記事
第73回 全国男鹿駅伝競走大会
第6位 東洋大学 3:17'52
1区 陳内紫音 27'21(8位通過・区間8位)
2区 飯田ケビン 18'48(3位通過・区間賞)
3区 世利雄太 23'40(5位通過・区間7位)
4区 森 啓太 28'07(6位通過・区間6位)
5区 小名祐志 23'58(6位通過・区間5位)
6区 小野真和 35'47(5位通過・区間3位)
7区 馬場大翔 27'37 (5位通過・区間5位)
8区 馬場アンジェロ光 12'32(6位・区間6位)
6月27日、秋田県・男鹿半島で男鹿駅伝が行われた。起伏の激しい過酷なコースに加え、雨や急激な気温上昇など難しいコンディションの中でのレースとなった。東洋大学は、2区・飯田ケビン(総2=小林)が区間新記録で区間賞を獲得するなど収穫を得た一方、総合6位で大会を終えた。
1区を任されたのは、陳内紫音(済3=小林)。スタート直後、加藤秀(平国大)が集団から飛び出すも、陳内は冷静に2位集団でレースを進める。あえて先頭に立って自らペースを作り、自分のリズムでレースを展開。順調な走りを見せたが、残り1kmで集団のペースが一気に上がる。「1番大事なところで離されてしまった」と悔しさをにじませ、8位で2区・飯田ケビンへたすきをつないだ。

1区を力走した陣内
大学初駅伝となった飯田は、「タイムを狙うというより前を追って走った」と積極的な走りで前との差を詰める。次々と前の選手を捉え、順位を5つ押し上げる快走を披露。3位で3区・世利雄太(総1=福岡第一)へたすきを渡すと、従来の区間記録を4秒更新する区間新記録で区間賞を獲得した。
勢いそのままにたすきを受けた3区の世利。前半は「動きよく走れた」という言葉通り、軽快なリズムでレースを進める。しかし、強い浜風が吹く中、苦手とする上りに差しかかると徐々に失速。「動きがどんどん鈍くなっていった」と振り返り、順位を2つ落としたものの粘りを見せ、5位で同期の森啓太(総1=仙台育英)へとつないだ。

たすきリレーをする世利(左)と森(右)
4区の森は、果敢に前半からハイペースでレースを展開。中盤に苦しくなったものの、最後は粘り強くまとめ、5区・小名祐志(総2=佐久長聖)へとたすきをつないだ。レース後は「まずは練習をしっかりして基礎を作る」と語り、今後の駅伝メンバー争いへ意欲を見せた。
5区の小名は、得意とする上りで前との差を着実に縮め、自身の強みを発揮する。ラストスパートでは表情をゆがめながらも力強く腕を振り、6区・小野真和(理工2=浜松日体)へたすきをリレー。「この大会をきっかけに、夏合宿を継続して秋以降の結果につなげたい」と前を見据えた。

小名(左)からたすきを託され走り出す小野(右)
とりわけ起伏の激しい6区を任された小野。課題としていた上りでは粘り強く走り、得意の下りでは持ち味を発揮して後続との差を広げる。5位で7区・馬場大翔(総4=仙台育英)へつなぎ、区間3位の力走を見せた。それでも「区間賞を狙っていた。差がついたのとすれば上り」と悔しさを口にすると、「成長も課題も見つかった」と今後への手応えも語った。
日差しによって気温が上昇した7区を走った馬場大翔。目標タイムを上回る走りを見せたものの、本来得意とする上りでは苦戦を強いられる。それでも5位を守り、アンカーの馬場アンジェロ光(総3=学法石川)へたすきを託した。「強みを発揮できず満足していない」と悔しさをにじませながらも、箱根駅伝予選会、全日本大学駅伝へ向けてさらなる成長を誓った。
最終8区を任されたのは、スピードを武器とする馬場アンジェロ光。前後に数秒差で選手がひしめく、追い追われる緊迫した展開となる中、序盤から積極的な走りを見せる。ラストの直線まで5位を守ったものの、ゴール目前で知念優斗(立大)にかわされ、6位でフィニッシュ。これから「調子を上げていきたい」と、駅伝シーズン本番へ視線を向けた。

