Article

記事


2016.03.27
硬式野球

[硬式野球]特集 春季リーグ戦開幕直前9日連続独占インタビュー 第1日 高橋昭雄監督

 新主将・笹川(営4=浦和学院)を筆頭に新たなシーズンが幕を開ける。昨年の絶対的エースだった原樹理(H27年度営卒=東京ヤクルトスワローズ)が抜け、今年は打の東洋復活を目指す。開幕を前にした今、監督、選手は何を思っているのか。9日間に渡ってお届けする。


 第1日は、今年で就任45年目を迎える高橋昭雄監督。監督就任以来、最長の2部生活を終え、この春7季ぶりに神宮のグラウンドで指揮を執る。「東都王者になる」と力強く語った指揮官が考える、今年のチームとは。(取材日:3月23日、聞き手・菅野晋太郎)


――今のチームの状態はいかがですか。

野手は大体できあがってきた感じかな。投手陣は軸になる投手がしっかりしてこないから頭が痛いな。

――その投手陣は原さんが抜けました。

どの投手も場数が少ないから。4年生もそう。冨岡(営3=桜井)、石倉(営4=帝京)がどこまで投げられるか。石倉は良いときと悪いときの差が激しいから、そこをなんとかしてくれればね。飯田(営3=常総学院)は開幕に間に合うかどうか。まだ球数を多く投げていないからね。

――投手陣の配置は決まっていますか。

誰がどこを投げるかは、まだ決められないね。こういう風にしたいというのは頭の中にはあるんだけどな。

――1年生で期待の投手はいますか。

山下(営1=東邦)がいいですよ。一番安定して投げられているんじゃないかな。球は一番だよ。経験とコントロールがついて来れば十分使える。当然、公式戦でも投げさせますよ。

――同じ1年生の野手には津田(総1=浦和学院)がいますが。

最近へばってきて、良いときと悪いときがはっきりしてるけど素材はいいですよ。阿部(営4=帝京)が遊撃にいるからね、二塁で使います。

――野手陣のオーダーはどうですか。

オーダーは昨年とほぼ変わらないね。上位打線は固定。ただ5番が固まらないんですよ。鳥居(営4=愛工大名電)が打ってくれると層が厚くなるんだけどね。

――昨年から軸になるとおっしゃっている、主将の笹川、副将の阿部の2人に変化はみられますか。

笹川は主将としてはまだ物足りないな。打撃の調子自体はオープン戦の途中から良くなってきた。少し開花してきているかな。阿部健はコツコツ努力するのはいいことなんだけど、もう少し激しくやって欲しいな。

――同じく軸になる中川(法2=PL学園)が冬場にケガをされていたようですが。

昨年末から練習ができない時期があったのが痛いかな。でも、彼には実績があるからね。しっかり仕上げてくると思いますよ。

――さて、初戦の相手は専大ですが、どんな印象お持ちですか。

2部でやってた時は落としてないんだよ。だけど、向こうは成長度が高いな。一歩二歩置いていかれてるところがある。でも、負ける相手ではないよ。

――最後に今季の意気込みをお願いします。

久しぶりに1部の舞台で試合ができる。今の選手たちにとっては初めてで、未知の世界だからね。いかに緊張をといてやるかが監督の仕事だな。守っていても勝てないんだから、攻めに回っていかないと。相手に隙を与えないようにして、負けないチームにする。1部を守るなんて考えないで、東都王者を狙いますよ。