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新主将・笹川(営4=浦和学院)を筆頭に新たなシーズンが幕を開ける。昨年の絶対的エースだった原樹理(H27年度営卒=東京ヤクルトスワローズ)が抜け、今年は打の東洋復活を目指す。開幕を前にした今、監督、選手は何を思っているのか。9日間に渡ってお届けする。
今季、副将を務める阿部健太郎内野手(営4=帝京)。「背中で引っ張っていけるような副将になりたい」と力強く語った。1番打者として、遊撃手としてチームに欠かせない存在の阿部がリーグ戦開幕前の今、何を思うのか。(取材日:3月20日、聞き手・伊藤梨妃)
――今のチームの状況は。
オープン戦の始まりは思った以上に良い入りだったが、最近は投手と打者がかみ合わず、結果もあまりよくない状況。原因として技術的な部分が多く、もっと練習を重ねていかなければならないと思っている。打撃では、スイングをしっかりすることを目標にし、守備ではミスが多いわけではないが、キャッチボールを特に大事にやっています。
――阿部さん自身が気を付けていることは。
オープン戦もリーグ戦も無失策を目標にキャッチボールからノックのすべてにおいて意識を高くやっているつもりです。打点に関しては4年生になって1番を打たせてもらっていて、中心とならなければならないと思っているので、バッティング練習からいい打球を打つためにはどうしたらいいのか、というのを常に意識して練習に取り組んでいます。
――副将になって意識の変化はあるか。
守備では、主将の笹川(営4=浦和学院)が外野にいるので、自分は内野を引っ張っていかなければならないと感じています。打撃は、1番をずっと打たせてもらっているので、大きく変わったということはありませんが、今年は副将として積極的に激しくやろうというのが自分の中でのテーマとなり、意識が少し変わりました。
――理想の副将像とは。
主将と副将の違いはあるが、昨年原さん(H27年度営卒=東京ヤクルトスワローズ)があれだけの成績を残し、誰もがその背中を見てこの人のためについていきたい、結果を出したいというのを感じました。口だけではいくらでも言うことはできるので、自分が成績を出し、言葉じゃなくて姿勢で引っ張っていけるような副将になりたいと思っています。
――どんなチームにしていきたいか。
今年は去年と違って原さんや増渕さん(H27年度営卒=信越硬式野球クラブ)という投手の軸が抜け、リーグ戦での登板経験のない投手だけが残りました。チームの雰囲気もですが、なんとしても打ち勝とうというのが今年の僕たちのチームのテーマであるので、打の東洋を作っていきたいと思います。
――新たに取り組んでいることは。
盗塁練習です。1、2年生の時は全く意識していなかったが、昨年のリーグ戦で走りたくても走れず、成績としても盗塁数が少なかった。自分は走らないと活きてこない選手だと思っているので盗塁をかなり増やさなければならないと感じました。リーグ戦が終わってから盗塁の練習をしたり、リードの姿勢だったりというのを研究しています。
――最後に、春リーグに向けて目標をお願いします。
チームとしては優勝です。個人としては、ベストナインに選ばれるのは当然として、日大の京田よりいい成績を残すこと、打率は3割3分、10盗塁、無失策を基準のラインとしてやっていきたいです。