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2026.09.16
ラグビー

[ラグビー]日大の猛追を振り切り、初戦を白星発進。新たな気づきを胸に次節へ/関東大学ラグビーリーグ戦1部開幕節・日大戦

関東大学ラグビーリーグ戦1部開幕節・日大戦

会場 熊谷ラグビー場

○東洋大 43 {26ー12 、17ー17}29 日大

番号Pos.名前
1PR小峰佳士(スポ3=目黒学院)
2HO山下源也(総3=熊本工)
3PR岡田恭和(スポ3=脇町)
4LOシオネ・テネフフ(総3=目黒学院)
5
黒須樟(総1=東海大相模)
6FLアルメイダ聖(総2=日本航空石川)
7
ナモア・ファタフェヒ(総4=桐生第一)
8NO8ロケティ・ブルースネオル(総1=目黒学院)
9SH生田旭(総3=國學院栃木)
10  
SO永吉天馬(総1=クライストチャーチ・ボーイズ)
11WTB中山二千翔(総3=日本航空石川)
12CTBラトゥ・カヴェインガフォラウ(総1=目黒学院)   
13
浅尾至音(スポ4=城東)
14WTB梅木颯斗(総3=黒尻沢工)
15FB池渕紅志郎(総3=城東)
16Re.白幡塁斗(総2=札幌山の手)
17
吉川慎之助(済1=日向)
18
フープス・スティーブン武蔵(総4=開志国際)
19
山口英之介(総3=熊谷)
20  大槻神戸(総2=Auckland Grammar)
21
黒岩稜(総1=大分東明)
22
石掛諒眞(スポ2=目黒学院)
23
井戸川ラトレル(総2=國學院栃木)



 

 鉄紺が執念でつかんだ初戦勝利だった。

13日、熊谷ラグビー場で関東大学リーグ戦開幕節・東洋大学VS日本大学の試合が行われた。前半から東洋大が試合の主導権を握り、リードを保つ。後半は一転して2点差まで追い詰められる展開になる場面も見られたが、終盤で日大の猛追を振り切って最終スコアは43-29と初戦を白星で飾った。

厚い雲に覆われた空の下、東洋大のキックオフで試合はスタート。初めにスコアボードを動かしたのは東洋大。SO(スタンドオフ)永吉天馬(1年)からのパスをFB(フルバック)池渕紅志郎(3年)が受けると相手ディフェンスのギャップをついて抜け出し、グラウンディング。その後のコンバージョンも自身の足で危なげなく沈め、上々の滑り出しを見せる。

トライを挙げた池渕

14分、ここでまた試合が動く。日大が東洋大のディフェンスをかいくぐって抜け出し、前から永吉がカバーに入るも、WTB(ウィング)田中隼人(3年)にボールが渡ってトライを許した。その後のゴールはポールに嫌われ、スコアは7ー5と東洋大はなおもリードを守る。


17分、敵陣深くでのラインアウト。スローワーからのボールが後方に流れ、LO(ロック)シオネ・テネフフ(3年)がキャッチ。そのままトライライン前まで前進し、SH(スクラムハーフ)の生田旭(3年)がNO8(ナンバーエイト)ブルースネオル・ロケティ(1年)にボールを送って追加点を挙げた。ここから東洋大の勢いは止まらない。27分、38分にも東洋大がトライを量産し、スコアは26ー5と大きくリードする展開に。東洋大が主導権を握ったまま前半を終えようとしていた。

パスを出す生田

しかし41分、自陣深くで相手ボールラインアウトを献上すると素早くボールを外へ出し、東洋大のタックルを受けながらもLO黒田周平(4年)の前進を許し、インゴールを割られる。前半終了間際に反撃を許して試合を折り返した。


