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第13回チャレンジ・ミートゥinくまがや
4月17日(日) 熊谷スポーツ文化公園陸上競技場
女子1500m
5組
1着 塩谷 4'38"08
8着 渡部 4'56"66
6組
7着 山口 4'41"24
塩谷は鮮やかなスパートで組トップ
女子長距離部門から3名の選手が1500mに出場。強風の中でのレースとなったが、5組のルーキー塩谷(食1=健大高崎)はクレバーなレース運びで1着フィニッシュ。高校時代の自己ベストも更新し、華々しい大学デビュー戦となった。
5組には渡部(食3=流山南)と塩谷の二人が出場。冷静な走りでレースを制したのは塩谷だった。高校時代は中距離種目を専門に取り組んでいたという彼女は、800mでのインターハイ出場経験も持つ。大学初戦となったこの日も自慢のスピードを披露した。スタートから先頭の後ろに位置取り、強い向かい風を避けながら力を溜めると、最後は「余裕があった」とラスト300mでギアチェンジ。後続を突き放し、自己ベストを更新してみせた。大学生活に関しては「まだまだ全然慣れない」と話す塩谷だが、レースでは1年生らしからぬ落ち着きぶり。上岡コーチも「風が無く、もっといいコンディションで走らせれば20秒台は狙っていける」と太鼓判を押すほどだ。わずかに関東インカレの標準記録(4分38秒00)には届かず悔しさを見せたものの、今後が楽しみなルーキーであることは間違いない。
一方、渡部と6組の山口(食1=順天)はいずれも終始中盤でのレースとなった。中でも渡部は冬季の練習が順調にこなせていなかったこともあり、これからの仕上がりに期待したいところだ。
3名の選手が出場した今大会だが、いよいよ関東インカレまで残り約1ヵ月を迎えている。今後のレースには主力級の選手たちも続々とエントリーされるはずだ。今回の3人がその選手たちにどれだけ対抗できるか。女子長距離部門でも、関東インカレに向けたし烈なメンバー争いが繰り広げられていく。
■コメント
・上岡コーチ
1年生は大学初レースだったが、入学してまだまだ慣れない環境などもある中なので、まずは短い1500mに出場させた。渡部に関しては、冬の練習が順調にこなせなかったので、現状で動きを確かめるという位置付けで出場させた。組トップになった塩谷は、彼女にとってはちょうどいいペースの組だったと思う。風が強い中でのレースだったが、元々スピードがある選手なので自信はあったと思う。走りを見ている限り、高校時代のベストよりはもっと走れるだろうなとはずっと思っていた。風がなく、もっといいコンディションで走らせれば30秒前後、20秒台は狙っていける。レース内容を見ても本人の自信になったはず。今日は風が強かったため記録よりも内容という感じだが、それでも他の選手を風よけばかりに使うのではなくて、自信を持っていけるところは前に出ようということを話していた。今後は、来週とその次の週なども含めて5月の頭には関カレのメンバーを決めないといけないので、そこに今日出場した選手たちが絡めるかどうか、しっかり練習させていきたい。
・塩谷(食1=健大高崎)
自己ベストが出せたのは良かったが、関カレの標準記録をあと少しで切れなくて悔しい。風の強さは最初だけで、ほとんど気にならなかった。(スパートは)ラスト200mからいこうと考えていたが、ラスト300mの時点で余裕があったので思い切って前に出た。高校時代は中距離が専門だったのでスピードには自信がある。(大学生活には)まだまだ全然慣れない。全てが初めてのことばかりなので。練習では少しずつ大学の距離に伸ばしていっているところ。(大学での目標は)まずは関カレ、そして杜の都のメンバーとして出場したい。そのために日々の生活などにも気をつけて過ごしていきたいと思う。
TEXT/PHOTO=伊藤空夢