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2016.03.29
硬式野球

[硬式野球]特集 春季リーグ戦開幕直前9日連続独占インタビュー 第3日 田中将也

 新主将・笹川(営4=浦和学院)を筆頭に新たなシーズンが幕を開ける。昨年の絶対的エースだった原樹理(H27年度営卒=東京ヤクルトスワローズ)が抜け、今年は打の東洋復活を目指す。開幕を前にした今、監督、選手は何を思っているのか。9日間に渡ってお届けする。 東洋大野球部の元気印、田中将也内野手(営3=帝京)。昨秋にけがから復帰し、選手たちに元気を与え続けている。常にチャレンジャー精神を忘れずに野球と向き合っている。彼が内に秘める思いとは。(取材日:3月20日、聞き手・伊藤梨妃)


――オープン戦を通して自身の調子はいかがですか。

最初の頃は実戦の感覚からも離れていたのであまり結果は良くありませんでした。気温が上がっていくにつれて体の調子もどんどん良くなってく感じがあるので、リーグ戦に向けて守備も打撃もどんどん上がっていくと思います。

――チームの状態はいかがですか。

代が変わってから打って勝つチームだと監督にずっと言われてきました。そういった面ではほとんど完封して負ける試合はないので、ある程度打線は打てているなという感じはします。しかし、投手が大量点を取られてしまう場面が結構多いので、何点離されても逆転できるというところまではまだ確実にはできていないのでそういった意味ではまだまだこれからかなと思います。

――達成するために具体的にやっていることはありますか。

打たなくてはいけないので、打撃練習でも実戦でも毎日の練習からチーム全体でこういうことを徹底すると共有していき、試合が終わった日の夜にどうであったかというミーティングをしています。昨年はあまり見られなかったが、今年はそういったところが変わっていると思います。

――選手間のコミュニケーションが増えたということですか。

そうですね。昨年も全体的に上級生の方が下級生に声をかけたりとかしていただいたが、今年に限っては、試合に出るのは4年生ばかりだが、下級生が話す機会も作っています。笹川さん(営4=浦和学院)や、明石学生コーチ(法3=浦和学院)、阿部さん(営4=帝京)が気付いたことを言い、その日のベンチ入りメンバーが指示を伝え、練習の中でも担当のキャプテンがいるのでそういう人が指示や指導をしています。下級生の自分や西川(営3=浦和学院)、飯田(営3=常総学院)の試合メンバーは特に積極的に発言するようにしています。4年生からはもっとこいと言われるし、発言したことに対してとがめられることもありません。

――秋の終わりにレギュラーが約束された立場ではないからまた勝ち残っていかなければならないと言っていましたが、監督にアピールはできていますか。

今のところ打率も全体で5、6番目あたりにはいるので、チャンスで打つなど、ある程度結果は残しつつあります。もちろんまだまだ足りない部分は多いが、常にレギュラーを勝ち取るという姿勢を忘れないでやることはできています。春はレギュラーで行くという気持ちしかありません。レベルの高いチームなので、少しでも気を抜いたらすぐにポジションを取られてしまう。だから余裕はありません。

――アピールポイントはありますか。

元気です。チームに少しでも活気、元気を出して雰囲気を良くして、勝てる雰囲気を出せたらと思っています。3年生になったからと言ってあぐらをかかず、結果が出なくてもそういったところでチームに貢献できればいいなと思います。アップやウォーミングアップから声出しをしていて、試合中は、ピンチの場面でも積極的に投手に声をかけることなどを意識しています。

――今取り組んでいることはありますか。

1年半ずっとけがでチームに貢献できていませんでした。結果を出すことはもちろんだが、けがをしてチームの足を引っ張らないようにウォーミングアップと練習後のケアを常に意識してやっています。昨年の秋からずっと続けてきていて、そのおかげでけがはなく、自信をもって臨めています。

――神宮球場で試合をすることになりますが。

初めての1部なのでワクワクしています。原さんがあそこまで頑張って上げてもらった1部なのでありがたみを感じつつ、責任をしっかり背負ってチャレンジャーの気持ちでやっていきたいです。

――最後に春の目標をお願いします。

チームでは優勝と日本一。個人では、チームに貢献できるように、攻撃的な2番として、少しでも多くの打点を挙げたい。そして、首位打者も取りたいです。2番が4割打てば強いチームになると思います。強い気持ちをもって謙虚にやっていきたいです。