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2016.04.26
レスリング

[レスリング]JOC杯 ルーキー鈴木芽 3位で表彰台!

2016JOCジュニアオリンピックカップ 全日本ジュニアレスリング選手権大会

4月23日(土)~24日(日) 横浜文化体育館


[上位入賞者]

男子フリースタイル

55㌔級

岡迫大(社1=霞ヶ浦) ベスト16

60㌔級

宮内(ラ1=埼玉栄) ベスト16

66㌔級

成富(社2=花咲徳栄) ベスト8

74㌔級

川畑孔(法1=樟南) ベスト16

山崎(社2=霞ヶ浦) ベスト16


男子グレコローマンスタイル

55㌔級

菅原(社1=秋田商) ベスト8


女子

55㌔級

白井(済2=足羽) ベスト8

67㌔級

鈴木芽(社1=市立太田)3位



終盤、接戦まで持ち込んだ鈴木芽


鈴木芽は大学初戦で表彰台に登った


成富は3回戦まで全てテクニカルフォール勝ちを収めた



 1、2年生が出場した今回のJOCジュニアオリンピックカップ。ルーキーの鈴木芽が女子フリースタイル67㌔級で3位に入賞し、大学デビュー戦を飾った。準決勝で対戦したのは、1度も勝ったことのない今井(同志社)。序盤から果敢にタックルをしかけ、優勢かと思われたが、勝利の道は遠かった。

 敗因は得意とするタックルにある。「自分の方が攻めていた」と語るように、6分間攻めの姿勢を崩さなかった。大学でさらに技を覚え、自分で飛び込んでいくタックルから全ての点が生まれた。しかし、鈴木芽にとってタックルは、今はハイリスクハイリターンの関係にある。決まれば高得点を狙える技だが、入りが甘いと返されてしまうのだ。タックル返しで何度もポイントを取られ、それを試合のなかで修正していくことができずに準決勝敗退。優勝を狙っていただけに、悔しさは残る。しかし、試合を観戦していた母親は「序盤から攻めていたから体力がもつのかなと思ったけれど、最後までしっかり戦っていたのでうれしかった」と娘の成長を実感している。鈴木芽も「前よりはましに戦えるようになった」と悔しさのなかにも喜びがあった。今大会で課題が明確になった。さらにタックルに磨きをかけ、自分のものにしていけばその強さは未知数だ。

 5月のリーグ戦に向けて、下級生は前哨戦となった今大会。男子のメダル獲得者がいないことは少し寂しい要素。男子フリースタイル66㌔級でベスト8に食い込んだ成富は階級を落としての挑戦。「東洋大は軽量級が弱いと思われがち。自分の階級で頑張って重量級につなげたい」と意気込んだ。今回出場がなかった上級生は、近くで下級生の試合を温かく見守っていた。リーグ戦はその3、4年生も登場し、選手全員全力で戦い抜く。


■コメント

・成富(社2=花咲徳栄)

一番自分が有利に戦うことができるのが66㌔級なので、今回は7㌔減量をした。その影響もあって、動きが少し悪かったと思う。(4回戦の敗因は)相手が全国レベルの選手ということもあって相手を見すぎてしまい、自分の得意技である返しをかけられなかった。返しをやりたくても横から攻められて、返しを封じられてしまった。(5月のリーグ戦は)65㌔級で出るので厳しい戦いもあると思うが、できる範囲は自分が出て頑張ろうと思う。東洋大は軽量級が弱いと言われがちなので、自分の階級で勝って重量級につなげたい。

・鈴木芽(社1=市立太田)

自分の方が攻めていたが、何回も同じ技でポイントを取られてしまった。タックルは攻める技、前に出る技なので積極的に自分のプレースタイルに取り込んでいる。この大会は優勝を狙っていたので悔しさもある。しかし、準決勝の相手は階級が1つ下だった時も何回か戦ったことはあるが、1度も勝ったことが無かった。その相手とましに戦えるようになったので良かった。タックルの処理がうまくいかなかったので、インカレまでには直していきたい。


TEXT=菊池美玖 PHOTO=木谷加奈子、坂口こよみ、菊池美玖