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新主将・笹川(営4=浦和学院)を筆頭に新たなシーズンが幕を開ける。昨年の絶対的エースだった原樹理(H27年度営卒=東京ヤクルトスワローズ)が抜け、今年は打の東洋復活を目指す。開幕を前にした今、監督、選手は何を思っているのか。9日間に渡ってお届けする。
高校時代はチームの主将を務め、昨夏のU-18では日本代表の準優勝に貢献し、実績は十分。早くも、高橋監督からリーグ戦での起用が明言されている。多くの期待を背負って東洋大の門を叩いた津田(総1=浦和学院)が率直な思いを語った。(取材日:3月19日、聞き手・菅野晋太郎)
――東洋大学を選んだ理由は何ですか。
笹川さんや西川さん(営3=浦和学院)といった高校の先輩方がプレーされていて、自分も東洋大でやりたいと思ったからです。
――そんな笹川さんはどんな方だと思いますか。
主将として、チームのことがしっかり見えている方だと思います。練習もチーム内で一番やっているので、その姿は改めてすごいと感じています。
――チームの印象はどうですか。
今年は打のチームと言われているように、クリーンアップも手強く、攻めのチームだと思います。先輩方は、高校時代から実績を残されてきている方ばかりで層が厚く、少しでもミスしたら交代させられるので、自分もこのままじゃ駄目だと思っています。
――高橋監督にはどんな印象をお持ちですか。
勝つことへの思いが本当に強い方だと思います。自分に指導してくれていることに対して、期待に応えなければいけないと思っています。
――高校野球と大学野球で何か違いは感じていますか。
練習のやり方が違うと感じています。高校のときはチーム全体でやることの方が多かったのですが、大学では個人練習に割く時間が多くなっています。
――バットが金属から木製に変わったことも大きな変化だと思いますが。
昨年の夏にU-18で一度、木製でプレーする機会がありました。それまでは、金属だったのでボールにバットをそのままぶつければいいという感覚でした。実際に木製を使ってみて、集中してしっかり芯に当てないといけないということを感じさせられました。今は、思っていたよりも木製に対応できていると感じています。
――木製に対応するために何か工夫していることはありますか。
U-18の壮行試合のときに佐藤さん(立教大)にどういう感覚で打てばいいのかアドバイスをいただきました。そのときに聞いた、高校の時よりもポイントを一つ二つ前に置いて打つということを意識しています。
――実際に成果は出ていますか。
オープン戦で結果が残せているので良かったと思います。
――守備面では高校時代の遊撃から二塁へと変わっていますが。
実際、二塁はあまり守ったことはないです。遊撃よりも動きが多くて、プレーに関わることが多いので、ミスをしないようにしっかり練習していきたいです。
――冬の間はどんな練習をしていましたか。
高校から大学に上がって、自分にはパワーがないと感じました。なので、パワーをつけることとバットのスイングスピードを上げるために、主に体幹を鍛えていました。
――どんな方法で鍛えていましたか。
すごく基本的なことですが、腕立て伏せや腹筋を中心にやっていました。人より多く回数をやろうと思って取り組んでいました。
――手応えは感じていますか。
少しずつですが感じています。まだまだだと思うので、もっと成果が出るように取り組んでいきたいと思います。
――津田さんにとって、これが持ち味だと言えるものはありますか。
高校の時からどんな状況でも自分の力を出せるように練習を積み重ねてきました。土壇場に追い込まれても、力を発揮できるところが自分の持ち味だと思います。
――今後4年間で目指している打者像はありますか。
自分は長打を打てる打者ではないのです。なので、打率が残せて安打を多く打つことができて、勝負強い打者になりたいです。
――最後に今年の目標をお願いします。
1部に上がったばかりで、すぐに2部に戻ってしまうようなことはしたくないと思っています。なので、チームの目標である日本一を目指して、それに貢献できるようなプレーをしていきたいです。