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平成27年度学位記授与式・卒業式
3月23日(水) 日本武道館
東洋大生として最後の取材に応じる原
プロでの活躍を誓うガッツポーズ
共に戦った仲間と集まると自然と笑顔に
3月23日、日本武道館で平成27年度卒業式が開かれ、現東京ヤクルトスワローズの原樹理(営4=東洋大姫路)が仲間と門出を祝った。
日焼けし一回り大きくなった姿に、プロを感じさせた。開幕ローテーション入りを決めたドラフト1位右腕は、「野球だけやってもよくなっていかないと思うので、それにしっかり勉強もできたから良かった」と学生生活を振り返る。単位は4年間で1つも落とすことなく取得し、野球に集中できるよう勉強にも力を注いだ。
自身が去ったチームは今春から神宮球場でプレーする。「思い切ったプレーをしてくれれば、順位はついてくる。とにかく自分の持てる力を精一杯出して納得のいくリーグ戦を過ごしてほしい」と、7季ぶりに聖地で躍動する後輩たちに力強いエールを送った。
1年秋に2部へ降格し、苦悩の日々を味わった3年間。東洋大での野球生活があったからこそ、芽生えた思いがある。「吉田(現オリックスバファローズ)も東都2部からあがっていってるんで、2部の価値も上げていかないと、と思う。他のリーグの選手も目立ったりするが、東都の厳しさ、レベルの高さというのを示していくにはやはり自分たちが頑張るしかないと思うので、その自覚は持ってやっていきたい」。母校への思いを胸に、プロへ大きく羽ばたいていく。
■コメント
――卒業式を迎えて
卒業してシーズンも始まっていく。プロ野球選手としての本格的なスタートなので、ヤクルトが2連覇できるように自分の力を出せたらいいなと思います。
――学生生活一番の思い出
勉強と野球を両立することの難しさを感じ、それは自分にとっての成長。
野球だけとか、それだとよくなっていかないと思うので、それにしっかり勉強もできたので良かったと思います。
――後輩へ
1部に復帰できたわけですし、神宮球場でできるという喜びとか、たくさん感じるものとかあると思うので、思い切ったプレーをしてくれれば。順位はそれからだと思うので、とにかく自分の持てる力を精一杯出して納得のいくリーグ戦を過ごしてほしい。
――他の部との交流は?
他の部活には負けたくないという気持ちでやってきた。
陸上や水泳が東洋大は優先的に出てくるので。
そういうところに意地やプライドがあったので、そこは負けたくないと思ってずっとやってました。
――同期に対する意識
他のルーキーよりは活躍したいと思いますし、順位も上にいたいと思う。
自分のプライドや誇りはないですが、これからはヤクルトのプライドとしてやっていきたいと思う。
今永には負けたくないし、もちろん吉田にも負けたくない。一緒に頑張っていきたいという気持ちはあるが、譲れない気持ちもある。
吉田は東都2部からあがっていってるんで、2部の価値も上げていかないとと思います。他のリーグの選手も目立ったりするんですが、東都の厳しさ、レベルの高さというのを示していくのはやはり自分たちが頑張るしかないと思うので、その自覚は持ってやっていきます。
――開幕ローテを守ることは、チームの責任も負うことになるが。
オープン戦が終わって、いい試合もあれば、打たれた試合もある。チームの優勝に向けての順位は変わってくると思うので、少しでも優勝に近づけるように、自分の投げる試合で勝てるように。自分一人で試合つぶしてしまったら、それはチームにとても迷惑がかかると思うので、どんな苦しい場面でも、そこはきちんと妥協せずやっていきたいと思います。
――今の目標
初めは開幕ローテに入ることを目標にしてきた。
理想は2桁。まずは目先の試合を、自分の出来ることを中心にやっていきたいと思います。
TEXT/PHOTO 美馬蒔葉
原樹理選手並びに卒業生の皆さま、ご卒業おめでとうございます!