Article

記事


2026.05.03
ラグビー

[ラグビー] 理想のラガーマンになるために「努力を継続する」/新入生企画『闘刃』第8日・アグゥ玲央マティンス

 

 第8日はFL/NO8(フランカー/ナンバーエイト)アグゥ玲央マティンス(総1=東洋大牛久)。千葉県柏市生まれでナイジェリア人の父を持つ新星は、体を張ったプレーが魅力だ。高校時代は花園と無縁のクラブで3年間を過ごすも、主将を務めた3年時には創部史上初の花園予選決勝に進出した。東洋大に進学した決め手は、手厚い指導が一人一人に向けられているから。「こういった環境で自分も4年間プレーして日本一になりたい」と真っすぐ語る。

 練習に取り組む上で掲げる言葉は「努力を継続する」。「日々の成長を積み重ねることで、自分が理想とする選手になれるように」という思いが込められている。その先で見据えるのは大学選手権で優勝すること。しっかり4年間ハードワークして、日本一を取って恩返ししたい」。抱いた大志は、ここ、鉄紺の地でかなえる。(取材日=3月28日、聞き手=北川未藍)


4年間の目標に「努力を継続する」を掲げたアグゥ



ーー ラグビーを始めたきっかけ
ラグビーを始める前に、小1から小3の夏までサッカーをやっていたのですが、サッカーが自分に合わなくて。小3の夏休みが終わった後から、両親に近くのラグビースクールの練習に連れて行ってもらって、体験に行ってそこでラグビーにハマって続けているという感じです。


ーー ラグビーに熱中した理由

自分は小学校の時から体が大きくて、サッカーだとあまり体が大きくて動けないことが、自分の強みとして生かすことができなかったのですが、ラグビーだったら自分のサイズや武器を生かせるスポーツだなと思ったので、ラグビーを続けようと思いました。


ーー 高校3年間で一番印象に残っている試合は
高校3年生の花園予選の決勝、東洋大牛久対茗溪学園の試合です。自分たちの代が創部して初めて花園予選の決勝に行って、茗溪さんとは関東予選でも対戦したのですが、その時は100点差以上つけられて自分たちが何もできなかったんです。そこから半年間、もう一度決勝に行って茗溪さん相手に自分たちのプレーをやろうと取り組んできた結果、決勝の舞台で自分たちのやりたいプレーがしっかりできて、みんなで一致団結できたのが一番印象深いです。



ーー これまでのラグビー人生でのターニングポイントは
中学2年生の頃です。中学校は付属中でラグビーをやっていたのですが、それだけだと自分のスキルがあまり向上しなくて。中2あたりで別のアカデミーに行き始めて、自分より上手い同期のプレーヤーと一緒にやることで、自分のラグビーの考え方やスキル面で一番変わったのがそこかなと思います。


ーー 入寮する前の東洋大学ラグビー部の印象
高校2年生の今の時期に2回ほどお邪魔させていただいて、とても雰囲気の良いチームでした。ウェートトレーニングなども真面目に取り組んでいて、自分もそこで真面目にウェートに取り組んでチームに貢献したいなという思いが入学前にありました。



ーー 実際に入部してからの印象は
入ってからは、目標の「日本一」に対して、みんながなるという意識を、一人でも欠けちゃいけないんだなと改めて実感しました。1年生だからといって4年生の目標に対して欠けることなく、全員が日本一という目標を持って一つひとつの練習を大切にすることが大事だなと、入部してから思いました。



ーー 東洋大を選んだ決め手は
他の大学からもお誘いはあったのですが、東洋大学さんはここ数年で成績が伸びているなという印象を受けたのと、少数精鋭な部分があって、他の大学と違って人数が少ない分、手厚い指導が一人一人に向けられているなと体験に行った時に感じました。こういった環境で自分も4年間プレーして日本一になりたいと思って、この大学でやろうと思いました。


ーー 東洋大牛久高校出身ですが、高校と大学のチームの違いは
全然違いますね。自分の高校は、8割9割が高校からラグビーを始めて、経験者は自分とあと2、3人くらいしかいなかったんです。高校だと初心者主体のチームなので、どうしても経験者と初心者の差が生じて、練習の質に差があったりもしたのですが、ここ(大学)だと全員が強豪校でプレーしてきた子たちや、僕より全然スキルの面でも体の面でも上の人がたくさんいるので、自分が一番下手だという環境にいると刺激になっていると感じます。


ーー寮生活は初めて
高校は通いだったので、寮というのは最初は不安だったのですが、部屋の先輩が優しく受け入れてくれて、2週間過ごしてみて慣れてきた感じはしています。



ーー 生活面で一番大変なこと
洗濯ですね。家でもやるんですけど、基本的には親に任せていた部分があったので。不慣れではありますけど、いずれは自立しないといけないので、そこもしっかり克服して4年間頑張っていきたいです。


ーー ご自身の得意なプレーは
キャリーもそうなんですけど、タックル、ディフェンスの部分で一番動き回って体を張るプレーを見てほしいです。


ーー 今後、さらに伸ばしていきたいところは
ディフェンスの面で、まずしっかり相手に対してインパクトを与えることと、大学は高校と違って試合時間が長いので、それに対して80分間動き続けられる体をもっと4年間で仕上げていきたいです。



ーー 憧れの選手や、意識している選手は
今年卒業された森山海宇オスティンさん(R8総卒=浦安)を意識しています。オスティンさんは自分と同じでお父さんがナイジェリア人なんです。体験に行った時から手厚くサポートしてくれて、オスティンさんのような選手になりたい。選手権の試合とかでも80分間動き回ってハードワークしている姿をとても尊敬しているので、オスティンさんのような選手になりたいです。


ーー 色紙に書いた言葉について
「努力を継続する」です。一日一日に対して努力することは全員できると思うんですけど、それを継続することが大事かなと思っていて。自主練や筋トレもそうですが、日々の成長を積み重ねることで、自分が理想とする選手になれるよう目指したいと思ったので、この目標にしました。


ーー 1年目の目標を
Aチームのメンバー入りをすることです。その中で、試合に出場して体を張って、チームの勝利に貢献したいです。


ーー 4年間の目標を
大学選手権で優勝することが、チームに対してもそうですし、親に対しても恩返しになると思うので。しっかり4年間ハードワークして、日本一を取って恩返ししたいです。



◇アグゥ 玲央 マティンス(あぐぅ れお まてぃんす・総1=東洋大牛久)

生年月日/2007年12月5日 

出身地/千葉県柏市


PHOTO=北川未藍