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第10回岩壁杯陸上競技対校選手権大会
4月24日(日) 国際武道大学陸上競技場
総合7位 東洋大 39.5点
男子100m 予選
1組
4着 森下 10"75 ※A決勝進出
2組
2着 西澤 10"88 ※A決勝進出
3組
4着 鏑木 10"96 ※B決勝進出
男子100m A決勝
6位 森下 10"63
8位 西澤 10"80
男子100m B決勝
5位 鏑木 10"94
男子200m 予選
1組
6着 丸池 22"39
2組
5着 北村 21"84
3組
3着 中村 21"70
男子400m 予選
1組
4着 冨樫 49"42 ※決勝進出
2組
5着 池田 50"62
3組
3着 松原 49"84
男子400m 決勝
7位 冨樫 49"69
男子110m障害 予選
1組
4着 児玉 14"78 ※決勝進出
男子110m障害 決勝
7位 児玉 14"73
男子400m障害 予選
1組
2着 横川 53"42
2組
4着 桜井滉 54"76
3組
3着 花岡 55"60
男子400m障害 決勝
6位 横川 54"14
男子走幅跳 決勝
3位 津波 7m31
5位 小川 7m30
男子走高跳 決勝
1位 山下義 2m05
男子三段跳 決勝
8位 伊藤 13m48
4×100mリレー 決勝
5位 東洋大(森下ー鏑木ー西澤ー竹内)41"66
4×400mリレー 決勝
4位 東洋大(松原ー中村ー花岡ー池田)
3'12"91
オープン男子100m
1組
1着 津波 10"88
2組
4着 田村 11"32
3組
3着 池田 11"01
5組
6着 竹田 11"36
6組
6着 竹内 11"39
7組
DNS ウォルシュ
オープン男子200m
1組
3着 長部 22"23
5着 野口 22"79
オープン男子400m
1組
DNS 丸池
2組
4着 山本翼 50"26
DNS 金田
敢闘賞を獲得した津波
総合順位は思わしくなかったが各々収穫のある大会となった
岩壁杯に短距離部門が出場し、多数の新入生が初戦を迎えた。中でも津波(ラ1=那覇西)は100mと走幅跳の2種目に出場し、走幅跳では3位に入賞。敢闘賞を獲得した。また、山下義(法4・小樽水産)が1位に輝くなど好成績が見られる反面、記録の面では課題の残る結果となった。
走幅跳に出場した津波は「優勝を狙っていた」と強気で試合に臨んだ。だが、その思いとは裏腹に、4回目の跳躍まではなかなか思うように記録を伸ばせない。走幅跳のほかに100mにも出場する予定だった津波にはトラックの練習もあり、大会前は走りがメインの練習になっていた。そのため前半は距離が伸び悩んでしまったのだ。「後半は跳躍の感覚を取り戻すことができた」と振り返るように、感覚を取り戻してからは徐々に距離を伸ばし、最後6回目の跳躍で7m31をマーク。3位に入賞するも目標としていた優勝には届かなかった。それでも、大学レベルを肌で感じ経験を積んだことは次につながるはずだ。
「楽しい跳躍ができた」と振り返るのは走高跳に出場した山下義だ。今大会は今季初戦であり、春先からのけがのため練習不足な点がありながらも競技を楽しめる余裕を見せた。記録としては満足できる結果ではなかったものの、まずますの滑り出しとなった。
トラック競技では100mで西澤(ラ4=國學院)、森下(総2=浜松市立)の2名がA決勝に進んだ。森下は1週間前に自己ベストを更新しており、今季好調に試合を重ねている。4×100mリレーでは1走として出場するなどリレーメンバーとしての活躍にも期待がかかる。また、110m障害に出場した児玉(法1=楊志館)も大学初戦ではありながらも決勝へ進出。目標の5位に届かなかった悔しさを今後のレースで晴らしたいところだ。
4×400mリレーは4人中3人が1年生という構成で挑んだ。関カレのリレーメンバーの選考でもあり、1年生の実力を見るためでもあった。レースは序盤、やや出遅れるも3走の花岡(法1=新潟明訓)が直線で3人を追い抜く力走を見せつけた。今後は1年生が台頭してくることでメンバー争いはし烈になっていくだろう。
今大会は関カレへ向け、自己ベストを狙って出場した選手が多かったものの、記録はあまり振るわずチームとしては総合7位にとどまった。関カレまで残り3週間を切っている。各選手調整し、関カレへと勢いをつけていく。
