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2026.06.01
アイススケート

[アイスホッケー] 「春の大会の中で一番いい試合」。中大に完封勝利で3冠の切符獲得!/2026年秩父宮杯第73回関東大学アイスホッケー選手権大会・決勝リーグ中大戦

2026年秩父宮杯第73回関東大学アイスホッケー選手権大会・決勝リーグ中大戦

5月31日(日) ダイドードリンコアイスアリーナ

〇東洋大学 6ー0 中央大学


ゴール(アシスト)


21:19 #11 田中蘭李斗 (#2 岸部彪冴  #18 三浦彪我)

29:33 #18 三浦彪我  (#29 大久保魁斗 #10 高田麟)

32:13 #10 高田麟 (# 2岸部彪冴 #12 北原汰一)

34:37 #11 田中蘭李斗  (#18 三浦彪我  )

42:52 #13 山口虎太朗 (#19 一二三蒼太 )

45:05 #19 一二三蒼太  (#18 三浦彪我  #21 髙嶋葉多)



 まずは1冠。

 5月31日、ダイドードリンコアイスアリーナにて2026年秩父宮杯第73回関東大学アイスホッケー選手権大会(以下、秩父宮杯)・決勝リーグ中大戦が行われた。直前に行われた法政大vs明大の試合結果により2位以上が確定、この中央大戦において60分勝ち、またはサドンデスに持ち込んだ時点で秩父宮杯優勝が決まる試合であった。2Pから得点を量産すると、常に攻めの姿勢を見せて完封勝利し、3年ぶりに秩父宮杯優勝を飾った。




 1Pから東洋大の持ち味であるアグレッシブなプレーを展開し、得点には至らなかったものの、三浦彪我(スポ2=駒大苫小牧)や髙嶋葉多(スポ1=駒大苫小牧)らがゴール前まで攻め込み、シュートの機会を増やした。5分、相手がレシーブ時に態勢を崩したのを見逃さず、竹田颯汰(スポ4=北海道清水)がすかさず奪って、田中蘭李斗(スポ3=武修館)へ。そのままリンク中央を駆け上がり、正面からのシュート。これは弾かれたが、再び東洋大がパックをキープし、逆サイドにいる福田龍太(スポ3=駒大苫小牧)へパス。しかし放ったパックは中大GK高瀬優一朗のグローブへ収まった。



その後は一度、位置を下げてから一気に切り込み、大久保魁斗(スポ3=駒大苫小牧)、石井葵都(スポ1=武修館)らで得点を狙うが、サイドに追いやられ、なかなかスコアは動かない。1P最も歓声と悲鳴があがったのは15分。ゴールラインにいた大久保から受け取ったパスを田中が素早いリリースで2度撃ち込む。GKの身体に当たり、弾かれたパックは逆サイドへ。ゴール裏を回った大久保がGKの背後から押し込むかと思いきや、惜しくも決まらず。東洋大としては先制点を決めたい場面だったが、中大もしっかりここを守り切った。このまま攻防が続き、最後は福田がパックを留めて0ー0のまま1Pが終了した。



 2P開始直後、自分たちのプレーを続けたその結果、ついに待望の先制点をもたらした。21分、フェイスオフに勝つと、岸部彪冴(スポ1=駒大苫小牧)へパックが渡る。岸部がディフェンスの間を通し、左サイドの田中へバックハンドでパスを出すと、流れを止めずに鮮やかなゴールを決めた。



さらにチョイ・スフン(スポ2=北海道栄)も1Pから好セーブを魅せる。24分、中大、関椋太の絶妙なタイミングでディフェンスをすり抜けたパスがフリーの石塚弘人に渡った、1対1の場面も見事に守り切った。東洋大はここから得点を量産する。まずは29分、相手のレシーブミスから大久保が大きく前進すると、三浦がGKの背後からゴール。32分、高田麟(スポ4=白樺学園)、岸部、北原汰一(スポ1=武修館)のパス回しで相手を揺さぶり、最後は高田がワンタイムショット。34分、キルプレーにも関わらず、中大の攻撃中にパックを奪ってチャンスをつかむ。田中、三浦の2人でディフェンスを引き付けた後、フリーになった田中が放ったシュートはGKの足の間をすり抜け4点目。34分には5-3のパワープレーを与えるも、ここも守り切り、4-0と大きくリードして2Pを終了。



 3P、着実に1点ずつ追い上げたい中大に対して、東洋大は反撃の隙を与えない。立ち上がりから常にパックをキープし、積極的にゴールを狙っていく。42分、髙嶋が前へ送ったパックを三浦が体をぶつけながら奪うと、ゴール前へ。相手が三浦に警戒する中、寸前のところで逆サイドにいた山口虎太朗(スポ1=駒大苫小牧)にパスし、ゴール。さらに45分、髙橋一路(スポ4=駒大苫小牧)、髙嶋、山口で攻めていき、ゴール前に密集を形成すると、ゴールライン付近にいた三浦へパス。三浦が密集の間を通して一二三蒼太(スポ2=北海道清水)に渡ると、そのまま左サイドからシュートを放ち6点目。下級生中心のセットで巧妙な連携を魅せた。47分から中谷采士郎、伊部泰成、齋藤陽大など中大が連続でゴールを狙ってくるがしっかりと守り切って試合終了。ホーンが鳴ると同時に選手たちはヘルメットやスティックをリンク上に捨て、抱き合い、喜びを露わにした。



 この秩父宮杯を振り返って、多くの選手が言及したのは「3冠」について。エイワ杯関東大学アイスホッケーリーグ戦、日本学生氷上競技選手権大会(以下、インカレ)と合わせた3大会のタイトルを獲ることを意味する。そしてこの権利を手にしているのも東洋大しかいない。「3冠の権利を得ることが出来て、一安心です」という高田の言葉。「うれしい」ではなく「一安心」。東洋大にとって、3冠はもはや達成しなければならないものとなっている。この1冠を獲ったことで、他大学が「打倒東洋」を掲げてくるのは間違いないが、ここで終わる彼らではないだろう。昨年の冬に悔しくも流した涙が、今年のインカレの決勝で、笑顔とともにあふれる瞬間を目にしたい。




《選手コメント》(オンラインで伺ったものです)

◇高田麟

ーー中大戦、試合全体を振り返って

最初から最後まで自分たちのペースで試合を進めることが出来て、春の大会の中で一番いい試合でした。


ーー優勝がかかった試合だったが、チームでどのようなことを話したか

チャレンジャー精神を忘れずに自分信じて、仲間を信じて全員で楽しみながら絶対に勝とうと話していました。


ーー中大戦の戦略やコンセプトは

相手というよりも自分達の力を普段通り出せれば勝てると話していました。受け身にならずに自分達から仕掛けようとは話していました。


ーー2P以降は1Pからプレーやアプローチなど何か変えたのか

1Pは点は入らなかったものの内容は良かったので、2P以降も続けていました。


ーー優勝を決めた今の気持ちは

3冠の権利を得ることが出来て、一安心です。


ーー秋に向けて、追われる立場になると思うが、チームとして取り組んでいきたいこと、見つかった課題などは

ここで満足せずにチャレンジャー精神を忘れず、一試合一試合確実に勝ちたいです。課題は全ての試合でいいスタートをきれるよう意識したいです。



TEXT=市澤結衣、PHOTO=覺本千莉