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2016.04.27
準硬式野球

[準硬式野球]4年生躍動!昨秋王者から今季初勝ち点

平成28年度東都大学準硬式野球春季2部リーグ戦・青学大2回戦

4月25日(月) 府中市民球場


東洋大9-6青学大

(イニングスコア)

2回戦
東洋大
青学大


(東洋大)

割石(社2=越谷南)、松下(ラ4=西湘)-多田(ラ2=高松西)、佐藤弘(法3=星陵)


この日4打点で逆転勝利に大きく貢献した藤本


荻原ら4年生の存在感が光る


 初回から失策絡みで失点を重ね、3点を追う苦しい展開となる。しかし、打撃陣が爆発し七回に同点に追いつくと、八回は打者9人の猛攻で一挙5点を挙げ逆転勝利。青学大相手に連勝で今季初の勝ち点を獲得した。

 この日の主役は4年生だった。2点を追う六回無死、打席に入った藤本(営4=静清)が5球目を思い切り振り抜くと、白球は左翼席へと吸い込まれた。今季チーム初、藤本自身約2年ぶりの本塁打で打線を活気づける。続く七回には同点となる適時打、八回にはダメ押しとなる2点適時打を放ち、逆転劇の立役者となった。初回、藤本の失策も重なり失点を喫していたため、「取り返そうという気持ちが強かった」。元4番のバットが猛威を振るった瞬間だった。

 もう一人の4年生も負けていない。前主将の荻原(営4=宇都宮北)はこの日5打数4安打、5つの出塁を記録した。今季途中から1番で起用されている荻原。「しっかり気持ちを切り替えて今日に臨めた」と、この日はリードオフマンとしての役割を十分に果たした。

 東洋大の準硬式野球部は通常3年生をもって引退となるが、藤本、荻原、そして松下の3人はこの春もチームに残った。下級生の頃から主力を張ってきた3人だけに、チームへの思いは強い。藤本が「練習も雰囲気良く自分たちからやっている」と語るように、彼らは試合に出て活躍すること以外の役割も担っている。過去3年間抱き続けた無念を後輩が晴らせるように「出てきた経験を教えることも大事にしている」。

 荻原は今年のチームを「個人個人の能力は落ちる部分はあるが、それをチーム力で補っている」と分析する。今年の長所であるチーム力と、4年生が落とし込む経験が混ざり合えば2部優勝、そして昇格も現実味を帯びてくる。勝ち点を獲得し勢いに乗るチームは、4年生の力も借りながら栄光の瞬間を目指す。


■コメント

・荻原(営4=宇都宮北)

これまでヒットは出ていたけど内容が良くなくて、調子もそこまで良くはなかった。昨日しっかり気持ちを切り替えて今日に臨めた。(今季初の勝ち点だが)2戦でしっかり終わらせられて非常に良かった。次の試合にいい流れでいけると思う。(前キャプテンとして今季のチームを見て)前のチームよりは個人個人の能力は落ちる部分はあるが、それをチーム力で補っているように見える。前のチームでそれができていればもっといい成績が残せたと思う。その点で羨ましい。(次戦へ向けて)勝って2戦で終わらせられるように。次戦は守備も頑張る。


・藤本(営4=静清)

(本塁打を振り返って)初回自分のミスから失点につながって、取り返そうってわけではないが、つなごうという意識はあった。2年の春以来。入るか入らないかギリギリだったので、入って良かった。(猛打賞の活躍)チャンスで全部回ってきたので、そこは自分で(初回のミスを)取り返そうという気持ちが強かった。いい感じに振れているので、次の試合もこの感じでいきたい。(4年生として)自分と荻(荻原)が二遊間を守って試合に出ているので、引っ張って声を出してやっていかないと。練習からも雰囲気良く自分たちからやっている。自分たちがずっと試合に出てきたので、出てきたことを教えることも大事にしている。(次戦へ向けて)ここ最近のチームもいい状況できている。一球一球を大切にして、あとは挑戦者の気持ちで臨みたい。


・黒瀧(文2=朋優学園)

(八回の打席を振り返って)3番に置いてもらってあまり結果が残せていなかったので、どんな形でも点が欲しかった。気持ちを出したらヘッドスライディングになった。(今日の打撃について)調子は良くなかったが、3番として打点を稼ぐことはできたので良かった。(今季初の勝ち点)とりえず勝ち点1は欲しかったので良かった。ただ、まだ勝ち点1を取っただけなので、ここから勢いに乗りたい。(次戦へ向けて)今日あったことは忘れて、また挑戦者の気持ちで一試合一試合戦っていきたい。


TEXT/PHOTO=當麻彰紘