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[硬式野球]東都大学野球 春季1部リーグ戦・立正大1回戦
4月7日(火)明治神宮野球場
◯東洋大3ー1立正大
| 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | |
| 東洋大 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 3 |
| 立正大 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 |
大坪、馬庭、谷ー高山
二塁打:冨安(四、六回)
・打者成績
| 打順 | 守備 | 名前 | 打数 | 安打 | 得点 | 打点 |
| 1 | (左) | 金丸健司(営4=上尾) | 4 | 1 | ||
| 2 | (一) | 山田隼(総4=木更津総合) | 4 | 2 | 1 | |
| 3 | (遊) | 髙中一樹(総3=聖光学院) | 4 | |||
| 4 | (指) | 冨安海来(営4=履正社) | 4 | 4 | 2 | |
| 5 | (右) | 山内教輔(総3=東海大相模) | 3 | 1 | ||
| 6 | (二) | 前髙翔太(営4=熊本工業) | 2 | 1 | 2 | |
| 大塩七波音(営2=文星芸大附) | 2 | |||||
| 7 | (三) | 中村瑠斗(営4=拓大紅陵) | 3 | 1 | ||
打 | 井上陸(総2=木更津総合) | 1 | ||||
| (三) | 浅嶋大和(営3=九州国際大付) | |||||
| 8 | (捕) | 高山亮太(総3=三重) | 3 | |||
| 9 | (中) | 大城戸陸琥(総3=九州学院) | 3 | 1 | ||
| 計 | 33 | 10 | 3 | 3 |
・投手成績
| 勝敗 | 名前 | 回数 | 球数 | 被安打 | 四死球 | 三振 | 失点 | 自責点 |
| 大坪廉(総4=智辯学園) | 42/3 | 96 | 3 | 4 | 5 | 1 | 1 | |
| 勝 | 馬庭優太(総2=大社) | 31/3 | 74 | 3 | 2 | 6 | 0 | 0 |
| 谷公希(総4=三重) | 1 | 20 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 |

令和8年度東都大学野球春季1部リーグ戦は4月7日、明治神宮球場で開幕。リーグ優勝と日本一を目指す東洋大は、10季ぶりに1部復帰を果たした立正大を破り、白星発進を決めた。
エース島田(令7年度卒・木更津総合)、攻撃の要だった池田(令7年度卒・三重)、花田(令7年度卒・大阪桐蔭)、宮下(令7年度卒・北海)が抜け、打線の再構築が図られる中、新生東洋大として臨んだ最初の試合で白星をもたらした。
4回一死、冨安(営4=履正社)が一塁手の頭上を越えるライト線ギリギリの打球を放ち、二塁打とする。続く前髙の打球は左翼手のグローブ前にポトンと落ち、2点を先制した。

開幕戦に先発した主将・大坪
安心感を得た主将・大坪(総4=智辯学園)は落ち着いた投球を続けていたものの、冷たい強風が試練となる。「フォームが安定しなくなってバラバラになった」という球を、立正大の打線は見逃してくれなかった。五回、二死満塁で押し出しの四球を与える。「つかんだと思ったら、風でボールが流される。難しかったですけど修正しきれなかった」と反省した。
2番手で登板した左腕・馬庭(総2=大社)は、ピンチで迎えた場面で3ボールとカウントを悪くする。あわや同点という展開もあり得る中、臆することなく腕を振り、伸びのある直球で相手打者を押し込む。最後は外角いっぱいで4番打者を右飛に抑え、雄叫びをあげた。
6回以降も辛抱強くスコアボードに0を刻んだ。これが馬庭にとって神宮初勝利。「チームのために投げている。別に自分が抑えたとかはなくて。しっかり0で行くことができてよかった」と冷静に振り返る。「しっかり腕が振れるっていう感覚が少しずつつかめてきている」と甲子園を沸かせた''大社のエース''は着々と成長している。

力強く投げ込む馬庭
6回裏、なんとか立正大を引き離したい東洋大は、冨安のバットから攻撃を始めた。右二塁打で出塁すると、山内(総3=東海大相模)がレフトへ鋭い打球を運び、一死二、三塁。中村(営4=拓大紅陵)の一ゴロの間に冨安が生還し、3-1とした。
冨安の4打数4安打の活躍に井上監督は「ずっと真面目で愚直にずっとやってきた子なので。ほんと嬉しいです」と高く評価。冨安は華々しいスタートに「嬉しいですけど、まだ明日もあるので、気は抜けない」と浮かれる様子は一切ない。
開幕戦は長打が期待される4番で起用された。「やることをしっかり自分の中でやると決めていた」と求められる役割を果たそうと集中している。

塁上でガッツポーズする冨安
肌寒く、強風が吹き荒れる中での一戦。試合時間は約3時間に及んだ。勝利の風が吹いたのは東洋大。悪天候の中でも白星で出航した。航海は、まだ始まったばかりだ。
◼︎コメント
◇井上大監督
ーー継投プランっていうのは、思ってたよりも早めた感じだったんですか?
