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※5月に掲載したラグビー新入生企画『闘刃』のインタビュー(3月実施)をもとに執筆したものです。そちらも併せてご覧ください。
2026ルーキーズ企画第3日目はロケティ・ブルースネオル(総1=目黒学院)。高校3年間、強靭な肉体と突破力で高校ラグビー界を沸かせてきた。「東洋がチャンピオンになれるように」。日本一への挑戦が始まった。

「自分の家族がラグビーが好きで自分もラグビーをやらなければいけない(と思った)。家族全員が大好きだった」。
導かれるように楕円級を手に取ると、目黒学院高校入学までにトンガから海を渡った。
ロケティの名が広く知れ渡ったのは約3年前、第103回全国高等学校ラグビーフットボール大会。1年生ながら3試合で計6トライと衝撃の花園デビューだった。相手のタックルを次々と吹き飛ばすフィジカルとボールキャリーには誰もが目を奪われた。2年時の花園は初戦敗退、3年時は3回戦敗退という結果だったものの、その全ての試合で得点をマーク。まさに怪物だった。

さらに3年時、ロケティは高校日本代表に選出され、キャプテンを務めた。外国人選手が高校日本代表キャプテンを務めるのは史上初のことである。
「リーダーシップは、声を出すだけでなくてプレーヤーが動くのが一番大事なので喋るだけでなくて、自分はプレーヤーとして試合中や練習中に何をやっているか(考えて動く)、それが一番大事だと思います」
とプレースキル以外にも大事なことを学び、ひとまわり大きくなって代表活動から帰ってきた。

これほど注目を浴び、華々しい活躍をしてきたロケティだが、意外にも高校で一番印象に残った試合は「高1の花園の前の大会で(國學院)久我山の試合で勝ったこと」だと言う。
「その試合は誰も目黒が勝つと予想していなかった状況で、チームでたくさん練習をして最後に勝ったのでとてもうれしかったです」。
ただの勝利ではない。仲間とともに悩み、考えて取り組んだ先につかんだ勝利だからこそ意味があり、ロケティの心にずっと残っていた。

ロケティが進学先に選んだのは東洋大。
「東洋は日本一になったことがないので(自分が)東洋に入って、日本一まで行きたいと思いました」。
さらに
「大学の方がフリー時間があって自分の時間があります。そこで遊ぶのではなくて、もっとしっかりと練習できる」
と優しい喋り方の中にも、芯の強さと限りない向上心を秘めている。入学後すぐに開幕した関東大学春季交流大会では5試合中4試合に先発出場。相手を引きずりそうなほどの並外れた推進力に会場からはどよめきが起こり、その存在感を示した。

ラグビー部の最終目標は日本一になること。その第一歩として、秋のリーグ戦で初優勝を目指す。夏を経て、より東洋ラグビーにフィットしたロケティは何を魅せてくれるだろうか。「ロケティならやってくれる」というあの高揚感をまた味わえるのが待ち遠しい。
TEXT=市澤結衣、PHOTO=スポトウラグビー班