後半に入って日大はさらにギアを上げた。まず4分、日大ボールのラインアウトからモールになり、押し合いからトライラインに迫られる。そしてボールを一度左に展開してから右に流し、東洋大がタックルに入るもFL(フランカー)マラカイ・ナワイカバカバ(4年)にトライを奪われる。さらに12分にも再びトライを許し、スコアは26-24。広げたリードを大幅に縮められ、なかなかトライに繋がらない東洋大にとって苦しい時間が続いた。それでも東洋大は、流れを手繰り寄せようと攻め続ける。

ビッグゲインを魅せる井戸川

30分、井戸川ラトレル(2年)のビッグゲインからトライライン目前まで迫ると生田のパスを最後にロケティが受け取って相手ディフェンスもろともトライゾーンにボールを沈めた。


その3分後、今度は自陣深くで相手にラインアウトを献上し、トライライン際で両軍が密集し、激しい押し合いとなった。東洋大も粘るも、日大のマラカイにトライを奪われる。その後のコンバージョンの失敗により追いつかれることは免れたが、スコアは31-29と拮抗した展開は続いた。


「最後は自分たちが苦しいことをどれだけ相手より先にできるか」。後半の苦しい時間帯、主将のCTB(センター)浅尾至音(4年)はチームにこう声をかけた。


試合終了まで残りわずかとなった39分。ついに東洋大待望のトライが生まれた。敵陣深くで東洋大ボールのラインアウトからモールで押し合い、少しずつトライラインに迫る。そしてロケティが今節4つ目にもなるトライをトライゾーンに叩きこんだ。続く47分、再び敵陣深くでのラインアウトの好機を得ると、スローワーから投じられたボールが日大によってトライゾーン側に弾かれる。それを見逃さなかった大槻神戸(2年)が冷静にボールを沈め、日大を突き放した。最後は池渕がコンバージョンを蹴ってノーサイド。最終スコアは43-29とスコア以上の混戦となった。


試合後、浅尾主将は「全体としての自分たちのミスが目立つ試合で、攻めきれない、守りきれないという部分がとても多くて、自分たちの規律の部分がとにかく緩いのが表れた課題のある試合だった」と振り返った。


次節は20日、専修大と激突する。準備できる期間は約1週間。「もう少しエネルギッシュにパッションを持って次に準備していこう」と浅尾主将。鉄は打たれて強くなる。試合を重ねるごとに強さを増す鉄紺戦士の次なる一戦に注目だ。


Player Of The Matchに選ばれた池渕



池渕紅志郎


ーー試合を振り返って

全体を通して、チームがやりたいことをグラウンドで出せなかった。すぐ専大戦があるのでそれに向けてもう一度修正して、一からやり直ししていかないとなという感じです。


ーーPlayer Of The Matchに選ばれた感想

誰がなってもおかしくない賞だったし、試合的も全員が要所要所で良いプレーをしたおかげで最後勝てたので、うれしいというよりは運が良かったなと思います。


ーーー前半、先制トライも決めたが、チーム的に前半の流れは良かったか

前半立て直せたところありました。最初敵陣でビッグゲインが3つくらいあったんですけど、そこを取り切れず。自分のファーストトライで流れも持ってこれたんですけど、最初のビッグゲイン、そのチャンスをしっかり取り切れるようにしないといけなかった。最初は多分見た目ほどいい流れではなかったかなと思います。


ーーそれは自分たちのちょっとしたミスが原因だったのか、相手の問題だったのか

自分たちですね。試合通して全部自分たちのミスでペナルティだったり、ビッグゲインされちゃってたんで、自分たちのミスです。 


ーー後半の序盤は苦しい時間もあった

ハーフタイムでパッション乗せて、もうマイクロスキルじゃなくて、まず気持ちが自分たちのど真ん中に戻って、もう一回フィジカル。去年の選手権終わってから積み上げてきたものを信じてやろうっていう話をして入ったんですけど、気持ちが前に出てオフサイドしたりとか、キャリーして片手になっちゃうとか、トライ取り急いじゃってミスっちゃったりとか、そういう焦りっていうのは後半出ちゃったかなと思います。 


