところかなと思います。


ーー1番尊敬できるチームメイトは

やっぱり玉田(涼聖・総4=佐久長聖)ですね。玉田は1年生の頃から練習を休まず、野球を第一に考えてやってきて、何もかも手を抜かず最後までやり切る人間なのでそこは本当に尊敬しているところです。あいつがキャプテンだからこそチームを勝たせてやりたいと思っています。自分も主力として試合に出させていただいている立場なので、結果を残して玉田に「全国大会に導いた主将」という肩書きをつけてあげたいです。



ーーリーグ戦で1番楽しみにしている相手は

やっぱり国士舘大学が1番楽しみかなと思いますね。自分たちが入学してから今回が5回目のリーグ戦になるんですけど、国士舘大にはまだ1回も勝てていないので自分たちの代で勝ちたいです。関東選手権で負けている相手ですけど試合後も楽しかったので、国士舘大相手に楽しく試合をして、結果勝ちたいなと思います。


ーー春季リーグ戦への意気込み

最後のリーグ戦になるので既に引退した4年生たちにも、「このチームで良かった」と思ってもらえたり、今まで支えてくれたマネージャーさんや小田辺さんに結果で恩返しできればなと思います。後輩たちにも2部ではなく1部で野球をやることにこだわりをもってほしいので死に物狂いで頑張りたいと思います。


◇プロフィール◇

・柳下 祐輝

生年月日 / 2004・12・02

身長・体重 / 177㌢・83㌔

出身校 / 横浜隼人

ーー野球を始めたのはいつ?

→小学校4年生から

(理由)きっかけは2歳の時から父の草野球についていってキャッチボールをしていたが家の事情で4年生の時にチームに入りました

ーー今までの野球人生で1番心に響いたなと思う言葉は?

→やらずに後悔よりやって後悔

(理由)何事も挑戦しないと始まらない。やってみて「違ったんだな」と後悔する方が自分的にも悔いが残らないと思うから。


TEXET・PHOTO =吉田妃莉