記事
第15回 関東大学春季交流大会Aグループ第3節・早大戦
早稲田大学上井草グラウンド
●東洋大 14{7-29、7ー38}67 早大
| 番号 | Pos. | 名前 |
| 1 | PR | 山下源也(総3=熊本工) |
| 2 | HO | ナモア・ファタフェヒ(総4=桐生第一) |
| 3 | PR | 岡田恭和(スポ3=脇町) |
| 4 | LO | アルメイダ聖(総2=日本航空石川) |
| 5 | 黒須樟(総1=東海大相模) | |
| 6 | FL | シオネ・テネフフ(総3=目黒学院) |
| 7 | 吉川慎之助(済1=日向) | |
| 8 | NO8 | ロケティ・ブルースネオル(総1=目黒学院) |
| 9 | SH | 黒岩稜(総1=大分東明) |
| 10 | SO | 池渕紅志郎(総3=城東) |
| 11 | WTB | 梅木颯斗(総3=黒尻沢工) |
| 12 | CTB | ラトゥ・カヴェインガフォラウ(総1=目黒学院) |
| 13 | 浅尾至音(スポ4=城東) | |
| 14 | WTB | 井戸川ラトレル(総2=國學院栃木) |
| 15 | FB | 中山二千翔(総3=日本航空石川) |
| 16 | Re. | 白幡塁斗(総2=札幌山の手) |
| 17 | 岩崎ヴィージェ―純(総2=目黒学院) | |
| 18 | フープススティーブン武蔵(総4=開志国際) | |
| 19 | フォラウ隼人(総1=流経大柏) |
| 20 | 吉村由(総2=St.Peter's) | |
| 21 | 井颯太郎(総1=城東) | |
| 22 | 山岡洋祐(済1=浮羽究真館) | |
| 23 | 上村嵐(済1=浮羽究真館) | |
| 24 | 日髙創太(総4=筑紫) | |
| 25 | 大槻神戸(総2=Auckland Grammar) | |
| 26 | 坂本琥珀(総4=仙台育英) |
赤黒の打破。その道のりは想像以上に険しそうだ。
5月24日、早稲田大学上井草グラウンドで第15回関東大学春季交流大会第3節・東洋大学vs.早稲田大学の試合が行われた。早大のセットプレーに終始圧倒され、14―67で大敗した。
梅雨入り前の曇り空の下、早大ボールでキックオフ。開始早々に自陣深く、東洋大ボールでスクラムを組むもコラプシングを誘われ、ピンチを迎える。そして6分、再開のスクラムから早大はすぐさま外に展開し、タックルする隙を与えないままFB(フルバック)田中大斗がグラウンディング。さらに11分、東洋大がタッチに蹴り出すと、早大はクイックスローを選択する。受け取ったWTB(ウィング)鈴木寛大が斜めに大きく切り込むと、ボールは逆サイドへ。緻密なオフロードを見せた早大はWTB若林海翔が追加点を挙げた。東洋大はNO8(ナンバーエイト)ロケティ・ブルースネオル(1年)の力強いキャリーやFL(フランカー)シオネ・テネフフ(3年)のチャージなど、随所に得点につながりうるプレーを見せるが、細かなミスも重なり、いつもの東洋大ラグビーが出せない。

この日何度も会場を沸かせたロケティ
それでも留まることを知らない早大は得点を量産し、前半終了間際でスコアは0―29と大きく離された。このまま終わるかと思われた39分、早大のアーリーエンゲージにより東洋大はフリーキックを獲得すると、早大の反則もあり、大きく前進する。東洋大ボールラインアウトから始まったラストプレー、ユーズイットのコールでSH(スクラムハーフ)黒岩稜(1年)はCTB(センター)ラトゥ・カヴェインガフォラウ(1年)へパス。そのまま前に短く蹴り上げるとWTB中山二千翔(3年)がキャッチし、トライラインに向かって飛び込んだ。FB池渕紅志郎(3年)がコンバージョンも成功させ、無得点では終わらせまいと7-29でハーフタイムへ。

前半ラストプレーでトライを決めた中山
後半は一転、敵陣でのプレーから始まる。ラインアウトモールで攻め込むとフェーズを重ね、右へ展開する。しかし外側へ回ったボールを取り損ね、敵陣深くで痛恨の攻守交替。早大がこぼれ球をパスでつなぎ、3分にSO(スタンドオフ)服部亮太が独走トライ。さらに9分、東洋大はPR(プロップ)山下源也(3年)、LO(ロック)黒須樟(1年)らがトライライン直前まで攻め込むも、早大がスティール。またしても得点には至らなかった。その後は両チームともハイパントキックを多用し、東洋大がボールを保持する時間も増えていくが、24分には早大ラインアウトからモールで押し込まれ、26分には再びこぼれ球を拾われ、7-62と突き放される。さらに37分に追い打ちの被トライを喫すると、試合はロスタイムに突入した。早大のペナルティにより敵陣深くで東洋大ラインアウトが続く。45分、岩崎ヴィージェ―純(2年)が放ったボールを相手が弾き、HO(フッカー)ナモア・ファタフェヒ(4年)の手に収まるとそのままトライラインに向かって倒れ込んだ。

後半も苦戦しながら7点を挙げた
最終スコアは14―67と圧倒的な力の差を見せつけられた今試合。試合後、CTB浅尾至音主将は「自分たちのしたいプレーが半分も出せなかった」と無念の思いを口にした。相手のプレーまでも封じ込める早大の連係プレーや特有の速いテンポ。まずはどのような相手でも自分たちのプレーをアベレージで出せること、それが突破口の1つで、今秋の課題となるだろう。
まずは次節、ホーム川越で筑波大を迎え撃つ。プレーも、そして気持ちの面も修正して、対抗戦チームから白星を挙げることを狙う。
また、5月3日、明大戦後の囲み取材で発表された今年のスローガンは「Happy New Year」。予想外の回答に記者たちが拍子抜けする中、浅尾主将はその意図を語った。「新時代の幕開けという(意味)。これまでリーグ戦では優勝していませんし、選手権でもまだ日本一になっていないので。新時代を切り開いて、国立(競技場)で『Happy New Year』とグラウンドで言えたらすごく士気が上がるし、楽しい試合になるかなと思います」。
選手コメント
◇浅尾至音
――本日の試合を振り返って
自分たちのしたいプレーが半分も出せず悔しい結果というか、収穫がなかなかできずに終わってしまいました。
――テンポの速い早大。戦略やコンセプトは
相手のテンポで出させないためにしっかり全てのブレイクダウンでファイトしようというのを話していたんですけど、やっぱり最初の方からなかなかテンポを落とさせることができなかったので残念な結果でした。
――下級生中心のメンバー、手応えは
アグレッシブな1年生が多い中で、こういうテンポの上がったりする試合で自分たち上級生がもっと引っ張っていけなかったのが今回は悔しいです。
――セットプレーなど東洋大の得意な形を相手に許す展開となった
今回は自分たちの問題。試合後に話したのは「1つのパス、キャッチ、全てにおいて厳しさを持っていないとダメだ」という話で、セットプレーはこれから頑張っていきたいと思います。
――早大のオフロードへの対策は
一対一で勝つのもそうですし、自分たちのリアクション、2枚目のカバーがどれだけ早くなれるかが今回、そして次の課題です。
――次節に向けて
気持ちの面だったり、入りの部分を改善して圧倒するような試合をしていきたいと思います。
TEXT/PHOTO=市澤結衣

