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2016.04.14
コラム

第507回 箱根駅伝優勝に憧れて「その一瞬をけずりだせ」 執筆者・伊藤空夢

 こんにちは!社会学部3年の伊藤空夢です。前回の村田さんで終わりを迎えた先輩方の引退コラムですが、先輩方が書かれる最後の一筆には去年も心を動かされていたのを覚えています。そんな偉大な先輩たちからサークルを引き継ぎ、気づけば僕たちの代が最上級生…早いものです。そんなこんなでコラムも今日からは現役生が執筆していきますよ~!

 

 さて、その新体制コラム一発目を書かせていただく僕ですが、取材では主に陸上競技部を担当しています。過去の話をしますと、1年次のコラムでも書いたのですが僕自身も高校までは陸上競技部に所属し長距離種目を専門に取り組んでいました。そもそも陸上競技に出会ったのは小学2年生の頃で、地元の陸上教室に通っていました。それから本格的に競技に打ち込み始めましたのは、中学校の陸上競技部に入部してからです。その中学校は当時から全国大会に出場する選手を多く輩出しており、まだ中学1年生だった僕も「目標は全国大会出場!」と自然と口にしていました。ちょうどその頃だったと思います。タイトルの通り、僕は箱根駅伝優勝に憧れ始めました。きっかけは東洋大学の箱根初優勝です。そのとき走ったメンバーの一人が、僕の中学校の先輩であり、小さい時から顔馴染みの人でした。その人が箱根優勝後に中学校へ来てくださり、優勝の金メダルを間近で見せてくれたときは、ものすごく胸がときめいたのを今でも覚えています。それから僕は部活から帰ると毎晩のように箱根駅伝の録画をおかずにご飯を食べたり、何冊もの陸上雑誌を読み漁ったり、部屋にはいくつものポスターを貼り付けたりなど家族にもあきれられるほど箱根駅伝が大好きになっていきました。

 さらに僕が箱根駅伝優勝に憧れたのはこれだけではありません。僕には陸上教室に誘ってくれた兄の存在があります。兄は中学の頃から全国大会に出場するなど、僕はいつも憧れていました。そんな兄が大学ではチームの主務として箱根駅伝優勝に貢献しました。我が家にはその時の金メダルが飾られています。ただ、その金メダルを見ると僕は兄と自分を比べて、なんだか自分がちっぽけだなと感じてしまいます。最近では「○○の弟だよね?」と言われることがすごく嫌でした。それでも、裏でチームを支え大手町で胴上げされる兄の姿を思い返すと、僕もあんなふうになりたいという気持ちになるのです。


 現在、僕自身は箱根駅伝に直接関わることはできませんが、今でも箱根駅伝は僕の夢です。そして、1年生のころは箱根駅伝を取材することが目標でしたが、最終学年の今年は箱根駅伝優勝の取材をすることが目標です。もちろん戦うのは陸上競技部の方々であり、勝つことがどれだけ難しいかも分からない身の上で生意気なことを言っているかもしれません。ですが、このスポーツ東洋という活動を通じて、東洋大学を応援してくださる人たちと陸上競技部とを結ぶ架け橋になれればと考えています。そして、どこよりも負けない応援の力で陸上競技部の活躍を少しでも後押ししていきたいというのが僕の思いです。またそれに限らず、短距離や競歩、女子も含め陸上競技部は様々な目標に挑戦しています。そんな素晴らしいチームを取材させて頂けるわけですから、僕たちの活動もそれに見合ったレベルでやっていけるよう精進していきたいです。

 最後にタイトルの「その一瞬をけずりだせ」についてですが、これが僕の今年のテーマです。僕は記事を書く際に、見たままの状況をできるだけリアルに書くことを大事にしています。記事の一筆一筆、写真の一枚一枚に最高の場面を残すため、試合中の一瞬一瞬に目を配っていこうと思います。


 という感じで、普段あまり自分の話をしないのですが、こういう場になるとつい長くなってしまう悪い癖が出てしまいました。ここら辺でそろそろ止めときます。そういえば、スポトウでは本日新入生歓迎会が開かれます。どんな新入生が入ってくるか楽しみです!スポトウ通のみなさん、これから「TEXT=○○」「PHOTO=○○」に見慣れない名前が出てくるかもしれませんが、温かく見守ってあげてください!そして、その人の記事・写真が段々と成長していくのを感じ取ってください!それも泥臭い学生新聞を読むときの楽しみ方かもしれませんよ!(※新入部員は随時募集中~。)


 まとまりもなく、つまらないものでしたが読んでくださりありがとうございます。