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10000m記録挑戦競技会
11月21日(土) 慶応義塾大学日吉陸上競技場
男子1万m
13組
15着 山本采 30'03"29
16着 小早川 30'05"15
26着 山本信 30'35"96
29着 荒武 30'51"04
DNS 湯田
上尾ハーフからの連戦となった小早川
山本采は足の調子を上げていきたい
天候と気温に恵まれ好記録が期待された中で、4名が箱根駅伝のエントリー選考のレースとして10000m挑戦競技会に出場した。しかし30分を切る選手が一人も出ないなど、結果は振るわず悔いの残る大会となった。
レース前半、小早川(済2=武蔵越生)は先頭集団の中ほどをキープしていた。小早川は先週行われた上尾ハーフにも出場しており、連戦となった今大会では箱根のエントリー選考に絡むためにも29分台を狙っていた。しかし、前半までの「勝負できる」と思うほどのいいペースとは打って変わり、残り約4000mで急にペースダウンしてしまう。「ふくらはぎに違和感が出てきてから粘れなかった」。集団から一気に振り落とされるとそのまま追い上げることができず、目標としていた29分台を逃してのゴール。ふくらはぎに感じた違和感の影響で持ち味の後半のスタミナが生かせないレースとなった。なかなか思うような結果が出ていない状況ではあるが、小早川は「引きずらずに箱根に絡めるように次の試合に臨みたい」と前向きな姿勢で次のチャンスを狙っている。
また、山本采(済3=滋賀学園)は足の調子があまり良くない中での出場であった。序盤から集団の後方に下がるとその後もペースに乗れず前へ攻めきれない。終盤で小早川を追い抜くが「自分のペースが上がっていたわけではない」と納得のいかない結果となった。
コンディションが良かっただけに30分を切る選手が一人もいなかったことは厳しく受け止めなくてはならないだろう。箱根へ向けて選考レースは今月末にかけて佳境を迎える。
■コメント
・酒井監督
全日本に出ていない選手たちを出し箱根のエントリー選考のためという位置付けだった。上尾ハーフから連戦で出た者と、今大会に合わせてきた者がいるが内容が非常に乏しい結果だった。(天候などの)条件も良く前半の5000mは14分35、36秒くらいの通過で設定通りの流れだったが、後半の5000mがひどかった。(小早川は)いい位置で走れていたのでもう少し後半の粘りがほしかった。今日走った選手たちは、あとは練習でしっかり見ていきたい。全日本で勝ったからといって他のメンバーが強いわけではないので、しっかり緊張感を持ってやっていきたい。
・山本采(済3=滋賀学園)
あまり足の調子が良くない中でのレースだったが、後半が思った以上にひどかった。中盤で離れたときはもういっぱいいっぱいだった。後半は小早川に追い付く展開になったが、自分のペースが上がっていたわけではない。今後もう一度試合を走れる機会があれば、そこでしっかり結果を出せるように足の調子を整えていきたい。
・小早川(済2=武蔵越生)
記録を狙いにいくレースで目標としては29分前後だったが、後半の走りがしっかりできなかった。レース展開としては、いいリズムで走れていたので勝負できるかなと思っていたが、6000m~7000mでふくらはぎに違和感が出てきてから粘れなかった。そのままペースが下がってしまった。自分の持ち味は後半のスタミナだが今日はできていなかった。(箱根に向けて)試合が続いているが結果を出せていない。引きずらずに箱根に絡めるように次の試合に臨みたいと思う。
TEXT=吉川実里 PHOTO=畑中祥江、伊藤空夢