早めましたね。
ーー六回にマウンド行った時は、どんな感じだったんですか?
馬庭の時ですか?もう、頑張れと。変えるつもりはなかったです。とりあえず頑張れと。
ーー馬庭くんの去年よりも今年、何か成長している部分とか感じましたか?
腕も振れるようになりましたし、まっすぐのキレも上がってると思います。
ーー春に向けてチームが取り組んできたものっていうのは出せましたか?
ちょっと出しきれなかったと思いますね。ヒット10本打って、結局3点なんで。多分取れる時に、やっぱり取れなかった2回ぐらいあったと思うんですけど、もうそこはほんとね、課題で。ずっとオープン戦から。なかなか打てる、あれはないんですけど。でもやっぱりね、ワンアウト満塁とか2回ぐらいあったと思うんで。
ーー冨安君も4安打で
そうですね。びっくりしちゃいました。僕。
ーー成長したっていうことでしょうか。
ずっと真面目で愚直にずっとやってきた子なので。ほんと嬉しいです。結果出して。
ーー前髙選手はランナーに接触したか?
もうスパイクも破れてたんで、足がパックリ切れていました。
◇馬庭優太
ーーゲームの流れを変えた投球だったと思いますが、いかがですか?
緊張する場面ではあったんですけど、しっかりスリーボールにはなったんですけど、しっかりそこから抑えることができてよかったです。
ーー開幕戦、白星勝利に導くことができて、率直にいかがでしょう。
チームのために投げているので、別に自分が抑えたとかはなくて。しっかり0で行くことができてよかったなと思います。
ーー去年よりも堂々としてるというか、ベンチに帰ってく姿も、迫力がありましたけど、何か心境の変化とかあるんですか?
いや、心境の変化はなくて、普通に試合に入ってたっていう感じで。しっかり投げ切ることができました。
ーープラン的には、もうちょっと後ろで投げるみたいな感じだったんですか?
そうですね。でも、監督さんに『行くぞ』と言われて、投げるしかないなと思いました。
ーー監督が去年より腕が振れてるっていう話をしてたんですけど、ご自身としてはどうですか?
自分の中でも、すごく調子がいいとかいうわけではなくて。しっかり腕が振れるっていう感覚が少しずつつかめてきているので、これからだなと、すごい自分の中で思いました。
ーー今、腕を振れるという話も含めて、このシーズンに向けて磨いてきたこと、取り組んできたことを教えていただけますか?
引き続き、球速アップっていうのを目標にやってるんですけど、そこがまだ達成できてないので、これからしっかり投げて、その中で成長していきたいなと。
ーー変化球は何がよかったですか?
スライダー。しっかりカウントで決めることができて、よかったなと思います。
ーー先ほどの球速アップは、何キロ目標なんですか?
145は出したいなと思ったんですけど、まだちょっとあんま上手くいかないです。
ーーボールの質的には、ご自身ではどうですか?
質は、今日はまあ、よかったなっていうのは思います。
ーー現状の最速は?
141です。
ーー かなり寒くなりましたけど、影響はありませんでしたか?
寒かったですけど、頑張りました。
ーー半袖の理由は?
長袖は投げづらくて、半袖にしました。
ーー今季は、中継ぎ中心に?
いや、それは分かんないですけど。監督さんに中継ぎで行くとは言われたので、分かんないです。
ーーオープン戦だと、どっちもやっていましたか?