ーー次節に向けて

しっかり自分たちの自信のあるプレーだったりチームの目標を再確認して、強みをどんどん出して、もっと見ている人に恩返しをしたり感謝を伝えれるような試合にしたいです。



ロケティ・ブルースネオル

ーープレーを振り返って

準備できたものはあまり(試合で)できていなかったと思うけど、次の試合に向けてもっといい準備をして、今日と同じミスを次の試合もやらないように頑張りたいと思います。


ーー4T挙げたが、手応えは

うれしいとは思うけど、次の試合に向けて個人でいく試合でもチームでトライを取りきることが、大事。次の試合に向けて、個人個人でいくんじゃなくてチームとして勝つことをやりたいと思います。


ーー後半は苦しい展開が続いていた中で自身のトライで東洋にいい流れを返ってきたように見えたが、トライを振り返って

自分はいつもチームが暗い時、自分がチームに勇気を与える事を毎試合やりたいと思ってるから、自分がチームが暗い時を盛り上げるとか、声だけじゃなくてプレーやトライで見せていきたい。


ーー反省の言葉が多く出ているが、逆に自分のプレーで良かったところを振り返ると?

ないですね。個人でも全然物足りないので、次の試合でもっと出していきたいと思います。


ーー次の試合に向けてあと1週間ほどだが、どんな準備を重ねるか

次の試合に向けて、もうちょっとチームが暗い時に、一人一人に声をかけるだけでなくチームとしてもっと盛り上げる。応援もちょっと下げたと思うので、応援もしっかりしたいと思います。



浅尾至音

ーー試合を振り返って

全体としての自分たちのミスが目立つ試合で、攻めきれない、守りきれないという部分がとても多くて、自分たちの規律の部分がとにかく緩いのが表れた課題のある試合だったと思います。 


ーー日大は勢いがあるチームと言っていたが、実際に戦ってみて印象は変わったか

やはり後半の最初のところで、相手の連続トライへのつながりだったり、やっぱりノリというか流れを与えてしまった部分がすごい大きかったので、自分たちのパッションが足りなかったなという印象です。 


ーー後半は序盤からトライを許す展開。前半と後半でチーム内でどのような違いがあったか

ハーフタイム前に自分たちが修正するところができなくて、それを相手に付け込まれたというか。自滅みたいな形でトライを取られて、そこで沈んでしまったのが今回の悪かったところだと思います。 


ーー後半、最後トライを奪い返すシーンもあったが、苦しい展開が多かった中でチーム内でどんな声掛けをしたか

辛苦の状況判断、自分たちが先に辛いことをして相手に勝っていこうという話をずっとしていて、最後の最後にトライつながって良かったです。 


ーーミスはどういうミスか

マイクロスキル、自分たちが凡事徹底と挙げているハンズキャッチだったり、フォロースルーであったり、オーバー越えていくだったり、そういうマイクロスキルが怠ったせいで相手につけ込まれたなという印象です。 準備してきたものを 100%出すっていう話はしてたんですけど、そこで焦りとか緊張だったのかなと思います。 


ーーでもちゃんと最後引き離した、流れをつかみ返した。ここはさすが東洋として譲れないプライドだったのかなと思うが、どういう言葉を試合中、選手たちにかけたか


後半の最後は自分たちが苦しいことをどれだけ相手より先にできるかっていうのをずっと声かけして、原点にタックル、ブレイクダウンのところでしっかりプレッシャーをかけていこうという話をずっとしてて、そこで優位に立ったところで、それをトライに繋げていけたのかなと思ってます。 


ーー収穫を1つ挙げるとするならば

こういう自分たちの準備を怠ったところ、1試合目でこれを気づけたというのがすごいデカいのかなと。ここから容赦のない準備をして、練習して、圧倒できるような力をつけていこうと思います。 


ーー次節に向けて

自分たちの規律であったり、パッションのところで課題が残りました。もう 1週間しかないので、もうちょっとエネルギッシュにパッションを持って次に準備していこうと思います。 


TEXT=土田夏帆、PHOTO=市澤結衣、三木万由子、松崎絵