■コメント
・梶原監督
気温は低かったが追い風が吹いていたので自己ベストを出してほしいという思いがあった。リレーのメンバーに考えていた何人かが思ったほど記録が出なかったので少し残念。リレーのメンバーに自分が絶対入るぞというような強い気持ち、戦う気持ちがいまひとつ弱いのではないかと感じた。もう少し絶対リレー出るんだぞ、記録出してやるぞというような強い気持ちがないと大きな試合で絶対戦えないので、そういう点で競技者としての気持ちの強さの足りなさが出た。そこが残念。何人かマイルとかではラップを見て使えそうな者は出てきたので、マイルではそれなりに強さが出てきてよかった。花岡あたりがリレーで走れていた。4継が桐生頼みになってしまうかなというところで少し物足りなかった。(マイルは3人が1年生だったが)マイルにも当然絡んでくる。6人のメンバーの中には入ってくるので大学のレースの中でこういうところを気を付けようという話をした上で走らせてそれがどの程度できるか確認したかった。(2種目に出場した津波は)100mと幅跳びはずっと継続してやっていく。100mは追い風に乗って走れたが後半足が流れて思うように乗り切れなかった。そこは本人も改善しようとやっているが、試合に行くとその前までの動きになってしまう。試合になるとどうしてもオリジナルの動きになってしまうと感じたので改めて意識を高く持ってやっていく。幅跳びに関しては後半になって踏み切りが合うようになった。そこの精度をもう少し高めていけばもっと飛べると思う。(今後は)関カレ向かってあと何試合かあるので何人か標準記録を出せればいい。標準記録を出している選手はここから3週間しっかり練習を積んでいきたい。
・山下義(法4・小樽水産)
今季初戦だったので最低でも2m10が跳べればいいと思っていた。気温も低くて風も強かったが、調子は良かった。目標に達することができなかった。初戦だからこそ2m10を跳びたかった。結果としては良くないが、久しぶりに楽しい跳躍ができた。記録よりも楽しむことができたので良かった。けがの影響でできない練習はあるが、けがを理由にしないで調子は良くなってきていた。(チームの成績としては)入賞者が少なかった。一部の人は入賞や自己ベストに近い記録を出している人もいたが、全体的にはもっと一人でも多く入賞してほしかった。総合得点も最下位なので、もう少し選手層を厚くしていきたい。(関東カレに向けて)安定はしてきているので、細かな微調整をしたい。自分の中ではいつも2m15以上、良くて2m20はいけると思うので、来週の記録会で狙っていきたい。
・森下(総2=浜松市立)
先週自己ベストが出てその調子でいけるかと思ったがやっぱり周りが早いと力んでしまうのであまり良くはなかった。(課題などは)前半があまり上手く出られなかったり中間疾走で減速してしまったりするので関カレまでに修正していきたい。(リレーは)1週間前ぐらいには言われていて、得意の1走を走れたが良くはなかった。練習なしでは結構走れたと思う。(今後は)リレーは日本1位になるのが前提。個人は自己ベスト更新。全カレのA標準を目標にしていきたい。
・児玉(法1=楊志館)
(目標は)5位以内に入れたら。今年最初の試合なので14秒台が出ればいいかなと思っていた。上級生とはいえ、たくさんの人に負けてしまったので悔しかった。来年は上位を目指して練習を頑張ろうと思った。(課題は)ハードルはうまく飛べるが、走るのが遅いのでそこを鍛えたい。(1年目の目標は)全カレ標準を切って、全カレに出場すること。10月に愛知県で開催される日本ジュニアで決勝進出。(今後は)まずは関東インカレがあるので、そこで自己ベストを出したい。
・津波(ラ1=那覇西)
走幅跳では優勝を狙っていたが、最近は走る練習が中心で幅跳びの練習が不足していた。後半は跳躍の感覚を取り戻すことができたので関カレ前のいい刺激になった。100mでも記録を狙っていたが、いい条件の中でも記録が出なかった。本命は走幅跳なので優勝したかった。大学に入って初の試合だったが1本目から記録を出す人もいて、いい経験になった。(1年目の目標は)関カレで1年目から決勝に残ること。全カレでも決勝に行けるように力を付けていきたい。
TEXT=吉川実里 PHOTO=畑中祥江、福山知晃