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2026.10.10
硬式野球

[硬式野球] 春の王者・國學院から勝ち点獲得!復活の大坪がリーグ戦初完封、山内が9回に決勝2ラン/國學院大3回戦

[硬式野球]東都大学野球 秋季1部リーグ戦・国学院大3回戦

10月9日(金)明治神宮野球場

◯東洋大2ー0國學院大


1

2

3

4

5

6

7

8

9

計

東洋大

0

0

0

0

0

0

0

0

2

2

國學院大

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0


大坪ー髙山

本塁打:山内(9回裏)


・打者成績  ※先発のみ表示

打順

守備

名前

打数

安打

得点

打点

1

(指)

中村瑠斗(営4=拓大紅陵)

2




2

(左)

日髙有希也(営1=宮崎商業)

4

 2



3

(一)

山田隼(総4=木更津総合)

3




4

(遊)

高中一樹(総3=聖光学院)

4




5

(三)

西田瞬(総1=浦和学院)

2




6

(右)

山内教輔(総3=東海大相模)

4

1

1

2

7

(捕)

髙山亮太(総3=三重)

4




8

(二)

谷野勇輝(総1=東邦)

3

1



9

(中)

大城戸陸琥(総3=九州学院)

1





・投手成績 ※先発のみ表示

勝敗

名前

回数

球数

被安打

四死球

三振

失点

自責点

勝

大坪廉(総4=智辯学園)

9

117

 3 

3

 4

 

 



 

 エースの復活と山内の一振りで、東洋大が春の優勝校から勝ち点を挙げた。先発の大坪は相手打線を3安打に封じ、リーグ戦初完封を達成。両者無得点で迎えた9回には、4番・高中が執念の左安打で出塁すると、2死一塁から山内が決勝2ランを放った。投手戦に終止符を打ち、チームに待望の勝ち点をもたらした。


完封勝利した大坪


 春季リーグ戦中大1回戦(5月19日)以来の先発となった大坪。入れ替え戦第3戦でも先発を志願したが、登板は叶わなかった。勝利から遠ざかる中で悔しさを募らせながらも、直球の力強さに自信を深め、再びマウンドに戻ってきた。「打たせてとる、自身のピッチングスタイルを実践できた」と好投の要因を明かした。

 3安打4奪三振の好投で、リーグ戦初完封を達成。要所で併殺を打たせるなど、落ち着いた投球で相手につけいる隙をみせなかった。試合終了直後には天を仰ぎ、「開放感がすごかった、やっと終わった」と重圧から解放された心境を口にした。


天を見上げる大坪


 前日の試合では、9回1死一塁から4番・石野(國學院大)に四球を与え、降板を余儀なくされた。この日は2―0とリードして迎えた9回2死一塁の場面で再び石野と対戦。最後は投ゴロに打ち取り、前日の悔しさを晴らした。指揮官も「内容的にも代えるところはなかった、本当1年ぶりくらいの大坪らしいピッチングが見られた」とエースの復調をたたえた。


  大坪と仲井(國學院大)が緊迫した投手戦を繰り広げる中、均衡を破ったのは山内の一振りだった。責任感の強い左打者は、中軸として結果を残せず打順が下がったことについて、「前より期待してもらえてないのかなと思いつつ、試合に出ていた」と率直な思いを明かした。連敗が続いた時期には「なかなか打線がつながらなくて本当に申し訳ない気持ちでいっぱいだった」と悔しさをにじませた。


決勝2ランを放った山内


 それでも、2回戦では決勝打となる適時三塁打を放つなど、徐々に状態を上げていた。この日の最終打席では、1ボールから高めのスライダーを捉え、右翼席へ運ぶ決勝2ラン。久々の一発で勝負強さを証明した。

 指揮官は、仲井の投球にタイミングが合っていなかった山内に代打を送ることも考えていたと明かす。「これでやっぱり勝負強いのかなっていうのは確信した」と信頼を深めた。


仲間たちに囲まれる大坪


 負ければ最下位に沈む可能性もあった大事な一戦で、エースが復調の兆しを示し、山内が決勝弾を放った。苦しい戦いを乗り越えてつかんだ勝ち点は、チームにとって大きな自信となるはずだ。

 春の優勝校・國學院大から勝ち点を挙げた東洋大。これにより、國學院大、青学大、立正大、東洋大の4校が勝ち点1で並ぶ混戦となった。東洋大の逆襲が、残留争いをかき乱す。



◇井上大監督

ーー痺れる展開でしたね。

いやあ、しぶといですね。(笑)


ーー緒方くんを四球で出塁させて監督マウンドに行きましたが大坪くんにはなんて?

