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2015.11.23
陸上競技

[陸上競技] 1年生4人が初の1万mに挑むも目標クリアは次回へ持ち越す

第11回法政大学競技会
11月22日(日)法政大学陸上競技場

男子1万m

1組

2着 菅原 30'06"35

11着 山口健 30'29"86

19着 田中 30'54"73

30着 香川 31'45"78

DNS 佐藤友


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 菅原は後半の粘りとラストの切り替えが課題となった


 法政大学競技会で1年生の4人が初の1万mに挑んだ。目標タイムを大幅にクリアした選手は出ず、まずまずの結果に終わったものの今後への収穫も得た。


 序盤は縦に長い集団でレースは繰り広げられた。山口健(済1=自由ヶ丘)や田中(済1=自由ヶ丘)が積極的に前へ攻める。しかし4000mを越えてから前との差が広がっていき、二人は徐々に先頭から離されてしまう。そんな中、菅原(工1=秋田工)が唯一先頭に食らい付いていく。冷静なレース運びで中盤のペースアップにも対応。そして7000mを過ぎてからついに先頭に立った。後続を大きく引き離し、単独トップでゴールをするかのように見えた。しかし、残り3周のところで追い上げてきた創価大の選手に抜かされてしまう。ラストスパートをかけるも追い越せず2着でゴール。「(チーム内1位は)良かったと思うが、30分切りできなかったのでまずまずの結果だった」とレースをふり返った。谷川コーチは「ラスト6000mから粘れなかったこととラストの切り替えができなかったところ」を菅原の走りの課題とした。菅原は来週にも1万mのレースを控えており、課題をクリアできれば29分台も見えてくる。


 今回出場した選手はまだまだ伸び盛りの1年生。箱根駅伝の選考争いに加われなくとも、彼らのレベルアップはチーム全体のレベルアップにつながる。チームを底上げる存在になるためにもさらなる成長を目指す。


■コメント

・谷川コーチ
初めての1万mとなる1年生が4人だったので、まずは目標タイムをクリアすること。菅原は29分台、他の3名は30分30秒に設定していた。菅原はレースとしては悪くなかったが、6000mから粘れなかったこととラストの切り替えができなかったところが29分台につながらなかった原因。来週も1万mに挑戦するので、その課題をクリアできれば29分台を狙えるかなと思っている。(山口)健弘と田中もやはり6000mからの粘りとラストの切り替えがうまくいかなかったので、そこがうまくいけば30分前半で走れるのではないかと。香川は故障が長かったので練習不足が一番あった。ただ、各自練習で補うことができていればもう少しいけたのかなと思う。(春からの成長は)健弘や田中はまだ力があるとは言えないが、他の1年生と比べてもずっと練習を継続できている選手で、順調に力をつけてきている。継続して一冬越せればさらに力はついてくると思う。(期待することは)彼らはチームの中では底辺の選手たちなので、ここが伸びればチーム全体が底上げされるということになる。自分たちがもっと走れればチームのレベルアップになることを自覚して、高いレベルを目指して頑張ってほしい。


・菅原(工1=秋田工)

 初めての1万mだったので30分切りを目標としていた。先頭が見える位置で走ることを意識して走った。(チーム内1位は)良かったと思うが、30分切りできなかったのでまずまずの結果だった。2度先頭から離されてしまっているので、そこで付いていけるようになればいいペースで走れるようになると思う。来週また1万mのレースがあるので、そこでは30切りをしたい。


TEXT=福山知晃 PHOTO=石田佳菜子