6位でゴールした馬場アンジェロ光
総合6位という結果には課題も残ったが、それぞれが収穫と課題を持ち帰る大会となった。飯田の区間新記録をはじめ、各選手が持ち味を発揮する場面も見られ、チームの成長を感じさせる内容だった。例年、大学三大駅伝へのステップとなる男鹿駅伝。この経験を夏の強化、そして全日本大学駅伝、箱根駅伝予選会へどうつなげていくのか。東洋大学の真価が問われる。
◇ 陳内紫音
ーーレースを振り返って
1区は流れを作る役割で、序盤スローペースだったため後半ラスト勝負になるってことは分かっていました。状態が万全じゃなかったということもあって、自分が先頭に出てペース作ることによって、自分のペースに持ち込もうという作戦でした。ラスト1キロまではそれで行けましたが、ラスト1キロでペースが上がったところで離されてしまいました。自分の中で3番以内が見える位置で(たすきを)渡したかったのですが、結局8番まで落としてしまいました。1番大事なところで離されてしまったということが悔しかったなと思います。
ーー今後に向けて
チームも全日本予選がありましたし、全日本本戦と箱根も予選からとなるので、そのどちらも自分が走ってチーム目標に貢献できるようにしたいです。全日本でも1区を狙っているので、今回の1区の経験を無駄にしないように頑張りたいと思います。
◇飯田ケビン
ーーレースを振り返って
自分のところでしっかり前を追って順位を上げることができて良かったです。
ーー区間賞を獲得したことに関しては
今回はあんまりタイム狙うというよりかは、流れをしっかり作って前を追って走ってその結果区間賞だったので、その点では良かったかなと思います。
ーー今後に向けて
昨年は怪我が多くて悔しい1年だったので、今年はしっかり駅伝でチームに貢献できるように頑張りたいと思います。
◇ 世利雄太
ーーレースを振り返って
前半は動きよく走れたとは思うのですが、後半の自分が苦手な上りで、動きがどんどん鈍くなっていったのが課題です。
ーー後半に向けてかなり風が強かったがその点については
風が強い中での上りという苦しい状態が続く中で走るというのは、きつい経験と自分がどこがダメなのかっていうのを再認識するきっかけにはなったかなと思います。
ーー今後に向けて
今後またチーム内でどんどん上を目指して、箱根駅伝の予選会や、まず全日本そして箱根本戦を走れるように頑張っていきたいと思います。
◇ 森啓太
ーーレースを振り返って
最初速いペースで入って、途中ペース落としてしまいましたが、最後なんとかまとめる走りができた点はよかったと思います。
ーー今後に向けて
まずは練習をしっかりして基礎を作って、駅伝のメンバーに絡みたいと思っています。
◇ 小名祐志
ーーレースを振り返って
最低限の走りはできたのでよかったと思います。
ーー手応えを感じる場面はありましたか。
上りでしっかりと前と詰めれて走れたのが良かったです。
ーー上りが得意ですか?
上りの方が下りよりは得意です。
ーー今後に向けて
今回の大会をきっかけに、故障せず夏合宿を継続して、秋以降の結果につなげられるように頑張ります。
◇ 小野真和
ーーレースを振り返って
自分の課題であった上りと後半というところで、上りは去年までよりはうまく走れましたが、やっぱり他大学の選手と比べてまだそこで差があると思います。それでも後半の部分は、下りを利用して最後まで走れたので、成長も課題も見つかる走りだったと思います。
ーー区間3位でしたが、その点については
区間賞はずっと狙っていたので、2位の中大の選手とも22秒差というところで、やっぱり差ができたとしたら上りの後半だと思うので、そこは今後も課題としてもっとしっかり取り組んでいくべきだと思います。
ーー上りが課題とおっしゃっていましたが、逆に下りの方はいかがですか
自分はもともと下りの方が得意なので、今回も下りでしっかり後ろとも差をつけられたので、それは良かったかなと思います。
ーー今後に向けて
今後は夏合宿をはさんで、まず箱根予選があってその後に全日本大学駅伝、箱根駅伝があるので、その3つのレース全部でしっかり結果を残していけるように頑張りたいと思います。
◇ 馬場大翔
ーーレースを振り返って
自分の設定していた目標タイムよりかは速く走れましたが、少し悔いの残る結果でした。自分自身満足してない結果になってしまったなと思ってます。
ーー具体的に悔いが残ったのはどんなところですか
自分のストロングポイントである上りでタイムが落ちてしまったところです。
ーー今後に向けて
チームとしては出雲がなく、全日本と箱根だけになるので、全日本と箱根でしっかり勝負したいと思います。まだ箱根も予選会があって出場が決まってるわけではないので、まずは絶対に出場権を獲得することと、箱根で上位で戦えるように頑張っていきたいと思います。
◇馬場アンジェロ光
ーーレースを振り返って
前後に他大学が数秒差でいて、追う展開でもありましたが、追われる展開でもあったので、とりあえず最初は突っ込む意識で走りました。
ーー急激に気温が上がってきたタイミングでしたが、その点についてはいかがですか。
アップの段階から日が出てきて、暑さも結構あったので、暑熱対策をしっかりしつつ、直前まで氷で首を冷やすなどしてレースに臨みました。
ーーご自身のコンディションについては
最近はなかなか練習がうまく積めておらず、納得のいく走りとはいきませんでしたが、 今の現状を受け入れて、この先にある箱根の予選会に向けて調子を上げていけるようにしていきたいと思います。
ーー今後に向けて
今年はスピードから入ってきたんですが、駅伝でも戦えるように長い距離もしっかり練習を積んでいきたいと思います。
TEXT/PHOTO=佐藤結芽