力むなよと。やっぱり力んじゃうと、どうしてもね、甘く入ったり、バッターとタイミング合っちゃったりするんで、そこだけ。  


ーーじゃあもう代える選択肢はなかった?

なかったです。あの1回からずっともう、内容的にも代えるところはなかったです。 本当1年ぶりくらいの大坪、大坪らしいピッチングが見られたかなっていう感じですね。  


ーー「大坪らしさ」ってのはどういう?

やっぱりね、低めに丁寧に両コーナーついて、何球か高いボールもありましたけど、大坪らしい、今日は本当1年ぶりくらいに見られた感じがしますね。


ーーこの試合に迎えるにあたって、大坪くんには何か伝えましたか。

いや、何も言ってないです。ただまあ、今日の試合行くっていうのは、國學さんの1戦目の時からもう言ってたんで。「3戦目行ったらお前3戦目行くからね」っていう。

  

ーー昨日は大坪くんが四球出して、監督は(球が)高かったって言ってたじゃないですか。今日はじゃあ違ったわけですね?

あそこはそのね、大坪のボールもありましたけど、逆に僕はいつもなんでピッチャー代えるかって言ったら、当然悪い時と、内容が悪い時もありますし、ただバッターを見て、合いそうだなと思ったらやっぱり代えるんで。どちらかというと昨日は後者の方ですかね。「あー、そのままの大坪だったら打たれそうだな」と思ったんで、代えた方がまだいいかなと。まあ、石澤を代えたのもそんな感じですよね、はい。  


ーー打つ方では山内くんが。

いやあそこね、本当はね、代えようと思ってたんですよ。西田の送りバントが決まっていれば、山内を代えようかなと思ってたんですよ。  


ーー昨日も打ってるじゃないですか。

まあでもね、中井君に合ってないんですよ、やっぱり。1戦目もそうでしたし。次代打用意してたんですけど、送れなかったんで「もうそのままいいや」と思って。良かったです、逆に(送りバントで)送れなかったことが。(笑)


ーーじゃあもう、ツーアウト1塁だから「もう打て」と?

そうです、はい。


ーーでも山内くんって結構春もホームラン打ってるじゃないですか。

そうですね。これでやっぱり勝負強いのかなっていうのは確信しました。簡単に代えちゃダメだなと。(笑)


ーー(代打を出すことは)本人に伝えてあったんですか?

いや、伝えてないです。(笑)次のやつはちょっとここに待機させてたんですけど。  


ーーようやく勝ち点1ですね。

そうですね、はい。これでまた面白くなりましたよね。亜細亜さんは、まあちょっと別として、それ以外は面白くなりましたよね。今日うちが負けてたらもうほぼほぼね、みんなうちを潰しに来るんで。大きい1勝ですね。大きかったです、今日は本当に、はい。  


ーーこれからさらに積み上げていかなきゃいけないですね。

でもね、もうすぐ次の中央戦がね、あんまりもう間がないので。今回のリーグ戦、雨とかで日程がズレてズレてズレたんで、あんまりもう本当に空き週がなかったので。


ーー決めてたとはいえ、この第3戦で大坪さんで行こうと思ったのは何だったんですか?

うーん、まあ、でもその何ですかね。全体的に見ると安定感はあるので、南とかね、他のピッチャーに比べると。だからここでね、最後ね、彼のあの(東都大学1部リーグ主将の紹介)ビデオの時も言ってますけど、集大成なんでね。行くんじゃないかなと、まあそこの期待もありますけどね、当然。


ーー選手の変化みたいなの感じたりしますか?

うーん、もうちょっとね、あの序盤から行ってほしいんですよ。「よーい、どん」でね。「よーい、どん」で行かないと、その間に向こう来ちゃうんで、やっぱり、はい。スタートダッシュが大事なわけですよ、何でも。火がつくのが遅いというかね。


ーーベンチの雰囲気良くなりましたね。

一つには僕がいるから悪いっていうのはあるんですけどね、ベンチの。(笑)


ーーじゃあまた来週ですね。

中央戦がんばります。


◇山内教輔

ーーどんな思いで打席に入られましたか?

ランナー一塁だったので、長打を狙おうと思って打席に入りました。


ーー狙った球種はありますか?

スライダーを意識してましたが、最後来た球を振ろうと思っていました。


ーーどのような球をどうやって捉えたんですか?

