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この春、21人のホープたちが川越の地に集った。それぞれに目標を問うと、間髪入れずに返ってきたのは「日本一」という言葉。性格や背景は異なれど、彼らの視線の先はただ一つだった。これまで成し遂げることのできなかった壁を、"闘志"を宿した21の"刃"はどのように"突破"するのか。その声を聞いた。
第1日はPR(プロップ)伊丸真生(スポ1=東海大相模)。高校時代にはメンバー落ちも経験しながら、努力で這い上がってきた。
昨年12月に行われた大学選手権3回戦での帝京大との一戦を見た際には、「自分はこんなチームでやっていけるのかなと一瞬頭をよぎりましたが、自分が選んだ道なので頑張っていこうと決めました」と腹をくくる。ルーキーイヤーの目標は鉄紺のジャージーに1試合でも多く袖を通すこと。不安を覚悟に変えたルーキーが、大学ラグビーの舞台で新たな一歩を踏み出す。(取材日=3月28日、聞き手=北川未藍)

4年間の目標に「日本一に貢献する」を掲げた伊丸
ーーラグビーを始めたきっかけ
中学生のころに相模の付属中でラグビーを誘われたことがきっかけです。
ーーラグビー以外での経験スポーツ
野球と水泳とサッカーをやっていました。小学校の頃はずっと野球をやっていて中学でも野球を続けようと思っていたのですが、高校(東海大相模)はレベルがすごく高くて、行って腐るくらいだったら新しい競技をやってみたいと思ってラグビーにチャレンジしました。
ーー高校3年間で最も印象に残っている試合
最後の花園で東福岡に負けた試合です。
花園で東福岡にあたる前の試合での内容が悪くて、このままではシード校らしい試合ができないと話し合いました。そこから修正して今までで一番いいディフェンスができて、最後のワンプレーまでわからない熱い試合ができたことが自分の中では楽しかったですし、最後の終わり方的にも、悔いは残りましたが印象的な試合でした。

ーー競技生活でのターニングポイント
高校2年生の頃の関東新人大会でメンバー落ちして、そこから2大会くらい試合に出られなかった時期があり、悔しい思いをしたことです。その頃は同じポジションの同級生が試合に出ている中、自分の中で腐るか頑張ってやり直すかを考えたときに、頑張ってトレーニングを積むことを選んだことでメンバーを勝ち取ることができました。最後にはまたけがをしてしまって試合に出ることができなかったのですが、ラグビーに対して熱を持てたことは、この出来事がターニングポイントだと感じています。
ーー東洋大学ラグビー部の印象
すごくみんなが仲良くて楽しそうにやっている印象でした。やるときはしっかりやるという雰囲気を感じました。
ーー入部の決め手
(福永)監督さんに惹かれたのと、(高校)2年生の時は試合にあまり出られていなかったのですが、その中でも声をかけてくださっていて、自分のことをしっかり見てくださっているんだなと感じて、東洋大で頑張りたいと思って決めました。

ーー声をかけられた際に印象に残っていること
東洋大は人数をあまりとっていないから、4年間しっかり見て指導するよと言ってくださいました。
ーー同期には同じ東海大相模出身の黒須選手も
3年間ずっと同じクラスだったので、お昼ご飯を一緒に食べることも多かったです。
ーー大学選手権を見た印象
本当にすごいなと思いました。自分はこんなチームでやっていけるのかなと一瞬頭をよぎりましたが、自分が選んだ道なので頑張っていこうと決めて、素晴らしい設備が整っている環境で練習できることへの楽しみな感情もわきました。

ーー東洋大のPRにはU23日本代表に選出された岡田恭和選手、山下源也選手も在籍する
けがをしていたこともあり、フルで練習に参加はできていないのですが、先輩のスクラムや自主練の時間でいろんなことを聞いてみたり、一緒に練習をする中で、レベルは高く感じますし、レベルが高いままで終わらせずに一緒に頑張ってくれるカルチャーが素敵だなと思いました。
ーー高校と大学の違うところ
ウェートの質と雰囲気が全く違います。高校の時はやってはいましたが、東洋ほどしっかりやることがなかったです。
ーー大学での寮生活について
人生で初めての寮生活なので慣れない部分もありましたが、同部屋の先輩が山本圭吾さん(スポ4=東海大相模)。高校の先輩で知り合いだったのでなじみやすかったです。わからないところは教えてくれるので初めてにしては緊張なく入ることができました。入寮したときに部屋のベッドがギシギシなっていたのですが、山本さんが直してくださって優しい方です。

ーー見てほしいプレー
モールとタックルです。試合中にしんどい時でも声を出すことはモットーにしているので見てもらいたいです。高校でもモールを強みにしているチームなので、大学ではどこまで通用するかを試していきたいです。
ーーさらに伸ばしたいところ
スクラムです。高校では課題を持ったまま大学に来てしまったので、実力を上げていきたいです。
ーー憧れ、意識している選手
姫野和樹選手(トヨタヴェルブリッツ)です。初めて見たラグビーの試合が2019年のラグビーワールドカップ。その時に印象に残っていた選手が姫野選手です。その後もトヨタでキャプテンとしてチームを引っ張ていて、フィジカルも強い。人としてもプレーヤーとしても尊敬している選手です。

ーー色紙に書いた言葉を選んだ理由
日本一を目指しているチームなので、目標を達成するために僕もいち早くメンバーに入って貢献していきたいからです。
ーールーキーイヤーの目標
東洋大のジャージーを着ることです。スタートが出遅れてしまっているので、秋のリーグ戦から1試合でも多く着れるように調整していきたいです。
ーー4年間で達成したいこと
日本一をとること。あとは東海大に負けないことです。それだけは絶対に(笑)。
◇伊丸 真生(いまる まさき・スポ1=東海大相模)
生年月日/2007年9月10日
出身地/静岡県静岡市
PHOTO=北川未藍、市澤結衣