オープン戦は先発させてもらうこともありましたし、中継ぎで投げさせてもらう時もありました。
ーー神宮初勝利の感想は?
初勝利っていうよりかは、普通に任された場面をしっかり投げ抜くことができて、それはよかったなと思います。
ーー明日への意気込みを
明日も投げられたら投げたいですし、チームの勝利に向けて頑張りたいと思います。
◇大坪廉
ーー3回だけといったらあれですが、少しコントロールが決めきれなかったところもありましたか?
言い訳じゃないですけど、あの回めちゃくちゃ風が吹いていて、フォームが安定しなくなってバラバラになって、つかんだと思ったら、風でボールが流されるみたいな感じで、難しかったですけど修正しきれなかったのが反省点かなと思います。
ーーすごく立ち上がりが良かったように見えたんですけど、自分の中ではいかがでしたか?
球はすごくよかったです、全然悪くはなかったんですけど結構早めに変えられてしまったので。フォアボールを出してしまった自分が悪いんですけど。
ーー今日は真っ直ぐも良かったですが、チェンジアップですかね? 落ちる球は
カットとチェンジが軸というか、決め球とかカウント球でした。カウント球はカットボール、決め球でチェンジ、たまにカウントでカーブも混ぜつつ。
ーー今シーズン、というかこの1年通して、自分の中でこう持っていきたいという思いはありますか?
今日みたいなピッチングをしていたらチームも落ちていくと思うので、自分がしっかり次につながるピッチングをして優勝して『どうや』っていう感じでやっていけたら。強い気持ち持って、自分のことも大事なんですけど、チームのことも考えてやっていけたらと思います。
ーー入る前からのその状態は悪くなかったっていう感じですかね?
ブルペンとかは全然球いってなくって。『今日やばいな』って感じだったんですけど、マウンド上がったらめちゃくちゃいい球いってたんで、そこで一安心したって感じです。今日は状態良かったです。
ーー馬庭くんもよく半袖で投げてたなと。
ほんまにそうですよね。馬庭に助けられてます。
ーーカットボールは130㌔台?
130台中盤とかはカットで。
ーーチェンジは?
チェンジは120キロ台。あとツーシーム。ツーシームがたまに。ツーシームが140出ないくらい。137とかですね。
ーーピッチャーでキャプテンで、今日投げて、明日みたいな日って難しいんじゃないですか? そうでもないですか?ベンチの中にいて。
ベンチ入るってなったら、やっぱりその、ピッチャーの枚数1枚減るってことじゃないですか、自分入ると。なのでまあ投げる準備はもちろんしますし、ベンチにいる時はキャプテンの業務っていうか、しっかり周り鼓舞してやらないとなと。
ーー監督には結構言うタイプなんですか?
溜めるタイプですね。
ーーそれをマウンドで発散できるというのもありますが
そこで、抑えてやるっていう気持ちもあったんですけど、そこがちょっと裏目に出て冷静さがなくなった、みたいな。自分が悪いです。
◇冨安海来
ーー開幕戦を勝利で飾りましたが、今のお気持ちいかがですか?
まあ、嬉しいですけど、まだ明日もあるんで、気は抜けないなっていう状況です。
ーー4打数4安打ですがご自身の活躍、打席を振り返っていかがですか?
監督さんからもアドバイスもらってて、打席内でもやることしっかり自分の中でやるって決めていたんで、やることやった結果がいい結果になったって感じです。
ーー監督からどんなアドバイスもらったんですか?
『思い切って、こう大きいのは狙わずに、まずは自分の足元を見て』みたいな感じです。
ーーこの開幕戦に向けて意識して準備してきたこととかありますか?
緊張して力入っちゃうんで、脱力することと、あと自分だけじゃなくてみんなのことも気を使うっていうことを意識してました。
ーーこの一勝を踏まえて、明日への意気込みを聞かせてください。
今日はいい結果だったり、まあでも苦しい場面もあったんですけど、今日は今日なんで、明日は明日で切り替えて、しっかり自分たちのするべきことします。
TEXT=福田和奏、PHOTO=高梨美遼、吉田妃莉