高めのスライダーかなと思います。


ーースライダーを意識してた?

そうですね、はい。


ーー手応えはどうだったんでしょうか?

ちゃんと芯で捉えて、風もそんなに無かったので入ってくれるかなと思いました。


ーーランナーがもしも二塁だったら、ちょっともう少し意識は違いましたか?

そうですね、張り球は変えてたかなと思います。いろいろ配球を考えてました。


ーーむしろランナー一塁で良かった?

結果的にはそうですね。


ーーキャプテンが力投してましたが、そういうものへの思いもありましたか?

やっぱり今日こういうピッチングしてくださって、でもなかなか打線がつながらなくて本当に申し訳ない気持ちでいっぱいだったんですけど、やっぱり最後自分が決めるしかないと思って打席に入りました。


ーー監督はランナー二塁だったら代打を送ろうと思ってたらしいですが。

本当ですか?


ーー監督は勝負強さがあるから、「やっぱり変えちゃいけない選手だ」と思ったとおっしゃっていましたが

このカードから6番で出て、前より期待してもらえてないのかなと思いつつ、試合に出ていました。信頼してもらえるように、これからまた頑張ります。


ーー山内さんが目標としていた勝負強さが出たと思う打席だったと思うんですけど、いかがでしたか?

その前に高中がつないでくれたおかげだと思うので、やっぱりチームのみんなが打たせてくれた1本かなと思います。


ーー気持ちで打ったという感じですか?

そうですね、気持ちで打ちました。


ーー打った球種は?

高めのスライダーです。最後、真ん中に入ってきた感じでした。


ーーあの打席はどんな気持ちで入られたんでしょうか?

ランナー一塁だったので、ヒットではなく長打を狙おうと思って入りました。


ーー春も3本ホームランを打っていて、ここぞという時に強い印象ですが

たまたまです。(笑)


ーー春に3本ホームランを打っているにも関わらず6番という打順でしたが、もっと上に行きたいとかそういうのはなかったですか?

いや、もう信頼してもらえてない証拠なので。


ーー井上監督も(山内選手の)勝負強さを知ったとおっしゃっていましたから、まだ残り2週あるので取り戻さないといけないですね

そうですね、取り返していきたいです。


ーーライトがすごいバックしていましたが、「入れ、入れ」という感じでしたか?

感触的には入るかなと思いながら走っていました。そんなに風がなかったので、入るかなと思いました。


ーー通算5本目でいいんですかね?

そうですね、今回5本目ですね。


ーー打席に入った時の感触を教えてください。

最後の打席はいつも打席以上に集中して入ったので、自分としてもなんか打てる気がしました。


ーー好調を維持されている要因というか、具体的に技術面やメンタル面で教えてください。

3割くらい打ってるんですけど、自分的には好調という感じはしなくて、結構ラッキーヒットが多いんですけど。あとは、最近6番に下げられて悔しい思いがあったので、それもあって今日打てて良かったです。


ーー悔しさをバネにした?

はい。あとは今日は大坪さんが頑張ってくれたので、最後の最後で2点取りましたけど、もっと早く点取ってあげたかったなと思います。


ーー先輩たちがドラフト、ドラフトと言われてきてると思いますが、現時点で山内選手は将来のビジョンについてはどう考えてらっしゃいますか?

まだまだプロに行ける実力もないですし、やっぱり他の大学の3年生たちも全然自分よりすごい人たちもいるので、まずはその3年生たちに追いつけるように頑張っていきたいと思ってます。


ーー中学の時のチームってどこですか?

武蔵狭山ボーイズで、今は武蔵嵐山に変わっています。西田と一緒なんですよ。


ーー子安選手は一緒でしたか?

そうです、一緒です。


ーー対戦すると思いますが。

高校も寮で同部屋だったので、打ちたいです。


ーー子安選手とは対決は今まではないですか?

2年の時にホームランを打っています。結構対戦成績もいいとは思うんですけど、今シーズン子安も調子がいいので、やっぱり自分が打ってチームを勝たせたいなと思います。


ーー彼と対決は燃えますか?

そうですね。


ーー目標にしているプロ野球選手はいらっしゃいますか?

近藤健介選手です。自分の中で理想かなと思ってます。


ーーご自身の野球選手としての1番のアピールポイントはどこですか?

アグレッシブさというのが自分の長所だと思っています。そのアグレッシブさでチームとしても、攻める野球というのを体現していきたいなと思ってます。


◇大坪廉

ーー投げ終わってから天を見上げていましたが。

完投が2回目で、完封は、高校からは多分初めてなんで今日が。


ーーいろんな思いがよぎったんですか?

