記事
第12回越谷市春季記録会
3月27日(日) しらこばと陸上競技場
男子100m
1組
2着 森下 10"72
2着 与那原 10"72 ※着差あり
2組
1着 西澤 10"94
4着 冨樫 11"01
5組
1着 鏑木 10"81
男子200m
1組
1着 小林 21"37
2着 冨樫 22"30
3着 西澤 22"43
男子400mH
1組
DNS 横川
スタートから勢いに乗った森下
小林はダントツの1着でゴール
越谷市春季記録会に東洋大からは8名の選手が出場。森下(総1=浜松市立)は今季初戦ながらもセカンドベストを叩き出した。またエースの小林(H27年度済卒=NTN)が東洋大生としてのラストランを飾った。
関カレ標準の突破とレース感覚をつかむことを意識していた森下。スタートを勢いよく飛び出すとそのまま流れに乗り加速していく。他の選手が後半上げていくのに合わせ、離されることなく2着で駆け抜けた。梶原監督は昨年から成長を遂げた選手として森下を挙げており、森下自身も「スタートも中盤も動きが全然違うのでベストを望めると思う」と話し自己ベストの更新が期待される。昨シーズンも追い風参考記録だが10秒63のタイムを出している。個人種目で関カレに出場することを目標にしているが、リレーでも十分に力を発揮できるに違いない。
200mの小林は連日でのレース出場となった。しかし「アップの時点では昨日より良い」と話すように走りに疲れを見せなかった。100mの直線に入るとさらに他の選手との差を広げ、東洋大のユニフォームを着て走る最後のレースをみごと1着でゴール。エースとしてリレーや個人種目でも結果を残してきたが、けがに悩まされることが多く目標としていたタイトルの獲得や日の丸を背負うことはかなわなかった。満足のいく大学陸上生活ではなかった小林だが「この4年間が無駄じゃなかったということをこれからの陸上生活で証明していきたい」と語り実業団での活躍を誓った。
冬季練習を終え徐々にシーズンを迎えていく中、選手たちの調子も上がってきている。「これから暖かくなっていったときには十分戦える手応えを感じられた」と梶原監督も話している。まずはそれぞれが見つけた課題を修正し、一人でも多くの選手が関カレ出場を目指していく。
■コメント
・梶原監督
こんなもんだろうなという感じ。このくらいの条件でこのくらいのタイムであれば悪くはない。こういう動きをしたいなという部分もある程度できたので、これから暖かくなっていったときには十分戦える手応えを感じられた。(富樫、西澤については)練習の一環で2本走らせた。これからのことを考えるとここでスピード刺激を2本入れてもいいだろうと。200mでは小林に離されてしまったのでもう少し走れても良かったと思うが、100mの方ではまずまず走れていた。初戦なのでこういうことがあっても仕方ない。タイムよりも2本走れたってことだけでも収穫。今後は、それぞれ個々の課題を提示しながら、ここは良くできているという部分と合わせてしっかりやっていきたい。
・小林(H27年度済卒=NTN)
昨日もレースに出ていてアップの時点では昨日より良いかなって思っていた。この時期なのでそんなに仕上げてきたわけではないので、キレの部分がまだまだ。今日が東洋のユニフォームを着て走るのは最後だった。大学陸上は正直、故障ばかりで走っている時間よりも(補強などのため)トレーニングルームにいた方が多かった。満足はしていないが、この4年間が無駄じゃなかったということをこれからの陸上生活で証明していきたい。大学陸上で思い出に残る大会は1年生のときの関東新人でマイル2位になったこと。大学入って初めてのマイルでチームとしてもいい結果が出たのでうれしかった。個人では関カレ(3年時)の200m2位が思い出に残っている。4年間ずっと何かのタイトルと日の丸を背負いたいということを思ってて達成できなかった。これからまだ陸上生活は続く(実業団チーム「NTN」にて競技継続予定)ので引き続きそこを目指して頑張りたい。(後輩には)4継もマイルもこれから強くなってくると思うので、自分たちが達成できなかったことを成し遂げてほしい。
・森下(総1=浜松市立)
関カレ標準突破と初戦だったので感覚をつかむために出場した。あまり練習とかでもスピード練習をやっていなくて、調整も行っていないのでセカンドベストが出たことはかなり良かった。去年と違って冬季で走りの感覚がつかめていて、スタートも中盤も動きが全然違うのでベストを望めると思う。目標は個人種目で関カレに出ることなのでプラスでリレーも走れたらと。(課題は)最近取り組んでいるスタートのずれが修正できていたが、まだ初戦なので硬くなってしまって動きも想像していた以上に遅かった。これから暖かくなっていくので動きを速めていきたい。関カレ標準を切らないことには話にならないので5月の関カレまでに標準記録の10秒6を切りたい。
TEXT=福山知晃 PHOTO=伊藤空夢