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2015.11.23
剣道

[剣道]初戦敗退となるも大将・新保が立大に一矢報いる

第61回関東学生剣道新人戦大会

11月22日(日)東京武道館


[試合結果]

1回戦 東洋大1-2立大


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新保は大将として1本を奪った



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初戦敗退に悔しさをにじませる東洋大の選手たち



 まさかの初戦敗退で幕を閉じた新人戦。勝負が決まった上での大将戦で新保(ラ2=東京学館新潟)が唯一立大から一本を奪取した。


 今大会が公式戦初出場だった新保。前日の夜は緊張であまり寝られなかった。しかし練習試合などでは大将を担ったこともあり、試合当日に大将を任されたときは「心の準備は出来ていた」と落ち着いて試合に挑んだ。「大将として恥ずかしくないように思いっきりいけた」。その言葉通り、攻めの姿勢を崩さず何度も激しく打ち合う。鋭く打ち込んだ一撃で面を決め、立大に一矢報いる大将らしい姿を見せた。

 序盤からなかなか一本を決められない厳しい形勢だった。先鋒の立花(法2=東洋大姫路)は積極的に攻めるも奪いきれず引き分け、続く三山(文1=九州学院)も間合いを取った隙を突かれ面を取られてしまう。三将・青木(ラ2=市立川口)は今年度に個人での全日本出場を経験した実力者であり勝利を期待された。しかし、開始直後勢いよく踏み込み攻防戦を繰り広げるも決定打に欠け、一本を決めることが出来ない。その後も東洋大は立大から一本を奪えず、副将の服部(ラ2=白河)が引き分けたことで初戦敗退が決まった。

 「個人個人のいいところが全く出ていなかった」。板原監督が語ったように、個々の選手が自分の持ち味を十分に発揮できなかったことが今大会の敗因だろう。納得のいく結果とはならなかったが課題を見つける機会にはなったはずだ。来年のチームを担う1、2年生の今後の成長に期待だ。



■コメント

・板原監督

納得は出来ない試合だった。個人個人のいいところが全く出ていなかった。 部内でリーグ戦をして選手を決めているので、みんな力は同じレベルくらいまできている。次はその先を、一本取れるようにしていきたい。(大将戦は)最後勝負は決まっていたがなんとか大将の新保だけでも勝てるようにと発破を掛けた。いい試合をしてくれたのでよかった。(今後は)勝ちたい気持ちと一本取りたいという気持ちをみんなに伝えて頑張りたい。 来年に向けて一丸となって稽古をしていきたい。


・新保(ラ2=東京学館新潟)

(公式戦初出場だったが)昨日の夜はあまり寝られなかった。そのぐらいすごく緊張した。(大将を務めたが)大将と言われたのは直前だったが、練習試合などでは大将をやらせてもらっていたので、心の準備はできていた。最終的に自分の前で勝負は決まってしまったが大将として恥ずかしくないように思いっきり試合はできたので良かったと思う。自分は勝ってもチームが勝たないと意味がない。全員でつなげられるように、そこで勝負が回って来た時が本当の勝負。そこで負けていても逆転してくれるんじゃないかなと思われる大将になりたい。(来季へ向けて)次の大会で自分がメンバーに入れるかはわからないが、また選ばれるように頑張りたい。チームで勝てるように練習していきたいです。


TEXT=吉川実里 PHOTO=村田真奈美