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2015.11.24
アイススケート

[ホッケー部門]またも明大の壁破れず 2位への夢も散る

平成27年度関東大学アイスホッケーリーグ戦


11月23日(月) DyDoドリンコアイスアリーナ


東洋大3―5明大


[ゴール・アシスト]

8:25 今野(今村、阿部)

46:23 柴田(宮倉、中澤)

58:37 人里(岩野、柴田)


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1ピリで得点を奪い流れを渡さなかったFW今野主将


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最終戦でも得点が期待される人里


 3―5で明大に敗れ2位への夢も潰えた。1ピリでは互角の試合を見せるも、2ピリでの2失点が響き追いつくことができなかった。


 「選手たちは努力してくれた」「いい試合をしてくれた」と鈴木監督は試合後、悔しげに選手たちを賞賛した。先制はされるものの、すぐさまFW今野主将(社4=清水・北海道)が取り返し、ゲームを振り出しに戻す。2ピリでは1ピリ以上の激しい試合となり、両校持ち味であるオフェンス力のぶつかり合いとなった。しかし、一瞬の隙をつかれてからの2失点。3ピリでも力が均衡した展開になり、2ピリでの2失点を取り返すことはできなかった。


 強すぎるゆえの弱点だった。明大戦は試合前から「守りの意識を高くもっていこうと話していた」(今野)と、守ってから攻めに移るパターンを想定していた。そのため、全員での体を張った守備が随所に見えた。しかし、今シーズンの東洋の持ち味は圧倒的攻撃力。FW今野主将、FW人里(社3=白樺学園)を中心に、爆発的攻撃力を持つ上級生、タレント揃いの下級生がおり、何度もゴールネットを揺らしてきた。だが、今試合の2ピリでは果敢に攻め入るも、あと一歩届かずパックを奪われカウンターを食らう展開が2度続いた。攻めから、守りへの切り替えをいかに上手く行うかが勝利へのカギになる。


 負けはしたものの、「インカレ決勝に向けて意味のある試合だった」とポジティブなコメントも残した鈴木監督。最終戦の早大との1戦に何が何でも勝利して、1月に行われるインカレの優勝に繋げる。


■コメント

・鈴木監督

勝たなければいけないので、負けてしまったので良かったとは言えない。ただ、選手たちの努力の方向性は正しいことがわかった。インカレ決勝に向けて意味のある試合だった。選手たちは努力してくれた。中大戦は我慢しきれなくて、自分たちのプレーを見失ったことがあったが、この試合ではそんなことはなく60分間やってくれた。(優勝がなくなっても)今までチームがやってきたこと。どんな苦しい状況でも諦めないということを選手たちは実行してくれた。(守りは)結果的に5失点したが、GK中心に体を張った良い守りをしてくれた。(今野のゴールは)今野らしい早い動きからのゴールを決めてくれた。


・FW今野主将(社4=清水・北海道)

最初からみんなの気迫がすごく感じられた試合だったが、2ピリの失点した部分では慌ててしまう場面もあった。中大戦のビデオを見直して、今日はしっかり守りの意識を高くもっていこうと話していたが、長い時間攻められてしまうと集中力もなくなってきて、コミュニケーションが取れなくなってしまうときがある。守りの部分で相手に隙を与えてしまった。(ゴールは)持ち味のスピードで力を発揮できた。ゴールは毎試合意識しているし、自分のゴールで勢い付けられればいいなと思っている。欲を言えば、もっと入れるチャンスはあったので、そういうところもしっかり入れられる選手になりたいという課題もできた。(次戦に向けて)できるだけいい順位につくというのと、インカレへ向けての大事な試合になってくると思うので、今日の反省点をしっかり各自で意識して、勝って終わりたい。


・FW人里(社3=白樺学園)

攻められる場面も多かったが、60分間一生懸命プレーしようということで、特に焦ることもなくまぁまぁ良いゲームの進め方ができていたんじゃないかなと思う。(チームの調子、雰囲気は)それぞれ色んな思いもあると思うが、勝ちたいという気持ちは同じ。前回の結果で目指していた優勝はなくなってしまったが、少しでも良い順位で終わろうという思いでやっているので、みんな良いモチベーションを保てている。(良かった点、悪かった点は)失点はしたが、守りの意識は高くなった。その中でプレイヤーが少ないチャンスを決めていればGKの古川も楽にすることができたと思う。決定力をあげていかなければいけない。(次の試合に向けて)勝つことはもちろん、東京での4年生とのラストゲームになるので、良い形で終われるようにサポートしていきたい。


・DF田中(国3=ロックリッジ・カナダ)

明治はすごい攻撃が良いチームなので、FW、DF全員しっかり守ってから、攻撃に転じるのが大事だと思っていたので良い守りができた。だがその中でもミスを付け込まれたりなどによって、失点を招いてしまった。前回の試合で優勝はなくなってしまったが、2位に向けてしっかり一人一人モチベーションを保ていたが、負けてしまった。結果から見ると負けだが、良い試合内容だった。次に繋がるような試合だった。次も勝ちにこだわって、一つでも順位を上げたい。勝って良い終わり方でインカレにも繋がる良い試合がしたい。


・GK古川駿(社1=八戸工大一)

すごく悔しい。2ピリで2点リードされてしまったところで、相手に勢いをつけてしまった。みんなよく走ってシュートブロックもしてくれたが、やっぱりあの2失点を自分が止められていたら、流れも良くなっていたと思う。(自分の調子は)悪くはなかったが、明治の技術の高い人に決められてしまったので、まだまだ練習が足りないと。(改善点は)試合の中盤からのスタミナ不足と、どんな相手でも強気でチャレンジするメンタル面が重要だと思う。(次の試合に向けて)秋リーグのラスト1試合、望んでいた結果ではないが最後は良い形で終わってインカレにつなげたい。


TEXT=星和典 PHOTO=坂口こよみ、中田有香