いろんな思いもよぎりましたし、こういう試合で、最後まで投げて、全部ゼロで抑えたっていうのが、一番価値あるピッチングだったなと思いましたし、開放感がすごかったすね。やっと終わったみたいな。


ーーキャプテンだしそれみんなをまとめなきゃいけないいろんな思いがあったわけですね。

そうすね。


ーー昨日ほら、ちょっとね、変えられて、ちょっと、あんまり良くなかった。それうまく切り替えられた?

まあ、ここで不貞腐れても別に何も起こらないし、明日の試合が気合い入れてがんばろうっていう気持ちで昨日の夜からいました。


ー結構内角を攻めてきた感じですか?いや、

まあ、バッターによって、内角攻めたり。まあ、結構引っ張りのバッターが多いんで。そういうバッターは、基本外で、そのファールを、その引っ張らせないように、考えてました。


ーーファールも要するに、こう計算してるようなね。

引っ張りなんで、インコース投げたら、絶対食いついてくるんで、そこでちゃんと投げ切ったら、ああいうファールなるのでカウントを取るためにやってました。


ーー頼りになった変化球は何ですか?

真っ直ぐカットすね。 


ーーファールで打たせたのは?

まっすぐカットボールに、まっすぐカットでカーブ入れて、最後スプリットで打たせたい、みたいな感じです。


ーー社会人とか決まってるんですか? 

決まっています。


ーーキャプテンとして、今日どういう気持ちで臨みました?

任された仕事をまっとうしよう、っていう気持ちで。別にあと先のこと考えて、この試合負けたらやばいとかを考えてなかったですね。


ーーエースでキャプテンで春から苦しい部分もあったと思うんですが、今日のような貢献はどうですか。

うれしいすけど、まだあるって考えたら、気を抜けないんで。あとの試合、残ってる試合を、どれだけこういう結果に、結果に近い結果で出せるかが大事だと思うんで。今日は今日なんで。今後の試合も、そういう結果で、繋げれればいいかなと思いますけど。入れ替え戦、春経験してるんで。絶対。それだけは、後輩たちにも、迷惑かかるんで。それだけは絶対、回避しないと。その気持ちは強いですね。


ーー何を心がけて。こういう結果になりましたか?

自分のピッチングスタイルが結構打たせてとるっていうピッチングスタイルなんで、それを実践できたっていうのもありますし。後半から点取られることが、去年、3年生の春、4年生の春も。結構あったんで、それを乾コーチと話し合って。自分からも聞いたりして。オープン戦とかでも実践して。その積み重ねっていうか、経験が、多分こんな感じに繋がったのかなと思います。


ーー完封は、初めてですか?何回とかわかりますか?

中学のときに結構してました。(笑)高校、大学では、初めてなんす。中学のとき、はい。結構、やってました。(笑)中学って、7回。(笑)


ーー9回初めて?はい、初めてなんす。高校で完封に、近づいたときって、どのくらいまで抑えてたの?

9回1失点が、何試合もです。9回に点取られたってことじゃなくて。9回1失点完投っす。


ーーそれた完封はやっぱり違うものがあるんですか?

違うっす。価値が違うっす。(笑)


ーーやっぱり投手冥利に尽きるみたいな感じなんですか?

いや、ピッチャーの目指してるとこじゃないですか。完封とか。


ーーキャプテンとして、自分の練習以外に励まさなくていけないってことは、ありました?野手に対して。

はよと取ってほしいなってずっと思ってて。はよ点取れって言ってたんで。次1週間空くんすか?


ーーもうないですよ。来週火曜日ですよ。

まじすか?じゃあ、試合前バッティングだけ、やってもらいます。


ーーどんな思いが最後よぎっていましたか?

開放感とやってやったぞっていう気持ちすね。野手に対して。


ーー監督にはなかったですか?

あ、そんなんしてないっす。


ーーどういうタイプのキャプテンを、目指してたんですか?

野手とピッチャーで、練習違うんで、野手のことは、基本試合とかでしか見れないんですけど、試合のときに、ひとりひとりに声かけて、アドバイスしたり、試合はそんな感じで、基本私生活で、私生活に関して、厳しく。自分もちゃんとしなくちゃいけないんで。キャプテンとしてっていう自覚をもって。


TEXT=福田和奏、PHOTO=佐藤結芽、髙梨美遼、福田和奏