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第35回全日本学生スピードスケート選手権大会
12月10日(木)~12日(金) 群馬県総合スポーツセンター伊香保リンク
1日目
スプリント部門
◆男子500㍍
17位 上地 36秒98
18位 遠藤 36秒99
20位 川目拓 37秒18
26位 小林 37秒46
33位 荻原 38秒26
34位 新井 38秒27
39位 河島 38秒97
40位 荒川 39秒14
48位 黒岩 42秒77
◆男子1000㍍
12位 小林 1分15秒59
15位 遠藤 1分15秒98
16位 新井 1分16秒02
25位 荻原 1分17秒65
31位 河島 1分18秒61
35位 荒川 1分19秒26
39位 上地 1分19秒85
45位 川目拓 1分24秒05
46位 黒岩 1分24秒55
総合部門
◆男子500㍍
8位 高柴 38秒15
9位 川目健 38秒18
25位 島田 38秒90
37位 大藤 39秒59
42位 濱田 39秒72
47位 茅野 40秒89
◆男子5000㍍
9位 島田 7分01秒36
29位 高柴 7分17秒34
34位 川目健 7分22秒15
41位 大藤 7分28秒57
46位 濱田 7分35秒78
47位 茅野 7分42秒14
2日目
スプリント部門
◆男子500㍍
6位 上地 37秒23
10位 遠藤 37秒40
22位 新井 38秒23
24位 川目拓 38秒39
25位 荻原 38秒47
28位 小林 38秒95
30位 河島 39秒13
38位 荒川 40秒34
43位 黒岩 43秒45
◆男子1000㍍
10位 新井 1分14秒93
11位 小林 1分15秒05
13位 遠藤 1分15秒34
21位 上地 1分18秒00
総合部門
◆男子1500㍍
11位 川目健 1分56秒88
23位 大藤 1分59秒05
30位 島田 2分00秒38
33位 高柴 2分01秒48
42位 濱田 2分04秒47
46位 茅野 2分11秒18
◆男子1万㍍
3位 島田 14分59秒04
◆スプリント部門総合成績
10位 遠藤
14位 小林
15位 新井
18位 上地
◆総合部門総合成績
8位 島田
昨年から成長した姿を見せた新井
小林は中距離の新戦力として期待される
調子を上げている高柴
島田は東洋大で唯一表彰台に立った
(写真提供:スピードスケート部)
2日間にわたり行われた全日本学生スピードスケート選手権大会。昨年はけがにより出場できなかった選手を含め15名全員が出場し、それぞれ奮闘をみせた。2日目は4種目目の1万㍍に出場した島田(社2=佐久長聖)が3位入賞を果たし、長距離エースとしての頭角を現した。
総合部門に出場した島田は、1日目の5000㍍で7分01秒36と屋外リンクでの自己ベストを記録し総合10位に付けると、2日目で1万㍍への出場資格を得る。「去年は腰のけがで滑ることができなかったので、滑り切ることを考えた」と直前の1500㍍で沈んでいた気持ちを切り替え挑んだ。8000㍍を過ぎたところで安定していたラップタイムが少し落ちるも、すぐに立て直しを図り、ラスト1周では35秒台にまで上げる。結果としてタイムを14分50秒台に乗せ、見事3位表彰台に輝いた。また、最高学年の高柴(社4=日光明峰)は1日目の500㍍で8位に食い込みスピードへの自信につなげ、5000㍍では自己ベストを出すなど調子を上げた。
スプリント部門では、安定したタイムの遠藤(社4=駒大苫小牧)や上地(社3=佐久長聖)などの上級生に加え、新井(社2=岡谷南)や小林(社1=市立長野)も着実に力をつけている。2日目の1000㍍では新井が1分14秒台に乗せ、小林も1分15秒05と上級生に劣らない結果を残した。今後のさらなる飛躍に期待だ。
インカレの前哨戦として挑んだ今大会。屋外リンクにおいて自己ベストを出す選手もいる一方で、緊張などから実力を発揮できずタイムが伸びなかった選手もいた。「緊張と集中は違う。プレッシャーに弱いと結果も全然違うよ」と加部監督が話すように、独特な緊張感が漂う1月のインカレではプレッシャーに打ち勝つことが勝利への道につながっている。
今年のインカレの舞台は高柴の地元である日光。「地元開催なので、今までの1番の調整をしてチームのポイントに貢献したい」と意気込む彼を中心に、全員が心も身体も強くなった姿を見せてくれるはずだ。
■コメント
・加部監督
(1日目のレースを振り返って)疲れというわけではない。1番はやっぱり、もっと真剣にやらねぇと。真剣に試合に臨む態度がほしいというのはミーティングで言っている。やってるんだろうけど最後まで続かない。(調子が上がってきている選手は)島田と、高柴かな。他は総合の500㍍に関しては、長距離選手だから500㍍滑る機会なんてあんまりないけど、だいたいベスト出てるね。(1日目の結果は)悪い。良いところはないし悪いところだらけ。インカレまでにはなんとか調整したいね。やっぱり気持ちだからね。(インカレに向けて)レギュラーとったからって安心しちゃだめだ。優勝しなきゃ。インカレって本当に独特な雰囲気あるからね。団体戦だし、プレッシャーに弱いと全然結果が違う。(大事なのは)メンタル、責任感。緊張と集中は違うからね。
・島田(社2=佐久長聖)
(3位入賞は)予想外の結果で驚いたが、嬉しい。(タイムについて)満足はしていない。リンクコンディションが良かったので、もっと良いタイムが出せた。(意識したことは)力まないことを第一に考えて、ラップの維持を意識した。(1500㍍を終えて)悪い結果だったので1万㍍を滑るモチベーションではなかったが、陸上アップをしているうちに気持ちを切り替えることができた。去年腰のけがで滑ることができなかったので、滑り切ることを考えた。(1日目を終えて)自分の調子は悪くなかった。5000㍍は屋外でのベストタイム。(これからの課題は)技術不足の面と、5000㍍で残りの3周をもっと踏ん張るために改善していかなければならない。(インカレに向けて)東洋大の看板を背負っていることを自覚して、最後まで全力で滑りたい。
TEXT=坂口こよみ PHOTO=中田有香、坂口こよみ